セーフティーリングとは (セーフティーリングとは) [単語記事]

セーフティーリングとは、以下のものなどを指す名称である。人体や道具を保護するための雑貨・部品などに名付けられている事が多い。「セーフティリング」という名称で用いられる事もある。

メスシリンダーやフラスコに取り付ける、転倒防止用の輪状の道具。水槽内にフラスコを沈めるための重りとしても使われる事がある。
カーテンのタッセル（留めひも）に付ける安全用具。子供がカーテンのひもに首を引っ掛けてしまう事故を防止するための、チャイルドセーフティー用の道具。
ゲーム『スーパーマリオRPG』に登場するアクセサリー。当記事にて紹介。

概要

アクセサリーの1種。ちんぼつ船の隠し部屋にある宝箱から回収できる（タルが積まれている場所の裏に、見えない扉がある）。パーティキャラ全員が装備可能。
ステータスの上昇値は防御+5、魔法防御+5、素早さ+5。何気に素早さも少し上がる。

「いちげき死攻撃を防ぎます」という説明文が示す通り、装備したキャラは敵が繰り出す即死技を食らってもノーダメージで済む。ゲーム後半からは「デスキラー」「しにがみのカマ」「きょうふのルーレット」「つばめがえし」「しゅうしけん」「マグナム」など、ザコ敵ボス敵を問わず即死技を使う敵が増えてくるため、常用も一考できるだろう。
即死技の一部はアクションコマンドを成功させる事でもノーダメージで済んだり被害を抑える事も可能なケースもあるが、ガードが効かない即死技は狙われただけで（MISSしない限りは）戦闘不能にさせられてしまうのでなかなか便利である。

・・・と、これだけならばただのアクセサリーなのだが、じつはこのセーフティーリング、ゲーム中では一切説明されないトンデモない隠し効果を秘めている。

具体的には上述の即死無効、に加えて全ステータス異常無効、炎・氷・雷属性のダメージ完全無効、という凄まじく優秀な性能を持っている。ちんぼつ船の道中でナンダロナを倒してゲットできる「あんしんバッジ」の完全なる上位互換と化しているどころか、これを入手したかどうかでその後のゲーム難易度が大きく変化してしまうほどのぶっ壊れ性能である。ちんぼつ船のボス・ジョナサンとの戦闘時にマリオに装備させておけば、「ライトサーベル」のダメージをゼロにできるので早速活躍できる（「ダイヤモンドカッター」は一見すると氷属性に見えるが、実は無属性の魔法攻撃なのでダメージを無効にできない）。
回復役のピーチに装備させれば、よほどレベルが低くない限りまず負ける事はないヌルゲーと化すし、「ひまんパタこうら（防具）」と合わせて装備すれば防御力もカバーできるのでラスボスのカジオーや隠しボスのクリスタラーが相手でもまずゲームオーバーにさせられる心配は無いだろう。
苦難の道を進みたくなったり「スーパーマリオRPGなんて簡単すぎて飽きた」という人は、ピーチをパーティに入れずに、なおかつセーフティーリングなどの便利アイテムを封印してクリアを目指すのも一興。ニコニコ動画に投稿されている『スーパーマリオRPG』縛りプレイでも、スーパージャンプやジーノカッター、ふっかつドリンクなどに並ぶ縛り対象の筆頭に上がっている。

ちなみに、セーフティーリングと同じく即死攻撃を無効にするアクセサリーは他にも「ジャッキーベルト」「ジャンパースカーフ」「クリスタルのおまもり」などがある。どれも入手がゲーム後半～終盤になったり、スーパージャンプを30回以上達成しないと入手できないなど回収が困難なものばかりで、なおかつゲーム中では「即死無効」の情報が伏せられているので、セーフティーリングが最も簡単かつ早期にゲットできる即死無効アクセサリーとなる。
また、セーフティーリング以外で属性ダメージを無効にできる装備は「ひまんパタこうら（防具）」と「スーパージャンパー」の2つ。前者は隠された条件を満たせばマシュマロの国クリア後に入手できて、こちらも全ステータス異常無効でなおかつ本作で間違いなく最強クラスの強固な防御力を誇る代わりに、攻撃力と魔法攻撃、素早さが50もマイナスになるかなり重いデメリットもある（ひまんパタだけに）。後者はもしもチートなしで入手できたらどや顔で自慢できるほどの、ごく一部のプレイヤーにしか入手できない現実離れしたレアリティを誇る本作最高の隠しアイテムである為、魔法ダメージ無効は一般的にはセーフティーリングとひまんパタこうらの2つだけになるだろう。

当記事の初稿が作成された2023年現在、同年内に『スーパーマリオRPG』のリメイク制作が発表されているが、このアイテムが「即死技を防ぐのみ」の効果として下方修正されるのか、あるいは原作のまま説明文を上記の通り全て明記されるか、気になるところである。あとはばっちいパンツの処遇も。

結果から言うといずれでもなく、説明文はそのままで「全ステータス異常無効は据え置きだが、炎・氷・雷属性のダメージを無効化→半減に弱体化」という処置となり、属性無効化装備はなくなった(はず)。
リメイク版ではクリア後に一部ボスと再戦できるという都合上、無効化装備の存在を許してしまうとボスが無駄行動をとってしまうことになり、それの対策をするとボスが炎氷雷の技を使えなくなってしまうためだと思われる。
リメイク版は戦闘中に仲間の入れ替えが出来るためアクセサリーを使い回すわけにもいかず、またそれに伴いステータス異常技の通りがやたら良い(耐性がないとほぼ100%効いてしまう)、戦闘のテンポが速くなったことでボタンガードの難易度が上がっている、などの理由から即死無効とステータス異常無効化の価値が大きくなっている。