ゼナゴス 単語

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ゼナゴス

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ゼナゴスとは、トレーディングカードゲームMagic: The Gathering』の登場人物である。

概要

ゼナゴスは「テーロス」のストーリーにおいて、プレインズウォーカーになって大喜びで次元巡りをしたものの絶対者と思われた「」がローカルな存在であったことに絶望し、そして、絶望したままでいられないがために自らを常命の存在から不死身の「」にしようと画策していた。世界旅行に出かけてカルチャーショックアレな感じになった人みたいなもんだろうか。
次の「々の軍勢」では、なんだかんだうまくやってゼナゴスは「」になった。にはめられたエルズペスのかわいそうっぷりと利用するだけ利用してトラブルになったらすぐポイーした「」のリーダーヘリオッドの畜生ぶりが際立つ。

「あ、プレインズウォーカーって普通に死ぬんだ……」というところが地味に重要である。ウルザなどの昔のプレインズウォーカーは数千年とか何万年とか生きていたり、首を切られても生きていたり(爆死したりはするけど)してただけに「常命のプレインズウォーカー」から「不死身」をストーリーがいまいちピンと来なかった人は多かった。

悦楽を追いめ、お祭り騒ぎを楽しみ、悪戯を働く。
テーロスにあるスコラのサテュロスにとって、これらが最高の美徳として考えられています。
そういった意味では、ゼナゴスこそがサテュロスの理想の体現者でした。
その他者を魅了する奔放なカリスマ性と歓楽者たちを一気に熱狂状態に盛り上げることが
できるによって、彼は他の同族たちからも一置かれる存在でした。
彼はサテュロスたちを直接支配することはありませんでしたが、お祭り騒ぎにおいて事実上の
催者として期待されることとその役割には満足していました。

ゼナゴスがプレインズウォーカーとなったのはつい最近のことです。
当初はそのを使って、彼の持ち味である騒々しく邪気なお祭り騒ぎを別の次元にも紹介して、
その中で多元宇宙のすべての悦楽を体験しようとゼナゴスは考えました。
しかし、そこで彼を待っていたのは失望と滅でした。テーロスには々が実在していました。
しかし、他の場所ではそれらは何のも持たなかったのです。この事実はゼナゴスの意識を苛みました。そして最終的には故郷である次元に帰還しました。その後彼は再びお祭り騒ぎにじるようになりました。
しかし、それらは彼に以前ほどの喜びを与えなくなっていました。

テーロスにおける物事の自然と思われていた理は、ゼナゴスのにはすべてが虚構であり、
究極の冗談であるように映るようになったのです。そして彼はこれ以上自分が道化として振舞うことを拒絶するようになりました。かつてはその刹那の悦楽だけに生きがいを感じていたゼナゴスでしたが、多元宇宙の存在を知った今では、サテュロスお祭り騒ぎの狂騒に自分の安寧を見出すことができなくなっていました。
しかし、彼はそのしさに伴う倦怠感に身を任せることもまた拒絶しました。
そして、かつてお祭り騒ぎをちょっとだけ盛り上げてきたその手腕を、今では自らを定命の者から
へと昇格させるための計画を練るために働かせています。

WotC公式exitサイトから抜

カードとしてのゼナゴス

ゼナゴスとしてデザインされているカードは、2014年現在で2枚存在する。1枚はプレインズウォーカー、もう1枚は伝説クリーチャー・エンチャントである。

Xenagos, the Reveler / 歓楽者ゼナゴス (2)()()

プレインズウォーカー — ゼナゴス(Xenagos)

[+1]:あなたのマナプールに、()および()の好きな組み合わせのマナX点を加える。Xは、あなたがコントロールするクリーチャーの総数である。

[0]:速攻を持つでありである2/2のサテュロス(Satyr)・クリーチャートークンを1体戦場に出す。

[-6]:あなたのライブラリーの一番上から7枚のカードを追放する。あなたはそれらのカードの中から望む枚数のクリーチャーカードおよび土地カード戦場に出してもよい。

3

テーロスで登場した1枚のゼナゴス。プレインズウォーカーはこれで3枚である。はまだ0だってのに(々の群勢まで)

プラスマナ加速。色は少々制限されるが困ることは少ないと思われる。クリーチャーを並べる色なので2マナ以上の生産も期待できる。追い詰められている時には何の役にも立たない。

0クリーチャー生成。大きさは並サイズだが速攻を持つため、生成し次第すぐ殴りに行くことができる。もちろん防衛に回してもよい。

マイナスは大振りなアドバンテージの都合上、クリーチャーが多いデッキほど期待度は高くなる。ただ、このを使ってもすぐに死を覚悟するほどのプレッシャーが与えられるかというと少々疑問が残る。

全体的なイメージとしてはマナ加速に大きく振った《野性りのガラク》といったところ。見たまんまで強い。

 

しかし、登場直後はトーナメント環境の有デッキが軒並み「殺すべし、慈悲はない」仕様だったため、このカードが入るべきクリーチャー多めのデッキ自体が凄まじい逆されてしまい使用率は高くなかった。また、数少ないデッキでも、「ドムリ入れたらもうこいついらなくね?」という評価を下されますます使用率はさがってしまった。
その後、メタゲームの変遷により、《ドムリ・ラーデ》、《の統率者、ガラク》と一緒に採用されるようになったがそこでも評価は3番手であった。
々の軍勢が出てからは、下記の《歓楽の、ゼナゴス》などの強カードが増え、低コストよりのデッキが作りやすくなったため、《ガラク》が抜け、《ドムリ》と《ゼナゴス》の2枚看板デッキが増えている。

歓楽の、ゼナゴス/Xenagos, God of Revels

伝説クリーチャー エンチャント(God)

