ホワイト・ホーンズ・ドラゴンとは (ホワイトホーンズドラゴンとは) [単語記事]

オレに言わせりゃブルーアイズ・ホワイト・ドラゴンなんて
実戦では使えない単なる観賞用のカードだね

ホワイト・ホーンズ・ドラゴンとは、漫画「遊☆戯☆王R」に登場するカードである。

概要

カードプロフェッサー、ウィラー・メットの使用するドラゴン族モンスターであり、本人のデッキのエース。レベル6、攻撃力2200で、相手の魔法攻撃を1度だけ吸収できる効果（吸収した攻撃力分の攻撃力が上昇する。ただし、吸収によって得た攻撃力は、攻撃した後もとに戻る）を持つ。

KC ビル屋上を守っていたウィラーが、着陸しようとする海馬の飛行機を妨害するためにデュエル外で召喚した。
しかし、「青眼の白龍」によって消滅させられた。

その後、VS 海馬戦で登場。
「青眼の白龍」の攻撃の際、「遅れた召喚劇」の効果で「ランサー・ドラゴニュート」、「アックス・ドラゴニュート」を生け贄に捧げて生け贄召喚された。
「青眼の白龍」の魔法攻撃を吸収して攻撃力5200となった。しかし、海馬は余裕たっぷりの様子。

その後、「青眼の白龍」を攻撃したが、海馬の「機械仕掛けのマジックミラー」の効果で発動された「シンクロニック・アビリティ」によって、このカードの効果を「青眼の白龍」にコピーされてしまい、さらにこのカードの攻撃を吸収されてしまう。

そして、攻撃力8200となった「青眼の白龍」の攻撃を受けて、ウィラーはあえなく敗北となった。

青眼の白龍が観賞用になるなどありえん！
オレが持つ限り――戦いの中でこそ輝く!!

攻撃名は「ホーン・ドライブバスター」。
魔法攻撃は頭の角に吸収されるが、攻撃の際は口から光線を発射する。また、「シンクロニック・アビリティ」を受けた「青眼の白龍」がこのカードの攻撃を吸収していたことから、このカードの攻撃も魔法攻撃であることがうかがえる。

テキストには「相手の魔法攻撃を1回だけ吸収し攻撃力に加える（攻撃後は元に戻る）」とある。

テキストは曖昧だが、恐らくOCG 風に説明すると以下のような効果になる（ただし、OCGに魔法攻撃という概念はない）。

このカードが魔法攻撃の対象となった場合、その攻撃を無効にし
攻撃モンスターの攻撃力分このカードの攻撃力をアップする。
この効果でアップした攻撃力は、このカードが攻撃したダメージステップ終了時に元に戻る。
この効果はこのカードがフィールド上に表側表示で存在する限り1度しか発動できない。

OCG版

「Vジャンプ 2005年 11月号」（2005年 9月21日発売）でOCGに登場。

効果モンスター
 星6/闇属性/ドラゴン族/ATK 2200/DEF 1400
(1)：このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、
相手の墓地の魔法カードを5枚まで対象として発動する。
そのカードを除外し、このカードの攻撃力はその除外したカードの数×300 アップする。
※「デッキカスタムパック01」収録のカード（DC01-JP010）による

OCGに魔法攻撃という概念がないため、イメージを重視して魔法を除外して攻撃力をアップする効果となった。

5枚除外することに成功すれば、攻撃力は3700となり、トップクラスの高攻撃力を得ることが可能。2枚除外するだけでも平均的なランク4エクシーズモンスターを超える攻撃力が得られ、安定して使用できる。
開始直後、あるいは一部の特殊なデッキを相手にした場合を除けば、相手の墓地には大抵魔法カードがたまっている場合が多いので、ほぼ確実に効果を使用できる。
近年では「リチュアの儀水鏡」や「ジェムナイト・フュージョン」、「シャッフル・リボーン」など、墓地からでも効果を発動できるカードが増加しているため、そういったカードを墓地から取り除くのにも一役買う。

特殊召喚でも効果が発動するため、ドラゴン族の豊富な特殊召喚効果とも相性がいい。ただ、あまり何度も使いまわすと、相手の墓地に除外できる魔法が無くなることもある（そうなったら素直に別のドラゴンを使えばいいが）。
強制効果であるため、タイミングを逃す（特殊召喚後に別の処理が入り、効果を使用できなくなる）こともない。
極端なレベルでもないので、ペンデュラム召喚しやすいのもポイント。

相手の墓地の魔法カードを除外するので、相手の魔法回収系カードを無駄にできる。ただし、効果処理の都合上、「魔法石の採掘」にチェーンして「リビングデッドの呼び声」を発動してこのカードを特殊召喚し、効果を使用して回収対象を除外し妨害する、といったような使い方はできない。

一方、相手によっては除外カードを回収する「ネクロフェイス」、「原初の種」などに利用される可能性もある（そのようなデッキは限定的だが）。

このカードが封入された袋には、「白角竜」という表現があった。ちなみに、角と爪以外の全身は赤色。

初登場以来、6年近く絶版のままであったが、「DUEL TERMINAL －星の騎士団セイクリッド!!－」で再録された。現在は「デッキカスタムパック01」にも再録されている。

「マジック・ドレイン」などを使用すれば、相手に魔法を墓地に溜めさせることも可能だが、もともと魔法はモンスターに比べて墓地にたまりやすいので、そこまで意識して溜めさせることもない。

効果について

効果は強制効果であるので、召喚・特殊召喚に成功した場合、（「No.16 色の支配者ショック・ルーラー」に発動を封じられている場合などを除いて）必ず効果を発動する。
たとえ相手の墓地に魔法がなくとも発動する（当然、何も除外できないが）。その場合でも「天罰」などをチェーンして効果を無効にすることは可能であり、破壊されてしまう。

効果で除外するカードは効果を発動したときに選択する、対象をとる効果である。「デッキカスタムパック01」への再録時にテキストが第9期仕様にエラッタされたため、このことがわかりやすくなった。

「ハネクリボー LV9」は、相手の墓地の魔法×500 ポイントの攻撃力になる効果、自身がいるとき発動した魔法が墓地へ行かず除外される効果があり、除外して攻撃力とするこのカードとは反対の効果を持つ。
同時に1人が使用する場合、互いに互いの効果を邪魔するため相性は悪い。このカードが「ハネクリボー LV9」を相手にする場合も、墓地に魔法がたまらなくなるので相性が悪い。

漫画では、「青眼の白龍」の魔法攻撃に対抗するために使用されていたようだが、こちらでは特に「青眼の白龍」に対して相性のいい効果は持ってない。一応、魔法を3枚以上除外すれば「青眼の白龍」を超えることはできる。
青眼専用サポートの1つである「光の霊堂」を除去することで、墓地から発動できる効果を封殺できるが、青眼特化デッキでもそれほど重要な効果ではないので、あまりメタとして働かない。