ローラ姫とは、ドラゴンクエストⅠの登場人物であり、同作品のヒロインである。
CV:笠原弘子(CDシアター)、茅野愛衣(ドラゴンクエストライバルズエース)
ラダトーム王ラルス16世の愛娘であり王女だが、ゲーム開始より半年前、城が竜王に襲撃された際に攫われてしまう。
竜王の討伐と彼女の救出が勇者の旅の目的となるが、物語がスタートした時点で既に彼女は囚われの身となっており、回想シーンなどは無く姿を知ることも出来ない。また、王は私情よりも国のことを優先しなければならないと考えているようで、姫の一件については大臣(リメイク版のみ)や兵士たちから聞くことになる。
初期のタイトルということもあり文章量は少ないが、兵士・大臣・町人たちの台詞から彼女がどのような人物か脳内補完した勇者たちも多いであろう。
旅を続ける途中で立ち寄ることになる、とある洞窟でついに姫を見つけることが出来るのだが門番として立ちふさがるのはドラゴン…。ここに到達する時点ではまだ力不足なことも多く、多くの勇者が我が身を省みず突撃し、消し炭となったことであろう。
ドラゴンを撃破した後ついに姫と対面することが出来るのだが、なんと彼女の要望でお姫様抱っこをしながら城に戻ることになる。(この間勇者のグラフィックが専用のものに変化)大物を撃破した直後とはいえモンスターが多数徘徊している洞窟内やフィールドを両手が塞がっている状態で歩いて欲しいと言う姫も豪胆だが、そんな状態でも戦力が落ちない勇者も相当な猛者である。
ちなみに、このお姫様抱っこした状態で竜王のもとに向かったり宿屋に泊まったりすることも出来る。前者は一度はクリアしないとまず試そうとも思わないだろうが、後者は簡単な上ネタ的な意味で有名な『ゆうべはおたのしみでしたね』と言う台詞を宿屋の店主から聞くことが出来るので、一度は試してみるといいだろう。一体宿屋で何があったのかは、各自で脳内補完して欲しい。
無事ラダトーム城に帰還すると、王と姫からお礼を言われ、その後姫からペンダントのようなアイテム『王女の愛』を受け取ることになる。ちなみにこの時、愛を拒もうとすると『そんなひどい』の無限ループが始まるので注意(後述)。また、主人公の持ち物がいっぱいの場合はこの『王女の愛』を持つスペースを開けるために「そして ローラにも あなたさまから なにか ひとつ ○○(アイテム名) を ローラに くださいませね。」と言ってこちらのアイテムをどれかひとつ没収してくる。
この『王女の愛』は、使用すると次のレベルアップに必要な経験値、城まで何歩歩けば帰還できるか、勇者のことをどう思っているかを教えてくれる便利アイテムであり、キーアイテム『ロトのしるし』を手に入れるためにも役立つアイテムである。(FC版では場所を覚えていればこのアイテムが無くても入手可能。スーパーファミコン版はフラグ化されているため不可能な模様)
ちなみに、ロトのしるしがあるのはなぜか毒の沼地…。王女の愛は勇者を試しているのだろうか…。
なお、竜王が彼女をさらい、しかも半年も幽閉するのみで殺さずに生かしていた理由はオリジナルのファミコン版では何の説明もないため不明であった。リメイク版では、救出した際のローラ姫の台詞に「もし あなたが おいでにならなければ 私は いずれ 竜王の妻に…。」と追加されている。
無事竜王を討伐し、城に帰還するとEDが始まり、役目を終えた勇者は王の座を譲ろうとする王の誘いを断り、新天地へと旅立とうとする。そんな勇者を彼女は引き止め、共に連れていって欲しいとせがむ。
この時、はい・いいえの選択肢が出るが、いいえを選ぶと『そんな ひどい……。』という台詞と共に再び選択肢が出、またいいえを選んでも永遠に同じ選択肢が出る無限ループが起こるので、絶対に断れないようになっている。
