sonata arctica(ソナタ・アークティカ)とは、1999年から活動するフィンランドのメロディックスピードメタルバンドである。
概要
ソナタとの略称で呼ばれるメロスピの代表格であり、同じくフィンランド出身のStratovariusなどの偉大な先人のスタイルを色濃く受け継ぎ、 クラシカルなキーボードを強調し叙情的なメロディで疾走するスタイルにより世界中で多くのファンを獲得している。 日本人好みのキャッチーな哀愁ただようスピードサウンドはいわゆるメロスピ厨を数多く生み出し、昨今のメロスピブームを牽引したと言っても過言ではない。
現在まで6作のアルバムを出すなど精力的に活動しており、その中でも2000年のデビュー作「Ecliptica」は非常に完成度が高く、B!誌も絶賛するなど各方面に未曾有の衝撃を与えた。 2001年の2nd「Silence」も前作同様哀愁を漂わせながらスピーディかつドラマティックな曲展開をみせ、「ソナタ節」とも言えるスタイルを確立する。よくある一発屋でないことを証明し、その評価を盤石なモノとしたといえよう。
一方で作品を重ねていくにつれクサメロ的な大仰しいメロディアスさや、スピード感は薄れていき、その音楽性は徐々にメロパワへと方向転換していく。4th, 5thあたりはそれが如実に出るが、いわゆるスルメ盤であり、じっくり聴くとハマる傾向がある。 このようなメロパワ路線への移行は従来のファンに賛否両論を巻き起こすが、最新作では原点回帰を思わせる曲もあり今後再びメロスピ厨を唸らせられるか期待である。
このようにメロスピ好きからすれば尻つぼみ感は否めないソナタであるが、初期~中期の作品はメロスピを語る上では外せない必聴盤であることは確かである。 何が言いたいかと言うと、要するに「ソナタ最高!」ということである。
最近のソナタ
2000年から約12年間ソナタをベーシストととして支えたマルコ・パーシコスキが正式に脱退した模様。後任のベーシストはヘンリクのバンドで活躍しているパシ・カウッピネン氏とのこと。
メンバー
- トニー・カッコ(Vo)バンドの中心人物であるヴォーカリスト。。ソナタの楽曲はほぼ全て彼の手によって作られていて、 Queen、Stratovarius、Nightwish、Children of Bodomの影響を受けている。1stが出るまではキーボードも兼任していた。現在もアルバム制作時にキーボードの一部を担当することがある。ジョニー・デップの大ファンであり、その影響はトレードマークのヒゲにも窺える。甘いものを食べ過ぎる悪い癖がある。趣味はTVゲームでGTAシリーズが好き。既婚。
- パシ・カウッピネン(B) ベース、マルコの後任として2013年加入。以前はヘンリクのバンドでともに活動していた。ピック弾きのマルコとは対照的に指弾きで演奏する。タッピングなどのテクニカルなフレーズもたまに披露する。他のメンバーより頭半分から1つ分背が高く、ステージでは非常に目立つ。
- トミー・ポルティモ(Dr) 初期からのメンバー。非常に綺麗なブロンドの長髪が特徴だったが、最近バッサリ切ってファンを驚かせた。Voのトニーを除く、バンドの唯一のオリジナルメンバー。プライベートでは家族想いのお父さん。
- ヘンリク・クリンゲンベリ(Key) 2002年末から在籍。だが、実際に楽曲製作に携わったのは4thアルバムの「Reckoning Night」から。同アルバム収録の「Don't Say A Word」のPVではソロを弾きながらヘブン状態になっている。強面な風貌故か、家の近所の酒場で暴れた中心人物だと疑いを掛けられたことがある。たぶん本当はいい人。現在34歳。K-1が好き。
- ヤニ・リーマタイネン(Gt) メロスピ界屈指のギタリストで早弾きの技術は当代最高峰と呼ばれることも多い。幼少時からインギーの影響を受け、毎日10時間の練習を積み高度なテクニックを身に付けた。彼の流麗で正確なギタープレイはソナタのバンドサウンドに欠かせないものとなる。07年に惜しくも脱退。現在はCain's Offeringというバンドを結成している。
- ミッコ・ハルキン(Key) 初期のソナタを支えた凄腕キーボーディスト。イェンス・ヨハンソンの教え子でもある。02年に脱退。その後様々なバンドを転々とし、ヤニのCain's offeringや、ティモ・トルキのバンドSYMFONIAに参加したりしている模様。
- マルコ・パーシコスキ(B)2000年から2013年8月まで在籍。もともとはギタリストであったが、ヤンネの後任のベーシストとして加入した。なかなかのイケメン。脱退理由は音楽の相違やメンバーとの人間関係のもつれなどではなく、『ツアー・バンドのメンバーではなく、新しいことに挑戦したい時がきた』とのこと。マルコ、お疲れ様!
- ヤンネ・キヴィラフィティ(B) 初期のデモアルバム、1stアルバム製作に参加。しかし1stリリース後に個人的な事情で脱退。
- イェンス・ヨハンソン(Key) 同郷の先輩バンドでもあるStratovariusのキーボーディスト。
3rdアルバム「Winterheart's Guild」にゲストとして参加。
前述のとおりミッコの師匠であり、弟子が脱退した後に師匠が弾くという構図が生まれた。
彼のハチャメチャぶりはStratovariusや彼の項目を参照するといい。
- ティモ・コティペルト(Vo) イェンスに同じくStratovariusのメンバー。
2ndアルバム「...Of Silence」にゲスト参加。大半の曲でコーラスをとっている。
同アルバムの「False News Travel Fast」 の最後のハイトーンシャウトは彼の声である。
関連動画
関連項目
- 1
- 0pt