KTXとは、韓国版TGV……だけではない。むしろ新幹線とTGVをいい感じにミックスさせた高速鉄道である。
KTX (Korea Train eXpress) とは、フランスのTGVをベースとした韓国の高速鉄道である。
京釜線 (Gyeongbu Line: ソウル~釜山) と湖南線(Honam Line: ソウル~木浦/光州) の2路線がある。高速新線と在来線を混在させるTGVを基礎としていることから、在来線を走行する区間も存在している。
逆に新幹線が走る区間を在来線の電車が乗り入れる事もあると言う。(北陸新幹線小浜京都ルートも見習って欲しい)京釜線では2010年に高速新線が全通し、ソウル~釜山間は在来線特急の「セマウル号」がそれまで4時間で結んでいた所、最速2時間18分で結ばれるようになった。
それなりに"枯れた"システムを導入した筈なのに、トラブルが多かった印象があるが、一説によれば、そもそもフランスのTGVはヨーロッパの気候下で、起伏の少ない地形(トンネルが無い)を想定したものであるため、それを湿度が高く起伏が激しい韓国で使用するのは無理があったとされる。
それ故、素直に新幹線をベースにした方が良かったのでは…?と、言われることもあった。
とはいえ2020年代に入るとトラブルも出し終えて安定した走行が出来る様になった。
KTXの走行開始当時は座席の向きが変えられない等不満が漏れていたが、2010年3月2日より運転開始のKTX-山川では座席が回転出来るようになった。(ちなみに日本の新幹線でも1960年代の開業当初似たような問題に直面しており、こちらは転換クロスシートにする事で座席の向きの問題を解決した。)
2013年のKTXにて試験車による試験走行で421km/hの速度を記録した。これはフランス・中国・日本に続いて4番目に速い記録である。
KTX以外にSRTと言う高速鉄道もあるらしい。
動力集中方式を採用しているので加速は遅めだが乗り心地は東北新幹線や東海道新幹線の次に良いらしい。
2021年に導入を開始したKTXとして初の動力分散式、つまり日本の新幹線と似たシステムが採用されたKTX-イウムは運用開始当初あまり乗り心地が良くなかったが2023年8月以降空気ばねを交換後乗り心地が改善した模様。
騒音規制が日本に比べて緩い為、300km/h以上の運転も比較的容易に行えるが、運転区間が拡大する度に防音壁設置の陳情が相次いでいる模様。沿線の養豚場の豚が相次いで流産・死産した原因の20%を占めていると言われ、賠償を行った事もある。
2011年にブラジルに売り込みを掛けた際はトラブルも多く待ったを掛けられたが(結局ブラジルが2023年に自力で作る運びとなった)2024年6月14日にウズベキスタンにめでたく輸出される運びとなった。そちらは2027年度運行開始の予定で、韓国側がメンテナンスも担当する。
映画「新感染 ファイナル・エクスプレス」の舞台にもなっている。
韓国鉄道公社(KORAIL) のKTX紹介ページ
(日本語版)
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最終更新:2025/11/11(火) 10:00
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