藤田浩之とは (フジタヒロユキとは) [単語記事]

藤田浩之とは、ゲームおよびアニメ「To Heart」の主人公である。
ゲーム版はあくまでデフォルトネームなので、任意の名前に変更ができる。
アニメ、ドラマCDなどでの声優は一条和矢さん。

概要

90年代後半からのギャルゲー/エロゲーの新しいスタンダードを創り上げたともいえるTo Heartの主人公。
甲斐甲斐しい幼なじみの女の子に毎朝起こされるという今でこそよくあるシチュエーションは、だいたいコイツのせいである。
やる時はやる、やる気になれば何でもやれる男で、全編にわたり嫌味のない「いい奴」として描かれており、プレイヤーからの人気もかなり高い。
TH人気の絶頂期には独自のファンサイトやキャラ同盟サイトなども存在した。
現在でもギャルゲー界最高の主人公として名前をあげられることもある。あげる人の大半はオッサンだろうが。

プロフィール

普通（？）の男子高校生。
身長177cmという以外のプロフィールはほとんど設定されていない。
「目付きが悪い」「なかわけの短髪」といったビジュアルは初出のPC版当時にはなく、その後発売されたファンディスク「初音のないしょ！！」に収録されたミニゲーム「LEAF FIGHT'97」で設定された。

ゲーム版To Heart

デフォルトネームで設定されている。あだ名はヒロ（志保からはあだ名で呼ばれる）
任意の名前に変更可能だが、PS版・PSE版・PS2版ではデフォルトネームのままでプレイ開始すると、ヒロインおよびサブキャラから、きちんと音声付きで名前が呼ばれるようになるという凝った仕様になっているため、普段は名前を変えてプレイする人も、あえてデフォルトネームのままプレイすることが多かったという。同姓同名だった人などは歓喜しまくったことだろう。

基本的に誰とでも仲良く付き合える、嫌味のない性格。
普段は何事にもあまりやる気を感じさせずダルそうにしているが、何かに打ち込んだり本気を出すと凄まじい実力を発揮する。幼なじみのあかり曰く「浩之ちゃんは本気を出せばなんでもできるのに」とのこと。
またそれは人付き合いにおいても同様で、一度気になった人物に対しては、たとえ冷たくあしらわれるようなことがあっても決して放っておけない、おせっかいとも世話焼きともいえる面がある。

神岸あかり、佐藤雅史とは幼なじみ。現在では、中学生の頃にあかりと仲良くなった長岡志保を加えた4人で遊ぶことが多い。あかりと雅史は何かと衝突しがちな浩之と志保をなだめる役になることも。ただし志保とは仲が悪いわけではなく、いい口げんか相手といった関係。

口癖は「しょーがねぇなぁ」。
あまりいいニュアンスの言葉ではないが、これまた幼なじみのあかり曰く「そう言ってるときの浩之ちゃん、すごく優しい顔してる」とのこと。口から出す言葉はぶっきらぼうだが、心の底では相手を思う気持ちがきちんとあるということだろう。

ギャルゲーの主人公にはよくある設定だが、両親が共働きでほとんど家におらず、半ば一人暮らしのような状態。
ねぼすけなので毎朝あかりが起こしに来てくれている。
生活能力が皆無というわけではないが基本的に家事は苦手なので、休日にあかりが掃除しにきてくれたり、ご飯を作ってくれたりすることもある。俺の持ってる幼なじみと違う。
PC版では母親が帰宅する描写が一部あったが、なぜかPS版では父親ともども一度も帰ってきていない。

アニメ版To Heart

基本的にゲーム版と変わりはないが、ゲームで原画を担当した水無月徹が、同人誌でネタにしたぐらいやたらダルそうにしているのがアニメ版の特徴といえば特徴か。

2期については筆者が見たことないので誰か追記してください。

初音のないしょ！！「LEAF FIGHT '97」

属性：無
弱点：愛

ゲームの仕様上顔出しせざるをえないということで、ここで浩之のビジュアルが設定された。
会話画面ではのんびりした表情だが、戦闘中はキリッとした目付きになっている。やる気を出している状態ということか。

To Heart編の主人公。
話の舞台が夏なので本編が終わって以降の状態と推測されるが、マルチが普通にいたり、智子とも和解していたり、綾香とも仲が良かったり、理緒とも面識があったり、いわば全フラグ総立ち状態である。一体どういう春を送ればこんな状態に辿りつけるのだろうか。ファンディスクなんだから野暮なつっこみなのだろうが。

属性が無のみなので弱点も少ない。ステータスもHPと特殊こそ平均値だが、攻撃力・防御力・素早さが異常に高く、基本技の「自己流パンチ」で殴ってたら大抵勝てる。そのうえ「あかりの弁当」という強力な回復技があるのでかなりしぶとい。
しかし特筆すべきは3つ目に習得する「？？？」。これは他キャラの技を見よう見まねで再現するというもので、元のキャラクターが仲間にいなくても、また習得していない技でも何故か見よう見まねで再現する。まねをするキャラ、技はランダム。
これを使うことであかりのまねをしておたまで殴ったり、葵のまねをして上段回し蹴りをかますのはもちろんのこと、祐介の真似をして毒電波を放ったり、耕一の真似をして鬼になって暴れたり、マルチの真似をしてアクアシャワーを放ったりする。
抱腹絶倒の光景から人としての常識をかなぐり捨てた光景まで、まさに突っ込む気すら失せる見よう見まねをしてくれるだろう。見よう見まねで毒電波を放たれたり、見よう見まねで鬼になられた日には、祐介や耕一らの立場や苦悩はなんだったのかと言いたくなるもんである。
素のステータスが高いので、弱キャラの技をまねてくれてもそれなりの効果が出たりするので、殴るのに飽きたらこちらを使ってみるのもいいだろう。予想外の攻撃で相手を倒してくれるかもしれない。