GOKUSAIとは (ゴクサイとは) [単語記事]

GOKUSAIとは、猿渡哲也による漫画である。

概要

『週刊ヤングジャンプ』で2012年から2013年に連載された、アートを題材にした漫画。

猿先生の高い画力と芸術への造詣の深さが存分に生かされている。

誰でも表現者になれる時代に真っ向から向かい合った意欲作だが、わずか四巻で終了してしまった。

爽やかな青春描写が多く、バトル描写は鳴りを潜めているが、オカルト色は割と強め。

あらすじ

幼少期から絵を描くことが好きだった美大生の由冬リロは、自分に才能がないことに気付き思い悩んでいる最中、宝石強盗に遭遇し、警察から顔の模写を頼まれたことをきっかけに、危険な香りがする天才アーティスト・空波丈と出会う。

リロはジョーと交流を重ねるうち、彼と共に危ないアートの世界に足を踏み入れていく。

登場人物

空波丈: 通称「ジョー」。悪魔的な才能を持つ未成年の絵描き。ピカソという名の犬を飼い、廃バスに住んでいる。
由冬リロ: 奇抜な髪色をした美大生。自分の才能に限界を感じ、更に幼馴染に父親を寝取られた事で家族がバラバラになり精神的に参っている。
龍子: 右目に眼帯を付けたジョーの母親。ジョーの才能に眼をつけ、贋作で儲けるため薬物を投与し監禁して無理矢理絵を描かせるなどした結果、ジョーは記憶障害を発症し、表の芸術界から永久追放されてしまう。現役時代はそこそこ有名なAV女優だった。末期がんに侵されており、余命は三か月ほど。
加門礼: 若くして成功している孤高の天才画家。リロの憧れの人でもある。恵まれた環境にいる自分が許せず、自分の力で這い上がるため天心画塾に入塾する。
北大路タマ: ジョーの師匠。その昔、突如おかしくなった使用人に両腕を切り落とされているため、絵は口筆で描く。
京楽愛一郎: 通称「愛ちゃん」。アートに造詣が深い美大出身の武闘派ヤクザ。全盲。
ピエール・ロブション: 神の目を持つブラック・オークションの鑑定人。モデルは『ノーカントリー』のシガーだろうか。
三木蘭次郎: 有名なコンクールで受賞した経験を持つ、男性器に固執する画家。ゲイ。
蓮部乱人: プロレスラーみたいな見た目をした新進気鋭のアーティスト。
己土美江: ゴスロリファッションに身を包んだプロのイラストレーター。同人誌も描いているらしい。
宮崎ハヤヲ: 汗かいてソーシャルゲームばかりやってる卑怯者のキモオタ。