ブランドン・ダックワースとは (ブランドンダックワースとは) [単語記事]

プロ野球選手一覧　>　ブランドン・ダックワース

ブランドン・ダックワース（Brandon Duckworth、1976年 1月23日-）とは、アメリカ合衆国出身の元プロ野球選手（投手）である。

概要

OB
ブランドン・ダックワース Brandon Duckworth
基本情報
国籍	アメリカ合衆国
出身地	ユタ州
生年月日	1976年 1月23日
身長体重	188 cm 83.9kg
選手情報
投球･打撃	右投右打
守備位置	投手
プロ入り	1997年アマチュアFA
引退	2013年
経歴
選手歴カーンズ高校カリフォルニア州立大学フラトン校フィラデルフィア・フィリーズ(2001-2003年) ヒューストン・アストロズ(2004年-2005年) カンザスシティ・ロイヤルズ（2006年-2008年）東北楽天ゴールデンイーグルス（2012年-2013年）
プロ野球選手テンプレート

1995年、1996年とMLBドラフトでアリゾナ・ダイヤモンドバックスから指名されたがいずれも契約には至らず、1997年にアマチュア・フリーエージェントでフィラデルフィア・フィリーズに入団し、マイナーで鍛錬した。

メジャーデビューは2001年で、その後、ヒューストン・アストロズ、カンザスシティ・ロイヤルズと渡り歩く。2009年にロイヤルズから自由契約となり、2010年、2011年はマイナーリーグに所属していた。
MLB通算成績は23勝34敗、防御率5.28。

楽天時代

2012年 7月30日に日本プロ野球・東北楽天ゴールデンイーグルスと契約したことが発表された。背番号は当初「67」を予定していたが、後述のエピソードにより「69」となった。
初登板は8月25日、一軍初登録して即デビュー。先発として6回1失点と好投を見せるも打線の援護なく勝敗はつかなかった。2回目の登板は4回1/3を投げ暴投2、6失点と敗戦投手となる。9月13日の福岡ソフトバンクホークス戦で7回を8奪三振1失点で切り抜け、来日初勝利を挙げた。6試合の登板で3勝1敗だった。
加入時に36歳と年齢的な問題はあるが、楽天ファンとしては楽しみな選手がまた一人現れたと言えよう。

2013年は鷹キラーとして見出され、ソフトバンクに対して3勝1敗の成績を挙げた。シーズン終了後に自由契約となり、現役を引退した。

引退後

2014年よりニューヨーク・ヤンキースの米国内担当スカウトに就任した。

プレースタイル

剛球というわけではないが勢いで押せる直球と、落差のあるカーブ、鋭く落ちるチェンジアップを投げ分けることが武器。暴投はあるが四死球は9月19日までの4試合で計4つ（0・1・0・3）とコントロールにそれほど乱れはなく、25投球回で奪三振計15と打たせて取るタイプなのかも知れない。

エピソード

背番号「69」
契約当初、背番号は「67」になる予定だった。NPBに参加するため、妻子とがんで闘病中の父を母国に残して2012年 7月26日に来日。成田空港に到着しその報告をするため夫人に電話をしたところ、なんとその電話で父の悲報を受けることとなった。失意の中で帰国も考えたそうだが、出発前に父がくれた「日本で成功してくるんだぞ！」という言葉を思い出して踏みとどまり、日本球界に身を投じた。「69」は到着日に亡くなった父の享年であった。このことは初勝利の日のヒーローインタビューで一部明かされ、各種メディアにも取り上げられた。浪花節が好きな日本人だから、というわけでもないだろうが、彼の人柄なども相まって初勝利は称賛で迎えられた。
あだ名は「銀行員」
チーム内で「銀行員」という愛称がある。来日時にはカッチリした体格でスーツを着こなし、関係者に挨拶回りをしていたことからビジネスマンのようなイメージがあったため。なお、登板時には試合開始後、イニングの前後などでアンパイアやチームメイトなどに帽子を取って挨拶したり、降板時にも引き上げる際に頭を下げたり、インタビューなどメディアの記者に対しても丁寧に対応し笑顔を見せるなど、まさに紳士の振る舞いである。ヒーローインタビューの受け答えは明瞭な英語で行われ、ニコニコ動画でも「きれいな（聞き取りやすい）英語だ」などというコメントがあった。英会話を学んでいるなら、リスニング練習に一聴してみるのもいいかもしれない（？）。

成績

年度別投手成績

年度 Year	球団 Team	登板 G	先発 GS	勝利 W	敗戦 L	セーブ SV	ホールド HLD	勝率 W-L%	投球回 IP	与四球 BB	奪三振 SO	失点 R	自責点 ER	防御率 ERA
2001年	PHI	11	11	3	2	0	-	.600	69.0	29	40	29	27	3.52
2002年		30	29	8	9	0	0	.471	163.0	69	167	103	98	5.41
2003年		24	18	4	7	0	0	.364	93.0	44	68	58	51	4.94
2004年	HOU	19	6	1	2	0	0	.333	39.1	13	23	30	30	6.86
2005年	HOU	7	2	0	1	0	0	.000	16.1	7	10	20	20	11.02
2006年	KC	10	8	1	5	0	0	.167	45.2	24	27	36	31	6.11
2007年		26	3	3	5	1	5	.375	46.2	23	21	30	24	4.63
2008年		7	7	3	3	0	0	.500	38.0	19	20	20	19	4.50
2012年	楽天	6	6	3	1	0	0	.750	36.1	8	22	14	13	3.22
2013年	楽天	18	17	5	5	0	0	.500	87.2	37	64	46	42	4.31
MLB：8年		134	84	23	24	1	5	.404	511.0	228	376	326	300	5.28
NPB：2年		24	23	8	6	0	0	.571	124.0	45	86	60	55	3.99