フォーミュラ3(スリー)とは、自動車レースのカテゴリーの一つである。通称F3(エフスリー)。
フォーミュラ3は、基本的にフォーミュラカーレースの第3カテゴリーに位置し、上位にFIA-F2(フォーミュラ2、旧:GP2)、全日本選手権スーパーフォーミュラがある。
2019年現在、国や地域単位(全日本F3、ユーロ・フォーミュラ・オープン(EFO))での選手権と、F1のサポートレースとして行われるFIA-F3(旧:GP3)、そしてイギリス独自のBRDC イギリスF3の3種類があり、使用されるマシン規定はそれぞれ異なる。
2020年からは、全日本F3はスーパーフォーミュラ・ライツ(SFL)となり、1979年から続いたF3が日本から消えることとなった。ただしシャシーはダラーラの「320」で、従来のF312~F318を継承するもので、実質的なレギュレーションの変更は軽微になる予定。
EFOでも同年から320を採用する予定。
国や地域で行われるF3選手権の国際レースとして、マカオグランプリ(中国)、bpアルティメットマスターズ(オランダ)が行われた。
ただし、アルティメットマスターズは2016年で終了し、マカオグランプリは2019年からFIA F3規格に変更される。
これにより、異なる国、地域単位でのF3世界一決定戦が2018年で終了することとなった。
チャンピオンになると、かつてはF1の参加資格となるスーパーライセンスの発給を受けることができるため、F3からF1へステップするドライバーも多くいた。
特に、アラン・プロスト、アイルトン・セナ、ミハエル・シューマッハ、ミカ・ハッキネンはF3からステップアップしてチャンピオンを手にしている(一方でF3000以降のセカンドカテゴリーチャンプからはルイス・ハミルトン、ニコ・ロズベルグの二人だけ)。
2019年現在では、スーパーライセンス発給はポイント制となり、資格を獲得出来る3年間での通算40ポイント中、FIA-F3では30ポイント、欧州地域でのF3選手権(2019年ではEFO)で25ポイント、全日本選手権のチャンピオンシリーズでは18ポイント、同ナショナルシリーズは10ポイントとなっている。
この条件を満たさない限り、F3からF1へのステップアップは出来ないよう改正されている。
1951年に開始された、F3選手権でももっとも歴史が古いチャンピオンシップであった。
もともとイギリス国内でのみ行われていたが、その後はスパ・フランコルシャン、ハンガロリンク、マニ・クールなど海外のサーキットでも開催され、国際格式の選手権だった。
レースは従来、各ラウンド2レースで行われていたが、2010年から各ラウンド3レース行われていた。
クラスはチャンピオンシップクラスと、ルーキークラスに分かれていた(1984年より前身となるBクラスが新設)。ルーキークラスでは1世代前のシャシーとワンメイクのエンジンが使われた。
この選手権からF1にステップアップしたドライバーは多く、アイルトン・セナとミカ・ハッキネンはF1にステップアップしてチャンピオンを獲得している。
日本人としては、2001年に佐藤琢磨がチャンピオンシップクラスを制覇、2011年には桜井孝太郎が17歳87日という史上最年少記録を更新してルーキークラスを制覇した。佐藤はここからF1へステップアップした。
しかし2014年を以て従来のF3規格での選手権は終了し、翌年から欧州選手権に統合された。ところがその欧州選手権も2018年で終了してしまった。
2016年に、それまで2013年から行われていたイギリスF4選手権を昇格させる形でスタートしている。
マシン自体はF4から性能が向上しているものの、EFOに比べると1ランク下に収まっている。
2001年に始まったスペインF3選手権をベースに、2009年にヨーロピアンF3オープンとして発展、2014年に現在の名称に改められた。
欧州選手権が2018年で終了してしまったため、従来のリージョナルF3規格で争われる欧州での唯一の選手権となった。
1990年代から外国人選手の参加が多くなり、日本人のチャンピオンが出にくくなっているものの、イギリスF3とは違い、F1へステップアップしているドライバーはエイドリアン・スーティル(2006年チャンピオン)のみにとどまっている。
むしろ外国人選手でも国内のレースへと移行する傾向が強い(ミハエル・クルム、ブノワ・トレルイエなど)。
2008年からは、旧世代シャシー、エンジンのワンメイク化による低コスト化を行ったナショナルクラスが新設された。ただし同クラスでチャンピオンになっても、スーパーライセンスの発給資格は得られない。
2020年より、選手権名を「スーパーフォーミュラ・ライツ」と改められることとなり、41年の歴史に幕が下ろされることとなった。ただしシャシーは従来のものを発展させたもので、エンジンも流用されることとなり、実質的な内容は関わらない予定。
マシンサイズはF1を若干小さくした感じで、特にタイヤのサイズが小さくなっている。車重は最低550kgとなっている。
多くのチームがダラーラ製を使っている(FIA-F3はダラーラのワンメイク)。
エンジンはメカクローム製の3.4L V6自然吸気エンジン、回転数は最大8000rpmで出力は380馬力となっている。
このほか、F1、F2でも使われるハロが取り付けられ、リアウィングはDRS搭載になり、追い抜き時にレスダウンフォース化することが出来る。さらにバーチャルセーフティカーにも対応する。
エンジンは2L直4自然吸気エンジンで、市販車用として年間2500基以上作られたものをベースとして認証されたものでなければいけない。回転数は最高6500rpmで出力は210馬力程。また、吸気トランペットの先端にリストリクターが装着される。
現在ではトムス(トヨタ) 、フォルクスワーゲン、メルセデス・ベンツが主流だが、一部のクラスなどで無限(ホンダ)、スリーボンド(日産)も使われている。
タイヤはワンメイクであるが、選手権によってメーカーが異なる。全日本選手権やマカオグランプリでは横浜ゴム製である。
2020年からは他のカテゴリー同様にハロが搭載される320へ切り替わる予定。ただし全日本選手権のマスターズクラス(旧ナショナルクラス)では、従来通りF12またはF317となる予定。
シャシーはF3規格に準拠しているものの、ダラーラではなくタトゥース社製のもので、インダクションポッドがコクピット頭上に設けられているものになっている。
エンジンも2L 直4であるものの、最大出力は230bhpと若干上げられている。メーカーはフォードのデュラテックブランドで、メンテナンスをコスワースが手がける。
フォーミュラ3に関するニコニコミュニティを紹介してください。
掲示板
1 ななしのよっしん
2017/11/28(火) 15:36:09 ID: FcVLy/5mtd
>>sm32293606
今年のマカオGPは話題性、レース共に過去類を見ない盛り上がりでしたね!
急上昇ワード改
最終更新:2025/02/17(月) 00:00
最終更新:2025/02/17(月) 00:00
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