ラジアントヒストリアとは (ラジアントヒストリアとは) [単語記事]

ラジアントヒストリアとは、2010年 11月3日に株式会社アトラス（現インデックス）より発売されたゲームソフトである。ジャンルはRPGで機種はニンテンドーDS。キャッチコピーは「死亡フラグをへし折るRPG」。

フルリメイク決定

2017年ニンテンドー3DSで、新シナリオを追加したフルリメイク作品として販売されることが決定された。
DS版に比べてグラフィックが強化され、豪華声優陣のボイス吹き込みやオープニングアニメ付き。
シナリオはオリジナル版の「正伝」「異伝」に加えて、新たに「亜伝」が追加となる。
発売日は2017年 6月29日を予定。

ストーリー

西から迫る急激な砂漠化により滅びつつある「ヴァンクール大陸」
大陸の東の国である「アリステル」と西の大国「グランオルグ」の残り少ない緑を巡っての戦争は既に50年近くが経過していた。
アリステルの情報部一の敏腕部員である「ストック」は、上司である「ハイス」から密偵を救出しに行く任務を受けた。
部下として付けられた「レイニー」と「マルコ」と共に密偵を救出し、アリステルに帰還する途中、密偵は敵兵の矢に倒れ、さらにレイニーとマルコはグランオルグの「パロミデス」によって倒され、自身も深手を負ってしまう。
目を覚ましたストックが見たものは時間と空間がねじ曲がった世界「ヒストリア」
そこでストックは「謎の双子」から時空を移動できる能力を手に入れたことを知らされる。
それは任務前にハイスから渡された「白示録」という書物の力だった。
さらに双子は世界がストックの力を必要としていると告げるのだった・・・。

（公式サイトより。一部改変）

概要

タイムトラベルを題材にしたファンタジー RPGである。とある事情から主人公の剣士「ストック」が時間移動を可能にする魔法の書物「白示録」の力を使い歪められた歴史を元に戻し滅び行く世界を救う　というストーリー。

ラジアータストーリーズと名前が似ているが、原案とキャラクターデザインの人が同じで直接的な関係は無い。BGMは下村陽子氏。

白示録

魔法の書物であり、ストックが覚醒したことで使用可能になった。使用者は時間と空間がねじ曲がった世界「ヒストリア」を経由することで時空を移動することができるようになる。ただし何時何処へでも移動できるようになるわけではなく、以下のように色々と制限がある。

時空を移動できるヒストリアに行くことができるのは、セーブポイント（「刻印」）かフィールドマップからのみ。
移動できる時間はストーリー上の重要なターニングポイント（「時の刻印」と呼ばれている）のみで、そこ以外の時間に行きたいのであれば目標より前の「時の刻印」からストーリーを進める必要がある。ただし、メッセージの早送りやシーンスキップ、エンカウント回避が豊富なのでよほど離れた時間軸以外は苦にならない配慮はされている。
過去に戻っても使用者の肉体時間は巻き戻されない、時間経過による加齢や傷を負った場合もそのまま引き継がれる。(逆に言えばレベルや能力値、道具もすべて持ち越せるので巻き戻ることはない、これは仲間も然り)。ストーリー進行によってはそれなりの時間が経過するものもあり、時空移動を繰り返すストックの肉体が心配である。
死んでもやり直せるような都合の良いモノではない。ストーリー展開によってはストック自身が絶体絶命のピンチになるのだが、それでも生還して「ヒストリア」からやり直しているのだ。

ストーリーは大きく2つに分かれており、ストックがそのまま国の情報員として任務に当たる「正伝」と、軍に戻り親友のロッシュと共に戦場で戦う「異伝」の2つである。それぞれの世界は平行世界のように似通っている部分も多いが別の歴史を持っており、仲間になるキャラクターも変わってくる。
ゲーム進行は章立てになっているもののストーリーは完全に分かれているわけではなく、それぞれが相互に影響を与えている。一方の世界で起こった出来事がもう一方のほうに影響があったり、キャラクターの心情や考え方がもう一方の人物にリンクすることがある。基本的に片方だけを進めても行き詰まってしまうので、二つの世界を行き来することになる。

ストーリー中にはかなりの数のサブエンドが用意されている、特に歴史の分岐点である「時の刻印」付近の選択肢ではバッドエンドになるものが多い。一見して分かるものばかりだが、中にはどうでもいいようにみえるサブクエストの選択肢でもバッドエンドに直結したりする。仲間がらみのバッドエンドも多く、ある仲間の心が壊れて他の仲間を皆殺しにしたり、仲間に世界が滅びるまで監禁されたり、逆に全てを投げ捨て仲間と結婚して滅びるまで隠居したりと、やたら凄惨なものもあり、プレイヤーを欝にさせる。
といってもゲームオーバーになるわけではなく、白示録でいくらでもやり直せるのだが。ちなみにサブエンドをみると「ヒストリア」で管理者に直前の選択肢のヒントを貰えたりする、たまに説教部屋をされることもある。自己満足になるがストーリーのチャートを100%で埋める気なら、それぞれのサブエンドを一度は見ておく必要がある。