ウッス(Whoosh)とは、2023年10月2日に開業したインドネシアの高速鉄道の愛称である。
インドネシアの首都ジャカルタから第3の都市バンドンまでの143kmを最高時速350km/h、約45分で結ぶ。日本との受注競争を制した中国の計画が採用され、中国とインドネシアの合弁企業が建設を担っていた。
2023年12月現在は平日14往復・土日祝日18往復運行している。平均乗車率は90%を誇り、2023年11月には利用者数2万人を突破した。
愛称の Whoosh は英単語の whoosh (ウゥーシュ(米)/ウォシュ(英) 「フシュッという風切り音(を立てる)、(フシュッという音がしそうなくらい)素早く通過する(のを表す擬態語)など」)に着想を得ており、素早く走り去る高速鉄道の風切り音を表現している(日本語でいえば「バビューン」といった所か)。さらにインドネシア語の「Waktu Hemat(時間節約), Operasi Optimal(最適運転), Sistem Hebat(素晴らしいシステム)」[1]の頭文字語でもあり発音は「ウゥーシュ」である[2]、とインドネシアの新大統領ジョコ・ウィドド(Joko Widodo, 通称ジョコウィ Jokowi)は述べている。
しかし、インドネシア在住の鉄道ライターの高木聡によれば、建設に携わった中国人ディレクターの掛け声「ウッス!ウッス!ウッス!イェス!!」から来ているのではないかという。
実際、車内アナウンスでも「ウッスウッスウッスイェス!」と呼ばれている。
2008年から日本はインドネシアに対し高速鉄道の売り込みを行っており、日本案の採用が有利だと見られていた。ところが、ジョコウィ新大統領は2015年1月に建設費負担が大きすぎるとして計画中止を発表した。
同年4月、中国がインドネシア高速鉄道計画に名乗りを上げ、コストの低さをアピールした。
ジョコ大統領は9月に計画の落札者を公表するとしたが、9月3日に高速鉄道計画自体の凍結を発表した。この発表後も中国との接触は続けていたと見られる。
中国側はインドネシアに財政負担を求めないことに同意し、9月29日に中国案の採用が発表された。
2016年1月に起工式が行われたが、土地収用や移転補償が難航したため遅延が生じ、さらに2020年からは新型コロナウイルスの流行も重なったことで開業は当初予定の2018年から2023年まで大幅に遅れることになった。
ウッスという愛称が中国人ダイレクターの掛け声から由来しているという説があることは概要に書いてある通りであるが、中国語に「ウッス」という言葉は存在せず、掛け声としての「ウッス」が何を意味するのか、そもそもこの説が正しいのかは未だ謎のままである。
日本の一部のネット民はKBTITことタクヤさんが怪文書に記した「ウッス」が淫夢ネタとして中国に流入して建設労働者を通じてインドネシアへ再輸出されたという一見突飛な説を提唱している。しかし、国営放送で野獣先輩と思しきイラストが放映されたり、哀叫拓也シリーズが流行したりなど中国での淫夢ネタの普及を見るに完全に否定できないどころか最有力説とまで目されている。
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最終更新:2025/02/15(土) 23:00
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