武装エリート愚民とは (ブソウエリートグミンとは) [単語記事]

鋼の身　捨つるほどの　主はいずこにありや……

武装エリート愚民とは、im@s架空戦記「閣下の大戦略～The Grand Strategy of High ness～」に登場する特殊な愚民の事である。

概要

　自らが信奉し篤く敬愛している天海春香の為に、喜んで財産や自己の生命を捧げる愚民。　

“エリート”を冠している以上、炊事・掃除・洗濯・ギャンブル・DIY…etc...etc...あらゆる奉仕活動を完璧に遂行する。それは戦闘技術に於いても同様である。(あくまで戦闘能力が異常に特化した愚民である)

　パラシュート無しによる高高度降下や無補給・無支援下におけるゲリラ戦闘、「人間」にとって生命維持が困難な環境での作戦行動など、彼等が総帥と仰ぐ天海春香からの指令にはいつ如何なる時でも完璧に応えられるように養成されている。彼等を管理する専門家曰く、「武装エリート愚民１人で、熟練兵士１０００人を殲滅できる」と言わしめるほどである。

その特異な姿

彼等の奉仕中の姿は、見た者に多大な心理的影響を与えると謂われている。そして、その姿は大概して2種に分けることが可能である。

　ある１種は、第2次大戦中のドイツ軍兵士の姿とよく似た姿をする。黒い乗馬ズボンに黒のジャケット、黒い野戦コート……。そして左腕の赤字に白と黒で描かれた武装エリート愚民部隊の腕章。

　またもう一方は、無表情な多目的防護マスクと鎧のようなⅠⅩ号２型特殊強化装甲服とドイツ製汎用機関銃のＭＧ３を常時装備している。

これらは見た者のに対する心理的影響力を考慮してのデザインである同時に、この装備を選定した者の趣味が露骨に表わされていると専らの噂である。

武装エリート愚民にまつわる噂

　第１の噂　「人喰い部隊」

　武装エリート愚民と行動を共にした部隊、または交戦した兵士は一様に口を揃えて彼等を「化物」「夜族」「人外」「食人鬼」と噂する。

　兵士達が言うには、武装エリート愚民は天海春香に敵対する組織・人物に対して容赦の無い「捕食行為」をするそうである。兵士・非戦闘員・民間人を問わずに片端から襲撃し、その人肉を喰らうとされる。

　第２の噂　「不死身の兵士達」

　彼等は如何なる兵器で攻撃されても死ぬ事がないとされる。

　銃剣、火砲、誘導兵器、ＮＢＣ兵器を用いても殺す事が出来ず、刀身のようにギラついた眼つきで不気味な笑みを口元に浮かべながら進撃する姿は、敵味方を問わずに多大な畏怖を与えた。

　第３の噂　「最後の愚民」

　武装エリート愚民は天海春香と共に日本で戦う部隊と、世界中のいたる所で彼女から与えられた「指令」を遂行している秘匿部隊の２つに大別する事が出来る。

　特に海外にいる部隊は、その任務の性格からあらゆる国家・国際機関に多くのシンパを持っているとされる。政府組織・民間を問わずにその枝葉は広がり、いかなる諜報機関でも全容を窺い知る事は出来ないそうだ。

　その秘匿部隊を統括するのは、天海春香が直々に任命した「代行」と呼ばれる人物である。その人物は権威主義者の中では古株の中の古株とされ、自らを「全ての主君に仕えた、最後の愚か者」と称しているらしい。

　第４の噂　「釘宮教との武装中立」

　天海春香と行動を共にしている人物の１人として水瀬伊織がいる。彼女は天海春香と同様に、子飼いの勢力「釘宮教　イオリ信仰会」と「水瀬グループ」を抱えており、武装エリート愚民にとって看過しえぬ存在である。異なる人物を信奉している以上、いずれは何らかの形で衝突があるだろうが、当面は主同士の顔に免じて互いに武装中立の立場をとっているらしい。