破壊不能

あなたのへの信心[1]が7未満であるかぎり、歓楽の、ゼナゴスはクリーチャーではない。 あなたのターン中の戦闘の開始時に、あなたがコントロールする他のクリーチャー1体を対とする。それはターン終了時まで速攻を得るとともに+X/+Xの修整を受ける。Xはそのクリーチャーパワーである。

6/5

々の軍勢で登場した2枚のゼナゴス。《歓楽者、ゼナゴス》と同一人物のカードであるが、「プレインズウォーカー一性ルール(同じプレインズウォーカータイプを持つカードは2つ戦場に残せない)」と「レジェンドルール(【伝説の】とつくカードは同じ名前カードを2つ戦場に残せない)」は別物なので同時に戦場に出せる。

5マナと少々重いものの、あらゆる破壊効果を効にする「破壊不能」を持ち、戦闘開始時に他のクリーチャーを大幅強化した上に速攻まで持たせる強を持っている。ではパワー3、パワー4のクリーチャーなど山のようにつまっているため 何のコストもなしに毎回+3/+3,+4/+4がかかってくるという理不尽極まりない状況となる。
ドムリ・ラーデ》と組んでいる場合は戦闘フェイズで修正を加えた後、2回メインフェイズに入ってから小マイナスを使うことで簡単に相手クリーチャー爆殺することができる。3/3程度の中堅どころを6/6クラスのフィニッシャーと交換されていてはたまらない。

《歓楽の、ゼナゴス》がクリーチャーになるかどうかは半々といったところだが、が凄まじく強い上にクリーチャーを破壊以外の方法で戦場から追い出すことは、純なエンチャントに同じことをするよりずっと簡単であるためクリーチャー化しないほうが強い、ということになりがちである。

余談だが、「」は基本的にそれ自身の姿をした種族に信仰を受けている。人間の姿をした《ヘリオッド》、《エファラ》などは人間に、ミノタウロスの姿をした《モーギス》はミノタウロスに、マーフォークの姿をした《タッサ》はマーフォークに、といった具合である。
さて、ゼナゴスはサテュロスなのだが《ゼナゴスの狂信者》というクリーチャーは「ケンタウロス」なのだった。

 

モーギスの匪賊?あー、えーと、まぁ、その…

その後のゼナゴス

         ,. -‐'''''""¨¨¨ヽ
         (.___,,,... -ァァフ|          あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
          |i i|    }! }} //|
         |l、{   j} /,,ィ//|       『おれはになれたと
        i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ              思ったらいつのまにか全追放されていた』
        |リ u' }  ,ノ _,!V,ハ |
       /´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人      な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
     /'   ヾ|| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ       おれも何をされたのかわからなかった…
    ,  / )ヽ iLレ  u' | | ヾlトハ〉
     |/_/  ハ !ニ⊇ '/:}  V:::::ヽ        頭がどうにかなりそうだった…
    // 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ
   /'´r -―一ァ‐T´ '"´ /::::/-‐  \     存在の破棄だとか霊気のほころびだとか
   / //   广¨´  /'   /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ  そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
  ノ ' /  ノ:::::`ー-、___/::::://       ヽ  }
_/` /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::...       イ  もっと恐ろしいもののit is done.を味わったぜ… 

 

はい、やっぱり《討ち》されました。エルズペスの手によって。

彼の信奉者であるサテュロスの群れはである彼を失ったことで大恐慌。
絶望に打ちひしがれ、狂宴を繰り返すのであった。
一方、ゼナゴスはどうなったのかと言うと、

 殺された。もしかしたら、永久に。

混沌を追いめるサテュロスプレインズウォーカー、ゼナゴスは強魔法的大歓楽を煽り々の領域へと押し入っての一員となった。エルズペスは彼の不敬罪に対し、ニクスでの劇的な戦いの末に《送り》をもって彼を打ち倒した。死亡し、打ち負かされて、ゼナゴスの身体はニクスから転げ落ち、テーロス世界の地面へと墜落した。ヘリオッドが望んだように彼が全に死んだか、もしくはテーロスの生者達が通常そうなるように、彼の髄はテーロスの死のへと渡ったのか、それは不明である。そのため、ゼナゴスの運命は今のところ定かではない。

公式サイト記事「プレインズウォーカー達の現状exit」より抜

果たして彼は本当に死んだのか…もしかすると死に際に次元渡りを行い、他の次元で生き延びたのか…
長らく、相は闇の中だったのだが…

2019年日本時間の3月12日マーク・ローズウォーター公式記事にて

Xenagos is dead. He died in Journey into Nyx, and sadly, he died in Nyx, meaning he isn't even in the Theros underworld (unlike a certain white-aligned knight). So, Xenagos isn't anywhere.

ゼナゴスは『ニクスへの』で死にました。残念なことに彼はニクスで亡くなっています。つまり、彼は(とある白騎士と違って)テーロスの死のにいません。だから、ゼナゴスはもうどこにもいません。)

公式記事exitより抜翻訳

と記し、死亡が明確化されてしまった。
つまり、ゼナゴスはもう二度と出番がない可性が高い。哀れ…

ついでに、彼を倒したエルズペスはどうなったのかというと…

 

直後にヘリオッドのにぶっ刺されていた。

 

やっぱりヘリオッドはド畜生じゃねーか!!

※補足しておくがエルズペスを殺したのはヘリオッドではない。
  どういう事か気になった人は小説Journey into Nyx: Godsend, Part II」を読んでみよう!

関連項目

脚注

  1. *この場合、「あなたコントロールしているパーマネントのうち、マナシンボルマナシンボル混成マナシンボルを数えた合計」が信心の数となる。
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