アルフレッド・アシュフォードとは、カプコン製作のゲーム『バイオハザード コードベロニカ』の登場人物である。
1971年生まれの27歳で、アンブレラ社の基礎を作った名門・アシュフォード家の子孫。父にアレクサンダー・アシュフォード、双子の妹にアレクシア・アシュフォードを持つ。母親は不明。
端正な顔立ちをしており、黙っていればイケメン。しかしその性格は狂気に歪んでおり、生粋のサディストである。幼い頃の映像では、トンボの羽をむしり取ってアリの巣に投げ込み、食われていくさまをアレクシアと一緒に笑いながら見ているのが確認できる。
アンブレラ社が保有する南米の孤島・ロックフォート島の私設軍事施設および南極基地の司令官を務めているが、祖父の七光りで宛がわれたお仕着せの閑職であり、実力ゆえに任命された訳ではない。創始者の血筋でありながら辺境に追いやられているあたり、アンブレラ社から無能の烙印を押されていると言える。
基地司令官の強権を行使し、(アンブレラ社にとって都合の悪い人物として収監された)囚人で人体実験や拷問を行い、ささいな失敗をした側近を処刑するなどの恐怖政治を敷く。長年アシュフォード家に奉公してきた執事でさえ例外ではなかった。その為、島内では「恐怖と死の象徴」として恐れられていた。『ダークサイドクロニクルズ』では自分の行いがいけない事だと分かっていたようだが、サディストゆえにやめたくてもやめられなかったという。このような振る舞いのせいで、部下からの信頼は大変薄い。他方、「死神」の異名を取る隊員の手紙には「訓練が懐かしく思い出される」と書かれており、多少なりとも敬意を持たれている事が伺える。訓練施設の長としては唯一優秀だったようで、訓練用B.O.W.として砂虫やハンターを用意し、多くのU.S.S.隊員がロックフォード島で育てられた。
重度のシスコンであり、アレクシアを熱狂的に崇拝している。アレクシアがt-veronicaウイルスを自らに定着させる為、15年間のコールドスリープに入った時には深く悲しんだ。その後は、彼女の言いつけどおりにその眠りを守り続けていたが、喪失感と孤独感から狂を発する。『家の再興に燃える兄を献身的に支える、優しくも強い妹』という虚像が第二の人格として彼に宿り、カツラとドレスで女装して妹になりきる事で寂しさを紛らわせていた。誰も近づけないロックフォート島内の別邸で遠目にその姿を見た部下からは、本当にアレクシアが存在していたと思われている。しかしこの間の記憶はアルフレッドにはなく、本当に妹がいると信じ込んでいた。クレアとスティーブによってこの女装癖が暴かれると、奇声を上げながら逃げていった。
筋金入りのミリタリーマニアで、軍服を模した赤い衣装を身にまとう。MR7狙撃銃を愛用しており、クレアを狙撃しようとした事も。南極基地に移動した後も持ち歩いていたが、スティーブ決死の反撃を受けて紛失し、クレアに拾われる。彼の銃でノスフェラトゥにトドメを刺すと特殊演出が挿入される。ロックフォード島内に銃器を飾ったり、ハリアー戦闘機やティーゲル戦車を所有するなど強権で手に入れたと思われる兵器の数々が見受けられる。ハリアーに至っては操縦が可能である。妹のアレクシアを守りたい、アシュフォード家を再興したいという気持ちが嵩じ、『強い軍人』を目指していた。しかし……
凡庸さ故にアシュフォード家凋落の原因となったアレクサンダー・アシュフォードは、偉大なる初代当主ベロニカの「再来」を目的としたアシュフォード家再興計画「コード:ベロニカ」を発動。1971年、ベロニカの遺体から採取されたDNAから人工授精で生まれた「クローン」が、アルフレッドとアレクシアだった。男女の双子として誕生したのはアレクサンダーにとっては予想外の出来事だった。
アルフレッドは常人より知能は高かったが、家を再興させるほどのものではなかった。その為父に「余計な存在」と断じられてしまった。一方、妹のアレクシアは待望の天才児だったが、性格が破綻したサイコパスで、再興に毛ほどの興味もなかった。何より皮肉だったのは、再興の志を強く持っていたのは「余計な存在」であるアルフレッドの方だった。
