『Magic Online』(マジック・オンライン)とは、トレーディングカードゲーム『マジック:ザ・ギャザリング』(Magic: The Gathering)のオンラインゲーム版である。略称はMOまたはMTGO(海外ではこちらのほうが多く用いられる)。
パック購入、デッキ構築、対戦、トレード、コレクションなどをWizars of the Coast社が提供するサーバー上で楽しむことができる。また、エキスパンションセット内のカードをコンプリートしていれば、期限付きかつ有料ではあるが、現実のカードにも交換可能である。
初期投資として、クレジットカードやPayPalを用いて9.99ドルのアカウントを購入しなければならないが、アカウントの維持費、クライアントソフトとも無料であるため、遊び方によっては安価に楽しむこともできる。
詳細な導入手順については、Magic Online Wiki JPを参照。
フリートライアル(使用できるデッキは最新基本セットのエントリーデッキ)も可能なので、導入を検討している場合はそこで操作感などを確認してみるのもいいだろう。
MOを導入してもっとも恩恵を感じられるのは、第一に24時間いつでも対戦相手がいることだろう。
夜中ふと「あのデッキのあのカードをあれと差し替えて……」と思いつき、どうしてもそれを試したくなったとき、対戦相手がいないからと一人回しで我慢するさみしい夜は、MOがあればもう来ない。
MO上でもテーブルトップの大規模大会の予選が行なわれるため、ここから地域チャンピオンシップ出場を目指すことも可能。社会生活とMTGを両立する競技プレイヤーにとっては、空き時間にデッキの調整やドラフトの練習、そして大会への参加ができるMOはもはや必須アイテムと言えるだろう。MO独自の「Magic Online Champions Showcase」という大規模大会もあり、参加者は予選を突破した8人のみという狭き門だが、賞金総額7万ドル、優勝賞金2万ドル、優勝者には世界選手権の権利という破格のハイバリュートーナメントである。
デッキ作成機能が充実しておりデッキ構築とコレクション管理が容易にできることも特筆すべき利点である。パイオニアとモダンとレガシーで《思考囲い》4枚を使い回そうと思った場合、現実のカードでやろうとすると非常に面倒くさいことになるが、MOなら4枚揃えるだけで自動的にすべてのフォーマットで使うことができる。入れ替えの手間は存在しない。
現実のカードとかなり相場が異なるため、一概には言えないものの、全体的にすこし安価ということもメリットとして挙げられる。シングルカードは公式では扱っていないが、ユーザー間の仮想的な通貨としてイベントチケット(イベントに参加するためのチケット。公式ストアで1ドル)とカードをトレード(単位:tix)、という形で取引されている。
一例として挙げれば、現在約3500円程度で取引されている《タルモゴイフ》(モダンマスターズ版)は、MOでは2tix前後(2022年9月)であり、これだけを見れば1/10とも言える。
また、たまに公式で「25ドルで2週間MOの全カード使い放題」キャンペーンが開催されることもある(もちろん、参加費はまた別で用意する必要があるが)。
なにかと金のかかるイメージのあるMOだが、腕さえあれば初期投資のみで永遠に遊び続けることも不可能ではない。実際、MOをプレイしているプロプレイヤー(yaya3やtrioskなど)は、勝っているので新しいデッキを組む時でさえ課金をほとんどしていない。
例えば、参加費10tixの構築戦のリーグ(5回戦)に参加して3勝すれば、参加費相当のプレイ・ポイントが返ってくる上に、トレジャー・チェストと呼ばれる賞品専用のパック(売れば2.3〜2.6tix程度)が貰える。2勝でも参加費の半分が返ってきて、4勝、5勝できたらより多くの賞品が貰えるので、勝率55%程度を維持できれば十分元が取れると言われている。
日本語版がない。
MTGに用いられる英語は基本的にテンプレートに従っている(たとえば、Destroy target creatureを基準として、DestroyをExileに変えたら破壊→追放、creatureをenchantmentに変えたらクリーチャー→エンチャント等)ため、カードのだいたいのテキストさえ把握していればそれほど読むのには困らないが、問題はまったく初見のカードが出てきたとき。いちいちテキストをググっていては間に合わないし、面倒。
世界中の人々がプレイしているので仕方ないことではあるが、アカウント作成からクライアントソフト、カードテキストまで全て英語なので、英語が全く読めない方は最初は慣れないかもしれない。外人が対戦中にチャットで話しかけてくることもあるが、クソみたいなことを言っている場合がほとんどなので無視して問題ない。むろん、英語ができる人にとっては、世界中のMTGプレイヤーが集まっているというのはこの上ないメリットに感じられるだろう。
対戦中の操作を戻せないことが多く、現実の対戦中にある「待った」が効かない。操作ミスで《平和な心》を自分のクリーチャーに付けてしまったり、《巨大化》を相手のクリーチャーに使ってしまったり、あまつさえ自分の土地に《名誉回復》したりしないように気を付けよう。
バグが非常に多く、また、膨大なカードデータが存在するせいかやや挙動が重たいこともある。
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最終更新:2025/02/17(月) 14:00
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