ソットサス(Sottsass)とは、2016年生まれの
フランスの競走馬・種牡馬である。
馬名の由来はイタリアの建築家・デザイナーである「エットーレ・ソットサス」から。断じて「そっと差す」ではない。
父Siyouni、母Starlet's Sister、母父Galileoという血統。
父シユーニは現役時代は2歳GI1勝。種牡馬としては本馬以外にも複数のGI馬を出している。
母スターレッツシスターは未勝利馬だが、本馬の他にアメリカでGI7勝を挙げたSistercharlieも産んでいる。
母父ガリレオは説明不要の大種牡馬だが、本馬が産まれた時点ではブルードメアサイアーとしての実績は皆無だった(本馬の1歳上のGhaiyyathが後に活躍)。
本馬は1歳時のアルカナオーガストセールで34万ユーロで落札され、ジャン=クロード・ルジェ調教師の管理馬となった。
2歳時は初戦4着の後2戦目で勝ち上がり、2戦1勝でシーズンを終えた。
3歳時は初戦のフォルス賞(GIII)で4着に敗れたが、続くシュレンヌ賞(L)を6馬身半差で圧勝した。このレースまではクリストフ・スミヨン騎手が騎乗していたが、続くジョッケクルブ賞において同騎手が専属騎乗契約を結んでいるアガ・カーン4世が急遽出走馬を出したため乗り替わることになり、以後は引退までクリスチャン・デムーロ騎手が主戦を務めた。そのジョッケクルブ賞では15頭中5番人気だったが、プール・デッセ・デ・プーランを勝って1番人気に支持されていたPersian Kingを差し切り、レコードを1秒近く縮めて勝利した。
秋シーズンはニエル賞(GII)から始動し、これを勝利した。しかしフランスの3歳勢としてただ1頭出走した凱旋門賞ではWaldgeist、Enableに次ぐ3着であった。3歳時は5戦3勝だった。
4歳シーズンはCOVID-19の流行により、フランス競馬でも上半期のスケジュールに変更が生じた。1ヶ月遅れで施行されたアルクール賞(GII)では1番人気を裏切り4着だったが、ガネー賞(GI・2100m)では先行して抜け出し、Way to Parisにアタマ差で勝利した。
2ヶ月の休養を挟み、ゴントービロン賞(GIII)で復帰し2着の後、アイルランドに遠征し愛チャンピオンS(GI・10ハロン)に出走したが、COVID-19の影響を考慮し地元のコリン・キーン騎手に乗り替わったのも響いたか4着に終わった。
凱旋門賞では再びデムーロ騎手を鞍上に迎え、前年逃した凱旋門賞3勝目を狙うEnableに対する有力対抗馬とされた。逃げると思われた馬が軒並み回避した影響でレースはスローペースで進んだが、道中先行から直線でスッと抜け出し、後続の追撃を振り切り勝利した。デムーロ騎手、ルジェ師ともこれが凱旋門賞初制覇となり、デムーロ騎手は「スローペースだと分かった時に勝ったと思った、直線でのキレは負けないと信じていた」と、ルジェ師は「日程の変更に対応するのは簡単ではなかったが、2020年の最大目標はこのレースだった」とコメントした。
このレースの2日後に引退が発表され、クールモアスタッドで種牡馬入りすることとなった。通算成績は12戦6勝・GI3勝だった。
種牡馬としては130頭ほどの繁殖牝馬を集めたが、産駒がデビューし始めた2024年10月にJBBA静内種場場への導入が決定し、日本で供用されることとなった。同時に*バゴの種牡馬引退も発表されたため、凱旋門賞馬が入れ替わる格好となる。日本では既に全弟*シンエンペラーが重賞を勝っており、全兄となる本馬の適性にも注目される。
| Siyouni 2007 鹿毛 |
Pivotal 1993 栗毛 |
Polar Falcon | Nureyev |
| Marie d'Argonne | |||
| Fearless Revival | Cozzene | ||
| Stufida | |||
| Sichilla 2002 鹿毛 |
*デインヒル | Danzig | |
| Razyana | |||
| Slipstream Queen | Conquistador Cielo | ||
| Country Queen | |||
| Starlet's Sister 2009 栗毛 FNo.16-h |
Galileo 1998 鹿毛 |
Sadler's Wells | Northern Dancer |
| Fairy Bridge | |||
| Urban Sea | Miswaki | ||
| Allegretta | |||
| Premiere Creation 1997 栗毛 |
Green Tune | Green Dancer | |
| Soundings | |||
| Allwaki | Miswaki | ||
| Alloy |
クロス:Northern Dancer 4×5×5(12.5%)、Miswaki 4×4(12.5%)、Mr. Prospector 5×5×5×5(12.5%)、Special 5×5(6.25%)
全弟*シンエンペラーが日本でデビューしており、2023年京都2歳ステークス(GIII)を制している。
掲示板
15 ななしのよっしん
2024/10/26(土) 10:34:06 ID: uvSqJJLNvf
弟の活躍ぶりからか、来年より日本でのスタッドインが発表。
20年凱旋門賞馬ソットサス、来日決定!静内種馬場で供用 日本軽種馬協会が発表
https://
16 ななしのよっしん
2024/10/26(土) 11:27:41 ID: lbBKwfU5iw
あっちだとシユーニ産駒も母父ガリレオも有り余ってるだろうし
日本に持ってこられたのは必然だったかもしれないね
最近だとパレスマリスもだけど、弟たちの活躍から持ってこられる海外種牡馬にはどうしても期待してしまうところ
17 ななしのよっしん
2024/10/26(土) 16:58:33 ID: dsvWEvEZVs
パディントンとセントマークスバシリカ優先であろうとはいえ、このタイミングで放出ということは素軽さに欠ける産駒ばっかりって判断だろうなぁ
急上昇ワード改
最終更新:2025/12/21(日) 06:00
最終更新:2025/12/21(日) 06:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。