ラルフ・カールセン(S.E.? ~ 800)とは、田中芳樹原作の小説・OVA「銀河英雄伝説」に登場する自由惑星同盟軍の軍人であり、士官学校卒の経歴がOVA製作後に原作から削除されてしまった人物である。
旗艦は「ディオメデス」。声は俳優の新井量大(あらい かずお)が担当した。
おおっ!撃ちまくれ!ここで全滅しても、無駄死ににはならんぞ!
宇宙暦798年、中将に昇進し、帝国軍による「神々の黄昏」作戦に対抗する為に新設された第15艦隊の司令官に任じられる。なお、同時に新設された第14艦隊の司令官はライオネル・モートンが務めている。元帥に昇進した宇宙艦隊司令長官アレクサンドル・ビュコックに従い、第1艦隊を率いるパエッタ、第14艦隊を率いるモートンと共に同盟領に侵攻してきた帝国軍をランテマリオ星域で迎え撃った。
一旦は帝国軍の「双頭の蛇」を相手に奮戦し、同盟軍先鋒がウォルフガング・ミッターマイヤーの艦隊を押し込む事に成功したものの、疲弊したところでフリッツ・ヨーゼフ・ビッテンフェルト率いる黒色槍騎兵艦隊が戦線に投入され、同盟軍と帝国軍の間を流れるエネルギー流を強行突破された事から敗走。しかしヤン・ウェンリーの艦隊が帝国軍の後背に接近した事で帝国軍内にヒステリーが発生して足が止まった事から無事脱出を果たす。
その後は同盟軍に残存する唯一の機動兵力となったヤン・ウェンリーの旗下に合流。ヤンの指揮の下、「不敗の魔術師」ヤンと雌雄を決するためにラインハルト・フォン・ローエングラムが用意したバーミリオン星域会戦に参加した。
自由惑星同盟降伏ののちも同盟軍に留まり、同盟政府によるヤン・ウェンリー殺害未遂に端を発する帝国軍の同盟領再侵攻時には、現役に復帰したアレクサンドル・ビュコックが「大人の宴会」と称した自由惑星同盟軍最後の戦い、マル・アデッタ星域会戦に、ザーニアルやマリネッティらと共に参加。別働隊を率いてアーダルベルト・フォン・ファーレンハイトの艦隊に奇襲をかけて後退させ、さらにはナイトハルト・ミュラーの艦隊を心胆を寒からしめる勇戦ぶりで突破し、最終的に皇帝ラインハルトの本隊へと肉薄した。しかしエルンスト・フォン・アイゼナッハの善戦や根本的な兵力差を覆すことが出来ず、ビッテンフェルトが攻勢をかけたところでミサイルもエネルギーも底を尽き、
……もう、充分じゃな
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と同盟軍の誇る勇将は、敬礼とともに炎の中へと消えた。
原作である小説版では、1997年の「銀河英雄伝説読本」収録の外伝「ダゴン星域会戦記」においてカールセンが士官学校に在籍していた事が記載されていたが、OVA版ではマル・アデッタ星域会戦において死期を悟った際、
わしは士官学校に行けなんでな……
これまで統合作戦本部のエリートさん達に対する意地だけで戦ってきたようなものじゃ。
こんな時代でなかったら、到底艦隊司令官までは出世できなんだろう。
それが、こうして皇帝(カイザー)に肉薄するところまで戦えたんじゃ。
と述べるシーンがある。
この最期の台詞が感動的であった為なのか、2009年に発売された創元SF文庫版「銀河英雄伝説外伝 5 黄金の翼」に収録された「ダゴン星域会戦記」では、カールセンが士官学校に在籍した事を明示していた場面においてその名前が削られ、原作における設定としても「士官学校を出ているかは不明」と言う事になった。
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掲示板
26 ななしのよっしん
2022/01/28(金) 11:29:56 ID: 4F4j1jTUm3
大阪夏の陣で家康に肉薄した真田幸村をほうふつとさせるというか、そのまんまだよな。
27 ななしのよっしん
2022/08/16(火) 02:55:34 ID: qB9fWajoZS
活躍や役割的に真田幸村がビュッコックで毛利勝永がカールセンって感じだな
28 ななしのよっしん
2023/02/06(月) 21:28:41 ID: YWMn1vkgWw
伏兵配置からファーレンハイト艦隊を出し抜いて帝国軍の背後に回り込み、鉄壁ミュラー艦隊の堅陣を突破して皇帝のいる本隊に肉薄し、ビュコック提督の同盟軍本隊が皇帝本隊に突撃を開始するまで戦線を支え続ける…カールセン提督は間違いなく稀代の猛将にして名将。
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最終更新:2024/11/08(金) 07:00
最終更新:2024/11/08(金) 06:00
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