ツキカワとは、1948年生まれの日本の競走馬、繫殖牝馬である。鹿毛の牝馬。
生産者:奥羽種畜牧場、調教師:伊藤勝吉 → 松田由太郎、馬主:仁木清七
主な勝ち鞍
1951年:桜花賞、阪神記念(秋)
1952年:阪神記念(秋)
父月友はMan o' War産駒の持込馬にしてダービー馬ヒサトモの半兄で自らは不出走だが種牡馬として3頭のダービー馬を輩出した名種牡馬。
母波川は月友と同じく下総御料牧場の持込馬。シンヨリーナトマスの名で農林省賞典牝馬競走(牝馬連合)など12勝を挙げた名牝。
母父Sir Gallhadは仏2000ギニー、ジャック・ル・マロア賞など25戦12勝の成績で海を渡ってアメリカで種牡馬となり、リーディングサイアーに4度輝いた円卓の騎士。
調教師の伊藤勝吉は尾形藤吉と並び称された名調教師で松田由太郎はその弟子。主戦騎手の清田十一は「スタートの清田」とスターターに恐れられた男。
ツキカワは1950年7月函館でデビューして善戦しながら4戦目に勝ち上がった。その後は阪神、京都で1着、2着、2着、1着と優勝な成績で京都の優勝戦に進むがトラツクオーの8着と惨敗。この時6着に入っていたクモワカがライバルとして鎬を削る存在となる。オープン戦での1着を挟んで出走した阪神3歳ステークスでも8着惨敗し小倉のオープン戦を2着してこの年を終えた。
翌1951年は4月の阪神のオープン戦から始動して不良馬場に足を取られてクモワカの6着と惨敗。次走は勝利して22日の桜花賞に出走した。この当時はスタート地点で全馬が横に並んで出走態勢が整ったとスターターが判断したらバリヤーが跳ね上がりスタートとなるわけだが、ツキカワが今にも飛び出さんとの勢いでスターターは気が気でなく中々スタートを決められず音を上げた。ようやくスタートを切ったがツキカワが見事なロケットスタートで2着クモワカに2馬身差つけて1分39秒1のレコードで快勝。清田の術中に嵌まったとスターターに敗北感を与えた。「そんなことありません。たまたま出走馬がなかなか横に並ばなかっただけで、むこうが参ったのか、ぼくが参ったのか。何回もやり損ねてスタートが遅れたので、ぼくのせいにしたのと違いますかね。」とは清田の弁。これが清田のクラシック初優勝だった。
この後1着2回、2着2回、4着1回で阪神記念(秋)に出走して勝利。その翌年の阪神記念(秋)も勝利して連覇達成。阪神では無類の強さを見せた。しかし、次走のオープン戦を1勝した後は惨敗続きで1953年1月の京都金杯7着を最後に引退した。
通算成績48戦13勝[13-13-5-17]
直仔に活躍馬は出なかったが彼女の血統は大河から分かれた支流のように細く長く続き、1997年の2冠馬サニーブライアンへと流れついた。
| 月友 1932 栗毛 |
Man o'War 1917 栗毛 |
Fair Play | Hastings |
| Fairy Gold | |||
| Mahubah | Rock Sand | ||
| Merry Token | |||
|
*星友
|
Sir Martin | Ogden | |
| Lady Sterling | |||
| Colna | Collar | ||
| Nausicaa | |||
|
波川
|
Sir Gallahad 1920 鹿毛 |
Teddy | Ajax |
| Rondeau | |||
| Plucky Liege | Spearmint | ||
| Concertina | |||
| Purchase | Ormondale | ||
| Cherryola | |||
| Jura | Broomstick | ||
| Waif |
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最終更新:2025/12/05(金) 20:00
最終更新:2025/12/05(金) 19:00
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