12歳の時、自らの誕生の秘密を知ったアルフレッドは、無能な父の尻拭いをするためだけに生み出された事に憎悪し、アレクシアと共にアレクサンダーを拘束、当時試作段階だったt-veronicaウィルスを注入。これによりアレクサンダーは怪物「ノスフェラトゥ」と化し、その存在は南極基地の地下深くに封印される事となった。その後、アレクサンダーの「失踪」に伴い、アルフレッドはアシュフォード家当主となる。
イギリスの大学を卒業したあとアンブレラに入社し、ロットフォート島と南極基地の管理責任者となる。しかしアルフレッド自身には司令官の器は全くなく、アンブレラ創立に携わった名門出身でありながら、辺境の基地司令という閑職に追いやられただけの話だった。父の代で失墜したアシュフォード家をどうにかして再興させたかったが、自身の無能が邪魔をして進まなかった。
そんな中、アンブレラ・パリ研究所で大立ち回りの末に捕らえられたクレア・レッドフィールドが、ロックフォート島の刑務所に収監される。それと同時にウェスカー率いる特殊部隊の襲撃を受け、t-ウイルスが漏洩。島内はゾンビとB.O.W.で溢れかえり、ラクーンシティの再来となった。この二つの出来事が同時に起こったのは本当に偶然だったが、アルフレッドはクレアを「敵を手引きしたスパイ」と断じ、MR7狙撃銃を片手に排除しようとする。恨みつらみもあってクレアをいたぶって殺す事を目的としており、数々のデストラップやB.O.W.を差し向ける。しかしそれらを突破され、更にアレクシアが自身の妄想によるものだと知らされると錯乱して激昂。量産型タイラントを起動するが、それも倒された挙句、輸送機での脱出を許してしまった。
だがアルフレッドの執念は凄まじく、輸送機を強制的に自動操縦へ切り替え、自身が管理する南極基地へ誘導。彼もまたハリアーを操縦して南極基地に向かった。そこでもクレアに襲い掛かったが、スティーブの身を挺した攻撃によって転落。これで死んだと思われたがまだ生きており、重傷を負った彼は最後の力を振り絞ってアレクシアを目覚めさせ、彼女の前でようやく事切れた。しかし実際、アレクシアからは「働き者だが無能な兵隊蟻」と思われており、忠実に尽くす兄ですら踏み台に過ぎなかった。それでも少しは感謝していたのか、彼の遺体を撫でながら子守唄を歌ってくれた。
『ダークサイドクロニクルズ』では、「お仕事から解放してあげる」と宣言され、触手で絞め殺されるという無慈悲な最期を遂げている。言いつけた日時を忘れ、ずっと起こさなかったアルフレッドにも落ち度はあるが…。
掲示板
2 ななしのよっしん
2021/05/30(日) 00:57:23 ID: v4v0HdRR6O
ディジェネレーションのカーティスも妹持ちだけど、アルフレッドとは逆に自分がラスボスとなってたな
3 ななしのよっしん
2021/10/10(日) 21:41:05 ID: PWfe7O2MAE
初登場時は優秀なのに後付け設定が登場する度に無能設定が追加される男
個人的なイメージでは
最低限やるべき仕事やった上でサボって趣味に走ってる
4 ななしのよっしん
2022/03/24(木) 07:12:19 ID: ScWk9GGqb6
拷問とデスゲームが大好きなキャラだけに明らかレジスタンスのマスターマインドにピッタリすぎるのに何故実装しなかったんだ……
主君のスペンサー卿やその右腕のアレックス(こいつ自体がアルフレッドとアレクシアのオマージュみたいなもの)は普通に実装されてたのに
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最終更新:2024/05/31(金) 17:00
最終更新:2024/05/31(金) 17:00
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