SCP-2511とは、都市伝説創作サイト「SCP Foundation」に投稿されているSCPオブジェクトのひとつ。
オブジェクトクラスはEuclid。タイトルは「河童人口分布案件 ~むしろ蒙古によく見られる~」
概要
SCP-2511は本来であれば日本に生息している河童(SCP-2511-A)がモンゴルに転移してしまう現象を指す。
……河童の存在は財団世界では異常として扱われないらしい。[1]
ただし文書内ではSCP-2511-Aが河童と呼ばれることはなく、河童の文字が出てくるのは後述のフレーズと機動部カッパ-26(“カッパ・ズールー”)のネーミングのみである。トマトが飛んできそうなネーミング
転移事象が初めて発生したのは1999年7月8日。このときは約1万体の河童がモンゴル各地へと転移した。
この転移によってモンゴルへ転移させられた河童はモンゴルの国境線を超えようとしてもモンゴル国内の別の場所に再転移するようになってしまう。
それに加え、モンゴル国内に生息する河童の数をモンゴル国外の河童の数が上回った場合も追加の河童がモンゴル国内に転移させられてくる。
また、河童の住む河に入った児童がモンゴルへ転移してしまう事案も発生している。この場合は児童が河から出れば河童ではなくなるためか普通に日本に帰ってこられるようだ。
河童達は日本語族の独自の言語を主に使用しているが、一部を除いて佐賀方言による意思疎通も可能でありインタビューも行われた。
彼らの証言によると、「the kappa is more commonly found in Mongolia」というフレーズが繰り返し頭の中に木霊する夢から醒めると自宅ではない場所に居たとのこと。
余談だが、河童達はこのオブジェクトの影響以外でも要注意団体が捕獲したり、他のオブジェクトの影響を受けて宇宙に飛ばされたりとしょっちゅう拉致されている。
彼らが何をしたと言うんだ。
解説
最初の事案が発生した1999年7月8日はハリーポッターとアズカバンの囚人の発売日であり、「the kappa is more commonly found in Mongolia」というフレーズも作中でセブルス・スネイプが発した台詞に由来する。
本来の教員の体調不良により代用教員として現れたスネイプが本来の教員の教育内容を嘆くというものだが、日本人ならお察しの通り間違っているのはスネイプの知識の方である。関連書籍として出版されている幻の動物とその生息地にも河童の項目があるが「主に日本に生息する」と明記されており、ハーマイオニーの落書きという形でスネイプの誤りが強調されている。
しかし、作中では特に指摘されることなくスルーされているため間違いであると気づかなかった英米圏の読者は多かったと思われる。
この認識が積み重なった結果現実改変が発生し、日本よりもモンゴルの方が河童の生息数が多くなるようになってしまったというわけ。
この記事の執筆者であるMrWrongはこういった現実改変の類例として要注意団体イスラム・アーティファクト開発事務局のハブページにおけるジンの記述を挙げている。
日本で有名なオブジェクトならばンボボボさんことSCP-540-JPも性質の近いオブジェクトと言えるかもしれない。
関連動画
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関連リンク
関連項目
脚注
- *メタ的な話になるが、河童そのものをオブジェクトとして定義すると既存の都市伝説をそのままオブジェクトとして登録してはいけないというSCP Foundationのルールに抵触してしまうためであるとディスカッションで説明されている
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