ランド・ノリス(英:Lando Norris)とは、イギリス・ブリストル出身のレーシングドライバーである。
7歳の時にカートを始め、瞬く間に頭角を現しジュニアフォーミュラへとステップアップ。
2016年に名門、カーリン・モータースポーツと契約し、数戦へのスポット参戦を経て2017年にヨーロッパ・フォーミュラ3選手権へフルタイム参戦を果たし、ほぼ全戦で優勝争いに加わり9勝を挙げる大活躍でチャンピオンとなった。
2018年にはFIAフォーミュラ2選手権に参戦し、同時にF1デビューを果たすことになるジョージ・ラッセルには一歩及ばなかったもののランキング2位を獲得。
こうした活躍が認められ、弱冠19歳にしてマクラーレンとレギュラードライバーの契約を結んだ。
F1デビューを果たした2019年は、序盤はチームメイトのカルロス・サインツに対して経験不足から後れを取ることが多かったが、中盤以降マシンへの理解が進んだこともあり徐々に同等以上のスピードを見せるようになる。
最終的に49ポイントを獲得しシリーズランキング11位でシーズンを終えたが、特筆すべきはシーズン中に課せられたペナルティポイントが0であった。
これはAMGメルセデスF1のバルテリ・ボッタスと彼の2名のみであり、新人らしからぬコース上での立ち回りの上手さが評価されることとなった。
新型コロナウイルスの流行に伴い7月開幕となったシーズンの緒戦、60周を終えた時点でノリスは5位を走行していたが、61周目に2位争いをしていたレッドブルのアルボンとメルセデスのハミルトンがターン4で接触、アルボンがコースの外へ弾き出されてしまう。
この接触によりハミルトンに5秒のタイムペナルティが与えられることとなり、タイヤに余力があったノリスに対しマクラーレンチームはペースアップを指示。
ここから担当エンジニアから逐一のインフォメーションを頼りに渾身のアタックを続け、最終周にファステストラップを記録しハミルトンの4.8秒後方でフィニッシュ。前述のタイムペナルティが適用された結果3位に繰り上がり自身初表彰台を獲得した。
午前中のフリー走行が大雨によりキャンセルされ、その後天候は回復したもののウェット路面で開催された予選のQ3で、最後に僅かにラインが見え始めた難しい路面状況をドライタイヤで攻め見事にポールポジションを獲得。
決勝ではレース中盤までミディアムタイヤを誰よりも上手く使いこなし初優勝も見える展開だったが、後方からハミルトンが猛追する展開で残り7周から雨が降り始める。あくまでも勝利にこだわったノリスはピットインの指示を拒みコース上に止まったが、インターミディエイトタイヤでも走行が困難なほどの雨足となりとうとう残り2周半のところでスピンを喫してしまった。
なんとか完走は果たしたものの7位入賞と大きく順位を落としてしまったが、優勝だけを目指して果敢に攻めるノリスの姿に魅せられたF1ファンは多かったに違いない。
このレースでマクラーレンは大型アップデートを投入し、予選こそ5番手からのスタートだったもののノリスは非常に良いペースで周回を重ねていた。
そして28周目にケビン・マグヌッセンとローガン・サージェントが接触し、サージェントのマシンがコース脇にストップしてしまったためセーフティーカーが導入され、ここまでピットインを遅らせていたノリスはピットを出るとレースの先頭へ躍り出た。
セーフティーカーがピットへ戻ると、レース序盤と変わらない良いペースでフェルスタッペンに7秒のリードを築き、そのままフィニッシュラインを通過。
キャリア110戦目にしてついに初めてのF1グランプリ優勝の栄冠を手にした。
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最終更新:2024/12/23(月) 23:00
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