ちなみに、ストーリー進行における姫の存在意義は、実はロトのしるしをさがすのに便利なアイテムを手に入れるための交換条件。なので、前述の通りロトのしるしの位置を知っている手慣れたプレイヤーなら姫を救出することなく、王も勇者も存在そのものをスルーするエンディングを見ることもできたりする…。(ファミリーコンピュータ版に限り)
そんなひどい
続編の「ドラゴンクエストII 悪霊の神々」にも、ローラ姫らしき人物の声が登場する。
ロトの勇者の血を引く王子・王女ら一行がラスボスを倒した直後、「どこからともなく うつくしい こえが きこえる……。」というメッセージの後に、何者かの声によって祝福が述べられ、その最後は「おお カミよ!わたしのかわいい しそんたちに ひかりあれ!」という言葉で締めくくられる。
さらに、「ふっかつのたま」というアイテムを使った際にも「どこからともなく うつくしい こえが きこえる……。」という同じメッセージの後に、何者かが「ふっかつのじゅもん」を教えてくれ、その後「わたしは いつも あなたがたを みまもっています。 わたしと いとしきひとの しそんたちよ。」と言って送り出してくれる。ちなみに「ふっかつのじゅもん」を書きとったかどうか確認されるが、そのとき「いいえ」と答えると「そんな ひどい……。」と言う。
スーパーファミコン版DQ2ではラスボス撃破後の自由に行動できる期間に「ふっかつのたま」を使用した場合、特別な会話が流れる(ファミコン版ではふっかつのじゅもんを教える通常会話のみ)。その際には「ローレシア サマルトリア ムーンブルク。 どの国にも 私と 愛しき人との 思い出がこめられています。」とも話している。
これらの声は名乗らないため正体不明ではあるが、台詞の内容からおそらくローラ姫であると思われる。
ちなみに、これらの声(特に、ラスボスを倒した直後の声)を、「ローラ姫の声ではなく精霊ルビスの声だ」と解釈するファンもいる。「最初のロトの勇者(1の勇者よりさらに遥か昔の人物)は精霊ルビスの恋人だった」とする久美沙織の小説作品「ドラゴンクエスト 精霊ルビス伝説」での設定の影響を受けた解釈だと思われる。
掲示板
55 ななしのよっしん
2023/01/04(水) 13:52:58 ID: 3cS+niuHhW
>>50
勇者が助けた姫と王位まで手にするのは、DQではおとぎ話のお約束と捉えてよいと思うけど
(武者修行騎士が盗賊等にさらわれた姫を救うことがあっても、何の背景もない盗賊同然が救ってそのまま王にってのはあまりないはず)
そのお約束の成立にはたぶん当時の文化的な背景はあるよね
(ジャムカの先祖に似た話はあるけど、テムジンと親子とあるからジュチの話かと思うけど)
テムジンにせよジュチにせよ父違い説は『元朝秘史』にしか書いてなくて
歴史的にはどちらかというと否定的じゃなかったか…
とはいえ信長がキレまくりのDQN魔王だとか諸葛亮が戦術家(政治家じゃなく)とかモーツァルトとサリエリが宿敵だとかと同様
歴史逸話としてはこれもお約束と化しているのでその例えに特に異論はない
56 ななしのよっしん
2024/01/15(月) 16:55:26 ID: icv5eVYQZ+
勇者が堕落したビルダーズの世界ではローラ姫は勇者とは破局しているだろうな
二人がよりを戻さない限り2には繋がらないかもしれない
57 ななしのよっしん
2024/02/08(木) 19:32:27 ID: opYzgKFC0U
「そんなひどい」とか「ゆうべはおたのしみでしたね」とか、DQ1のEDとかで何かちょっと強引なイメージがあって、うざいと思われがちなんだけど、まあ姫らしさはあるかな
ただ、聖人っていう感じでも無くて、ただ一途な愛を勇者に抱いた乙女って感じなのかな
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最終更新:2024/12/29(日) 00:00
最終更新:2024/12/29(日) 00:00
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