「君のような勘のいいガキは嫌いだよ」とは、勘の鋭い子供を忌々しく思う台詞。
元ネタは漫画『鋼の錬金術師』。第5話(単行本2巻収録)におけるショウ・タッカーの台詞である。
「賢者の石」の情報を集めるため、エドとアルのエルリック兄弟は「綴命の錬金術士」ショウ・タッカーを訪ねる。ショウは2年前に「人語を解する合成獣(キメラ)」の研究が認められて国家錬金術師となったが、同時期に妻に逃げられ、現在は1人娘のニーナと、ペットの大型犬アレキサンダーと暮らしていた。
エルリック兄弟はタッカー邸に通って蔵書を閲覧する傍ら、ニーナとアレキサンダーの遊び相手をしてしばしの癒しを得る。一方、ショウは資格更新に必要な研究成果が思うように作れず焦燥していく。
ある日、遂に再び「人語を解する合成獣」を完成させたショウは、エルリック兄弟にそれを披露した。しかし、邸内にニーナとアレキサンダーの気配がしないことと、合成獣が発した言葉から、エドはショウが”作った”合成獣の正体を感づいてしまう。エドは淡々と質問する。
タッカーさん
人語を理解する合成獣の研究が認められて
資格とったのいつだっけ?ええと…2年前だね
奥さんがいなくなったのは?
……2年前だね
次第に無表情になってくるショウ。
確信を得たエドは、ショウを凄まじい目つきで見て言い放った。
もひとつ質問いいかな
ニーナとアレキサンダー どこに行った?(破局を悟って戦慄するアル)
……君のような勘のいいガキは嫌いだよ
この野郎…やりやがったなこの野郎!!
エドへの嫌悪感をもはや隠そうともせず吐き捨てるショウ。エドは怒りと悲しみのあまりショウに掴みかかるが、ショウは悪びれることなく、兄弟の過去の過ちを指摘して開き直るのだった──
それまで「査定に追われて家族サービスをおざなりにしがちだが、決して悪人ではない」という印象付けがされていたタッカーが豹変するこのエピソードは、作中有数の胸糞展開と相まって、読者に少なからぬ衝撃を与えた。更に旧アニメ版では微妙に展開が変わり、タッカー邸に通うのではなく下宿していたエルリック兄弟とニーナたちの絆が強調され、余計に陰惨な状況に変わっている。新アニメ版でも原作準拠で再び描写されており、かくして本シーンは今も読者・視聴者の記憶に残り続けている。
改変しやすく汎用性の高い台詞であり、近年ではネット上の掲示板やtwitterで小話や呟きの最後のオチとして用いられる機会が増加し、一時期ブームとなった。
創作する際は、1つ目と2つ目の質問の返答が結果的に同じになり、3つ目で核心に迫るものが完成度が高いとされる。 返答内容が同じでも、相対的か絶対的かを統一する必要がある。
大体は、隠し事を見抜いてきた相手に対して不快感を露にしつつ応答したり、隠し事に関する相手の推測が当たっていることを暗に認めたりするときに用いられる。または、質問をぶつけてきた相手に対して直接答える代わりに得体の知れない恐怖を漂わせながら返答するのにも適する。
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最終更新:2025/03/27(木) 22:00
最終更新:2025/03/27(木) 22:00
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