Nightwishとは、フィンランドを代表するシンフォニック・メタル・バンドである。
1996年結成以降、シンフォニック・メタルはもちろん、
初代ヴォーカルの歌唱法からオペラティック・メタルの代表格的存在となる。
概要
クラシックでよく使われる楽器の音色を多用すること、
綺麗な女性ヴォーカルとワイルドな男性ヴォーカルの形式であることから、
ゴシック・メタルとして扱われることもあるのだが、
これについてはリーダーのホロパイネンが否定している。
元々はフォークミュージックバンドとして結成されていたのだが、
ドラム加入以降は現在のスタイルへと変化している。
前述にもあるとおり、現在は綺麗な女性ヴォーカルとワイルドな男性ボーカルのデュエットに
映画音楽の影響を受けたシンフォニックサウンドとヘヴィメタルを融合させた楽曲を発表している。
メンバー
現メンバー
- ツォーマス・ホロパイネン (キーボード)
バンドのブレイン的存在で、楽曲製作も彼が手がける。
ネズミ王国のアヒルと指輪物語に出会う奇跡が無かったら、このバンドはどうなっていたのだろうか。
音楽キャリアのおかげで過酷な軍事訓練を受けずに済んだ逸話を持つ。
決してジョニー・デップではありません。イエス・キリストでもありません。
- エンプ・ヴオリネン (ギター)
何気にテクニカルなギタリストなのだが、独学で学んだとか。
少年時代は柔道選手。母国でチャンピオンとなった輝かしい経歴を持つ。今後は自衛に役立つと信じたい。
なお、本名はErno(エルノ)だが、母国では発音できる人が少ないため、
ニックネームであるエンプを公に出るときの名義としている。
ちなみに身長160cmほどとメンバーの中では1番小柄なため、
ただでさえ周りが170cm後半以上なので余計にステージで目立つ。特にフロールの横では顕著。
- フロール・ヤンセン (ヴォーカル)
オランダ出身。オペラ歌唱とややドスの効いたロック歌唱を使い分ける振れ幅の大きさが特徴。
Nightwishで披露する機会はほぼないが、ReVampではグロウルも披露している。
186cmの長身を活かしたパフォーマンスも目立っており、
特に長髪を振り乱す風車ヘドバンは必見である。
バンド以外での活動でFFCCのカゼノネを歌ったりしている。
アネッテ脱退後のヘルプヴォーカリストとして2012年10月からツアーに帯同、
2013年10月に加入することになった。
当初はReVampとの掛け持ちだったが2016年に解散したため現在Nightwish一本である。
既婚かつ娘さんが一人いる模様。
- トロイ・ドノックリー (イリアン・パイプ、ロウ・ホイッスル、ヴォーカル)
イングランド・カンブリア出身のホイッスル奏者。メンバー最年長。
Queenのロジャー・テイラーに顔がよく似ている。
以前からThe Enidなどのロックバンドにゲストとして招かれたり、
IONAやYou Sloshのケルティックフォークバンドなどのメンバーとして活動していた。
Nightwishとはシングル「The Islander」からセッションメンバーとして招かれ、
ツアーでも共演していたがフロールと同時期に正式メンバーとして加入することになった。
- カイ・ハフト (ドラム)
不眠症の治療のために活動休止したユッカのヘルプとして2014年から参加。
どっしりとしたドラミングが特徴のユッカに対し、
繊細なロールやシンバルワークなど小技がよく効いた演奏が特徴。
気になる方はyoutubeで"Kai Hahto"と検索して彼のドラムプレイを聞いてみてはいかがだろうか。
特にWintersunにおいては彼のテクニカルなドラミングを聞くことができるのでオススメである。
2019年、不眠症の治療を終えたユッカがバンドから脱退したのに伴い、正式メンバーに昇格した。
元メンバー
- ターヤ・トゥルネン (ヴォーカル / 2005年10月まで在籍)
現在はリート歌手として活動していることからわかるように、
クラシック音楽をバックグラウンドとしたソプラノヴォーカル。
ヘヴィメタルにソプラノが乗っかることでバンドの人気を不動にしたといっても過言ではなく、
彼女の歌唱は多くの女性メタルヴォーカリストに影響を与えた。
(特にEPICAのシモーネ・シモンズがターヤからの影響を公言している)
しかし、あまりにも他メンバーと深い溝が出来てしまい、すれ違ったままバンドを解雇される。
この様子はニュースサイトや公式サイト等を参照してもらえるとわかるだろう。
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アネッテ・オルゾン (ヴォーカル / 2007年5月~2012年10月)
トゥルネン解雇後に行われたヴォーカリストオーディションで選ばれた女性。
2000人の応募者とその中の最終候補10人から選ばれている。
もともと、ALYSON AVENUEというそこそこ名の知れたハードロックバンドのヴォーカルを担当しており、ポップスやAOR、ソウルに影響された歌唱法を用いる。
幼少時にオーボエを学んでいるのだが、現在も吹けるのかは不明。歌唱力は高く、心地よい透明感のある声はそれなりに人気があったが、
前任者=Nightwish特有のオペラ的歌唱法ではなかったため、
ファンからは専ら「これじゃない」的な評価をされていた。
2008年11月、ブラジルのライヴにて突然泣き出し、ステージを去る事件が起きる。
これは一部客席からターヤコールとアネッテを挑発するような言動を起こしたため。
その後立ち直ったものの、溝はそれだけではなく、
2012年、他メンバーとの音楽性の齟齬が発生したことから、関係修復が不可能になったために脱退した。
もっとも、元々実力は認められており、現在もソロとして精力的に活動中。
2018年にはCain's Offeringのメンバー達と「THE DARK ELEMENT」というプロジェクトを立ち上げた。
- マルコ・ヒエタラ (ベース、ヴォーカル / 2001~2021)
アクの強い声が特徴のヴォーカリスト兼ベーシスト。通称ひげマルコちゃん。
フィンランド初のプロのヘヴィメタルミュージシャンでもあり、
TAROTにてベースボーカルを担当していた。現在に至るまで断続的ながら活動中である。
他にもChildren Of Bodomのアレキシ・ライホ率いるSinergyにも参加経験あり。
デビュー時はロニー・ジェイムズ・ディオを彷彿とさせる強力な声と褒めたたえられており、
Iron Maidenからブルース・ディッキンソンが脱退した際、後任候補にあがっていた。
1990年代に声帯ポリープを患って手術を受けたが、術後の経過が若干よくなかったがために
現在のアクの強い太めのハスキーボイスが生まれたとのこと。怪我の功名…だろうか。
(声帯の左側に手術が原因のキズが回復せず残っており、声帯がきれいに閉鎖しきらないらしい)
2021年1月、ナイトウィッシュからの脱退を表明した。
昨今のストリーミング産業やプロモーターなど自らを取り巻く音楽環境に嫌気が差したとのこと。
また、上記に加えて慢性的なうつ病を患っており、
これからの自らの将来を考えて見つめ直したところ、脱退に至ったとのこと。
2022年になにかしら作品かプロジェクトを発表するつもりなのでそれまで気長に待とう。
- ユッカ・ネヴァライネン (ドラム / 1997~2019 活動自体は2014年まで)
バンドがヘヴィメタルへ接近するために呼び寄せたと言っても過言ではないドラマー。
加入以降、彼が屋台骨を支えることでメンバーも安心してプレイできているようだ。
バリラーリでも活動中。
2014年に長年患っていた不眠症の治療のためにレコーディング及びライブからは離脱。
その後治療の成果もあってか快方に向かったが、バンドには戻らないということで2019年脱退した。
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関連項目
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