男子高校生で売れっ子ライトノベル作家をしているけれど、年下のクラスメイトで声優の女の子に首を絞められている。

男子高校生で売れっ子ライトノベル作家をしているけれど、年下のクラスメイトで声優の女の子に首を絞められている。とは、時雨沢恵一のライトノベルの3シリーズ目の作品である。

正式タイトルは『男子高校生で売れっ子ライトノベル作家をしているけれど、年下のクラスメイトで声優の女の子に首を絞められている。-Time to Play-』である

概要

• 時雨沢恵一による「一つの大陸の物語シリーズ」以来、12年ぶりの新作。上、下、無印の3巻構成である。
• イラストは、我らが黒星紅白さんが担当している。
• 舞台は長野県松本市で、主人公達が乗っている電車は今は無き「スーパーあずさ二八号(現在の特急あずさ)」。ちなみに松本駅から乗っている。
• 元々はコテコテのラブコメを書く予定だったらしいが、色々あってこんな事になった。また、当の作者もコピペでないとタイトルを間違えることがある。
• なぜか分からないがこの本を読むとラノベを書きたくなります。ラノベ作家を目指す人にオススメ。

全てはここから始まった

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キャラクター

主人公(仮称)

• 名無しの主人公。強いて言うなら「先生」カナ？
• 今作の主人公の、売れっ子ライトノベル作家。作中作「ヴァイス・ヴァーサ」の作者でもある。
• 物語本編では高校2年生だが、本編開始直前まで一年間作家業に専念するため休学・留年していた。そのため年齢は周りより1つ上である。
• 作家業に興味を持つ似鳥に作家のあれこれを教えた張本人。

似鳥絵里

• 高校2年生で馬刺しが好き。
• 主人公と同じ高校に通うヒロインで、アニメ版「ヴァイス・ヴァーサ」のミーク・スヴェート役の声優。
• 自分の持ち役を作者以上に愛している。
• なぜかアメリカの文化や英語に詳しいが……

神代茜

• 似鳥のボディガードでいろんなひみつ道具を持っている。
• 別名「カミシロさん」

ステラ・ハミルトン

• 本編の2年前の10月に主人公に送られてきたファンレターの差出人。当時高校2年生(自称)。
• 秋葉原に来ていた時に「ヴァイス・ヴァーサ」をたまたま手に取り、購入した。
• いじめを受けており、死にたいと考えたこともあったが、前述の秋葉原に遊びに行った時に「ヴァイス・ヴァーサ」と出会い、明るい方に変わっていく。彼女からの手紙は主人公が大切に保管している。
• ちなみに好きな「ヴァイス・ヴァーサ」のキャラはプルートゥとミーク。　

遠藤先生

• 30代中頃の男性。社会科を担当している。
• ラノベとは縁の無いように見えるが、なんと1993年の電撃文庫創刊時から知っている超古参で、「ヴァイス・ヴァーサ」の愛読者。
• 考察・分析が的確且つ正確で、作中の出来事の元ネタや表現などを分析し、今後の展開を的確に当ててしまった。もはや考察系YouTuberになれるレベルである
• 考察だが、遠藤先生の「"先生が顧問になりたくて、部員5人集めて"なんて、ラノベにもならん」という発言は、学園キノの茶子先生の事を言っているのだと思われる

佐竹ひなた

• 主人公、似鳥の同級生で、「ヴァイス・ヴァーサ」の大ファンである。主人公が「ヴァイス・ヴァーサ」を知っていたため接触をする。(主人公が作者ということはもちろん知らない)
• ホムンクルスのことをホムホムと呼ぶ。

あらすじ

僕は、硬い床に背中をつけて横たわっている。水色で薄手のセーターを纏った彼女の両腕が、僕の首に伸びている。彼女の手は、とてもとても、冷たい。それは、まるで、鎖のマフラーでも巻かれたかのようだ。照明からは逆光になるので少し薄暗い、彼女の顔。彼女は泣いている。見開かれた大きな瞳から、セルフレームの眼鏡のレンズ内側にぽたぽたと涙を落としている。　「どうしてっ!?」。叫び声と共に、さらに強烈な力が僕の首に加わる。まるで痛くはない。そのかわり、頭の中で――、真っ黒な墨が一滴、音もなく落ちた。その黒い染みは、じんわりと広がり始める。　「どうしてっ!?」。彼女が再び叫んだ。どうしてこんなことになったのか――それは僕が知りたい。

電撃文庫 第1巻 作品ページより

作中作「ヴァイス・ヴァーサ」

概要

• 「ヴァイス・ヴァーサ」は、主人公が電撃文庫から出版している（実際にはこの本は存在しない）ライトノベル作品。英語表記は “vice versa” で、「逆もまた真なり」の意味を持つ。
• ジャンルは異世界召喚モノで、主人公が勝手に連れて行かれた異世界で、自分そっくりな少年と異世界や現代を冒険する
• 登場人物のミークの名前の由来はロシア語で、миг(ミーク：瞬間)である
• 7巻の「動く国」の元ネタは、「キノの旅」7巻の「迷惑な国」及び8巻「船の国」だと思われる。(「迷惑な国」は土地を削って進むこと。「船の国」は国の中枢に入り込むことが共通している。ただし後者は「キノの旅」でよくあるパターンでもあるので一概には言えない。

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関連リンク

• Twitter 時雨沢恵一
• 電撃文庫 作品ページ 1巻

関連項目

• 時雨沢恵一
• 黒星紅白