デスゲーム(death game)とは、以下のことを表す。
この項目では、1を取り扱う。
主に何らかの理由によって集められた登場人物たちが主催者から提示されたゲームに挑むというスタイルである。ゲームの裏にある意図や裏をかいた逆転の手を探す、プレイヤー同士の戦い、勝つ・負けることで賞金が得られる・失うなどの要素もあることからミステリー、バトル、ギャンブル作品の要素を含む。
勝者には莫大な賞金や特権といった破格の報酬が用意されている事が多いのも特徴。
ゲームの内容は違法であったり危険を伴うことが多く、敗北により自由の喪失や莫大な負債、四肢切断や失明を含む重傷、場合によっては名前の通り死を迎える可能性もあるが、誰も死なない場合はデスゲームの定義から外れやすい。
またジャンルがジャンルだけに、内臓や血液といったグロテスクな描写や残酷な表現が売りの作品が多く、また作品によっては性描写も含むものもある(生命の危機に直面した時、人間は本能により性的に興奮することがあると言われるためと思われる。メタ的にはどうせ残酷描写で年齢制限が掛かるからだろうが)。故に、映像作品には年齢制限がつけられるものも多い。倫理が崩壊した状況を描くため、ディストピアものの要素を含む作品も多い。
少人数または1人の勝利・生存しか許されない作品もあれば、脅威から逃げ切ったり課題を乗り越えるなど(理論上は)全員・大勢が生存または勝利可能な作品もなくはないが、各種妨害や特性上著しく困難。
その他、視聴者・読者など「ここで俺ならこうする」といった厨二病妄想も捗る。
管理側はデスゲームを運営する役割を持つ。主催者と管理者が分かれている場合もあり、主催者は莫大な財産を持った資産家や、超常的な力の持ち主など、参加者の上位存在といえる人間(あるいは人外)が担当する場合がお多い。感情を表に出さず淡々とゲームを進行させたり、参加者をゲームの駒としか見ない者もいる。管理側と参加者とは直接やりとりを行うことはなく、必要に応じて従者や黒服を参加者側へ派遣したり、別室からモニター越しで会話することがほとんどである。また仮面をつけたりボイスチェンジャーを使ったりなどで正体を隠すことも多い。
大勢の参加者を効率よく指示に従わせ管理する、万一の一斉反乱に対処する必要もあることから、至る場所に監視カメラやセンサー、監視者、暴徒鎮圧部隊や狙撃手などを配備する、位置や生体情報を随時発信する装置や爆薬を内臓した首輪・腕輪・マイクロチップなどを装着させる、埋め込む場合もある。
ゲームは大きく強制参加型、自発的参加型、偶発的参加型で分けられる。基本的に作品の主人公は強制参加型の場合が多く、その場合であると基本的に対立する敵やライバルは積極的に参加する人物として描かれる。
また、このゲームがデスゲームであると知らない・信じていない人物が安易な行動を取って脱落したり、自覚無く参加者を殺して回るのがお約束となっている。見せしめも兼ねて最初に反抗した人間が殺されるのもあるある。
人間の愚かさ、狂気、悲嘆、はたまた愛や優しさや友情をテーマにした作品が多く見られ、その結末もハッピーエンド、バッドエンドとさまざまである。
知能・体力は一般人レベルが多い作品もあるが、参加者の多くが頭脳派や曲者揃いの作品もある。
多くの場合、参加者のうちの一人を主人公とした一人称形式、もしくは参加者たちの群像劇としてゲームの様子が描かれる。一方で、主人公が最初からゲームを放棄し別の目標のために行動するもの、主催者やスタッフ・観客などに視点を置いたもの、デスゲームを止めるために外部から干渉する姿を描いたものなども存在する。
数十人以上の大人数が参加する映画作品においては、尺の都合から全員にクローズアップする事はできないため、気づいたら死んでいたり一度に大勢が死亡する展開、名前のないモブキャラなども珍しくない。
デスゲームの最終勝者には莫大な富や罪の恩赦、どんな願いも叶えられる、といった賞品が与えられる、と事前に説明されるが、それが本当にもらえるかは作品によってまちまち。賞品の存在自体がブラフであることも。
人によって定義が曖昧なジャンルでもあり、敗者へのペナルティが死を伴うものであるか、ゲーム的な要素(単なる暴力だけでは達成できない勝利条件など)があるか、参加者以外の妨害者(モンスター、主催者の私兵など)が存在するか、他人を蹴落とさずに勝利する手段があるか、等の要素でデスゲームと認められたり認められなかったりする。
あくまで娯楽作品の一類型であるが、しかし古代ローマの「剣闘士」など命をかけた戦闘競技が娯楽として見世物となっていた歴史上の実例はあり、これはデスゲームの一種と言えなくもない。また、いわゆる「ロシアンルーレット」を実行して命を落とした人物の記録があるため、ロシアンルーレットもまた実在したデスゲームと言える。
フィクション作品でデスゲームを主題とした古い例としては、リチャード・コネルによる1924年の小説『The Most Dangerous Game』があるという。同作は「遭難して孤島に辿りついた主人公が、島の主の娯楽としての人間狩りゲームに参加させられる」という内容であった。ただし上記のように古代ローマ時代から「命をかけた娯楽」という概念自体はあったため、さらに古くさかのぼれるかもしれない。
プレイヤーの生命を直接賭ける必要はないものの、2010年代からはたった一人の勝者を目指すバトルロイヤルゲームといったオンラインゲームのジャンルも人気となっている。
掲示板
264 ななしのよっしん
2025/08/07(木) 05:19:23 ID: 6claUlhWyx
>>242
死滅回游の連載リアタイ時ですらデスゲームブームは沈静化してたのにルールの開示された時は多くの読者が困惑してたな。元々は連載開始前のボツ設定らしいが、その時にお出ししてればまた違ったかも
というか生存なり脱出なりの見込みがないと長期的な目標設定にも困るというか…
265 ななしのよっしん
2025/09/08(月) 17:05:14 ID: +zQ+PqhVRG
死滅回游はねえ…「十九日以内にポイント変動(=他プレイヤー殺害)しなければ術式剥奪(=死亡)」ルールが普通にゲームデザインとして破綻してるのが…
十九日以内に一人他プレイヤーを殺さないとゲームオーバー、そして短期間に複数人殺してもタイムリミットが累積せず更新されるだけなら、
どう考えても「19日ギリギリで一人だけ殺して、それ以外はなるべく他プレイヤーを殺さないようにする」のが上策だろう
「コロニー内の他プレイヤーの数」=「自分のポイント変動可能回数」で、
「自分のポイント変動可能回数」×19日=「自分の最大生存可能日数」という重要リソースなんだから、他プレイヤーの数をむやみに減らすと自分が大ダメージを受ける
このルールでも「他プレイヤーを殺しまくって(=自分の生存可能日数を消費して)ポイントを得る」という行為に莫大なメリットがあったらまだゲームとしてギリギリ成立するけど、ポイントの効果クソしょっぱいからな…
266 ななしのよっしん
2025/10/16(木) 17:11:04 ID: NcQqeTMXCq
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最終更新:2025/12/16(火) 10:00
最終更新:2025/12/16(火) 09:00
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