FIFA女子ワールドカップとは、国際サッカー連盟(FIFA)が主催する、国別の女子サッカーチームによる世界選手権である。
なお、2011年大会については「FIFA女子ワールドカップ2011」を、2015年大会については「FIFA女子ワールドカップ2015」を参照。
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女子サッカーの発展を受け、当時のFIFA会長ジョアン・アベランジェの発案により1991年に第1回大会を中国で実施。その後4年に1度開かれている。 FIFAに加盟している各国サッカー協会の女子ナショナルチームは女子フル代表、女子A代表とも呼ばれ、そのうち開催国の代表チームと予選大会を勝ち抜いた代表チームが本大会に出場する。2019年大会以前の制度では、大陸間プレーオフの出場チームは2チームだったが、2023年大会からは大陸間プレーオフに10チームが進出し、3つのグループに分かれて対戦。それぞれを勝ち抜いたチームが本大会出場権を得る。
1999年の第3回大会までは「FIFA女子世界選手権」の名称が用いられていたが、2003年の第4回大会より現在の名称に変更となった。2007年大会よりFIFAから成績に応じて、賞金が支給されるようになった。女子サッカーではオリンピックと並んでもっとも権威のある大会に位置付けられている。
これまでの最多優勝はアメリカの4回。次いでドイツが2回、ノルウェー、日本、スペインが1回ずつ優勝しており、現在優勝経験があるのは5か国となっている。
日本(なでしこジャパン)は2011年大会で優勝、2015年大会は準優勝を果たしている。
男子(FIFAワールドカップ)との主な違いは以下の通り。
近年女子サッカーの人気は向上しているものの、男子と比べるとまだまだメジャースポーツといえる域に到達しているとはいえず、アメリカのように女子のほうがサッカー人気が高いという国もあるが、このような事例は稀である。
にも関わらず、FIFAは男子同様に女子ワールドカップにまで高額な放映権料を要求し、2023年大会では各国が放映権の獲得に二の足を踏むという事態になった。特に、女子サッカーの人気が低迷している日本では大会の直前までテレビ放送が決まらないという事態に陥り、NHKがようやく放映権を購入するという騒動となった。
男子のワールドカップと同じく、まず各大陸で予選を開催し、予選を勝ち抜いたチームと大陸間プレーオフに勝利したチームが本大会への出場権を獲得する。2023年大会の制度では、大陸間プレーオフに10チームが進出し、3つのグループに分かれて対戦。それぞれを勝ち抜いたチームが本大会出場権を得られるようになった。
各大陸の選出大会は次のとおり
大陸名 | 加盟連盟 | 選出大会 | 出場枠 |
---|---|---|---|
アジア | AFC | AFC女子アジアカップ | 5 |
アフリカ | CAF | アフリカ女子ネイションズカップ | 4 |
北中米カリブ海 | CONCACAF | CONCACAF女子ゴールドカップ | 3 |
南米 | CONMEBOL | コパ・アメリカ・フェメニーナ | 2 |
オセアニア | OFC | OFC女子ネイションズカップ | 1 |
ヨーロッパ | UEFA | UEFA U-19欧州選手権 | 11 |
各大陸 | 大陸間プレーオフ | 3 |
構成はグループステージとノックアウトステージ(決勝トーナメント)の2つである。まず前者で参加国を4か国ずつにグループ分けし、各グループ内で総当り1回戦のリーグ戦を行う。次のノックアウトステージへと進出するのは上位2チームと、3位のうち成績上位のチームで(大会によって出場国数は変動)、トーナメント方式で優勝を決める。
回 | 開催年 | 開催国 | 優勝 | 準優勝 | 3位 | 出場国数 |
---|---|---|---|---|---|---|
FIFA女子世界選手権 | ||||||
1 | 1991 | 中国 | アメリカ | ノルウェー | スウェーデン | 12 |
2 | 1995 | スウェーデン | ノルウェー | ドイツ | アメリカ | 12 |
3 | 1999 | アメリカ | アメリカ | 中国 | ブラジル | 16 |
FIFA女子ワールドカップ | ||||||
4 | 2003 | アメリカ | ドイツ | スウェーデン | アメリカ | 16 |
5 | 2007 | 中国 | ドイツ | ブラジル | アメリカ | 16 |
6 | 2011 | ドイツ | 日本 | アメリカ | スウェーデン | 16 |
7 | 2015 | カナダ | アメリカ | 日本 | イングランド | 24 |
8 | 2019 | フランス | アメリカ | オランダ | スウェーデン | 24 |
9 | 2023 | オーストラリア ニュージーランド |
スペイン | イングランド | スウェーデン | 24 |
太字で記載されいてる選手はニコニコ大百科に個別記事のある選手
大会 | ゴールデンボール (大会最優秀選手) |
ゴールデンブーツ (得点王) |
最優秀若手選手賞 |
---|---|---|---|
1991 | カリン・ジェニングス | ミシェル・エイカーズ(10得点) | - |
1995 | ヘーゲ・リーセ | アン・クリスティアン・アローネス(6得点) | - |
1999 | 孫雯 | 孫雯(7得点) シシー(7得点) |
- |
2003 | ビルギット・プリンツ | ビルギット・プリンツ(7得点) | - |
2007 | マルタ | マルタ(7得点) | - |
2011 | 澤穂希 | 澤穂希(5得点) | ケイトリン・フォード |
2015 | カーリー・ロイド | セリア・シャシッチ(6得点) | カデイシャ・ブキャナン |
2019 | ミーガン・ラピノー | ミーガン・ラピノー(6得点) | ジュリア・グウィン |
2023 | アイタナ・ボンマティ | 宮澤ひなた(6得点) | サルマ・パラジュエロ |
国名 | 優勝回数 | 優勝年度 |
---|---|---|
アメリカ | 4 | 1991,1999,2015,2019 |
ドイツ | 2 | 2003,2007 |
ノルウェー | 1 | 1995 |
日本 | 1 | 2011 |
スペイン | 1 | 2023 |
回 | 開催年 | 開催国 | 成績 | 勝 | 分 | 負 | 得点 | 失点 | 代表監督 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1991 | グループリーグ敗退 | 0 | 0 | 3 | 0 | 12 | 鈴木保 | |
2 | 1995 | ベスト8 | 1 | 0 | 3 | 2 | 8 | 鈴木保 | |
3 | 1999 | グループリーグ敗退 | 0 | 1 | 2 | 1 | 10 | 宮内聡 | |
4 | 2003 | グループリーグ敗退 | 1 | 0 | 2 | 7 | 6 | 上田栄治 | |
5 | 2007 | グループリーグ敗退 | 1 | 1 | 1 | 3 | 4 | 大橋浩司 | |
6 | 2011 | 優勝 | 4 | 1 | 1 | 12 | 6 | 佐々木則夫 | |
7 | 2015 | 準優勝 | 6 | 0 | 1 | 11 | 8 | 佐々木則夫 | |
8 | 2019 | ベスト16 | 1 | 1 | 2 | 3 | 5 | 高倉麻子 | |
9 | 2023 | ベスト8 | 4 | 0 | 1 | 15 | 3 | 池田太 |
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最終更新:2024/12/02(月) 11:00
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