OCNとは (オーシーエヌとは) [単語記事]

概要

1996年に、当時のNTT（日本電信電話）がサービスを開始。当初は固定回線によるインターネット接続サービスを提供しており、特に64k bps ベストエフォートのOCNエコノミーは、当時月額4万円近い費用であったものの、フレッツが開始するまでは最も安く使い放題のできるサービスであったため、中小企業だけでなく個人のパワーユーザーも積極的に利用していた。その後、ダイヤルアクセスサービスも開始し、一般的なISPとなった。

現在は、NTT グループ他社が運営していたISP事業の一部を吸収し、日本最大のISPとなっている。

回線においては、FTTHはNTT東西のフレッツ光のみであるが、ADSLはフレッツ ADSLのほかにイー・アクセス（当初はアッカ・ネットワークス）の回線も選択できる。

NTTドコモを軸としたグループ再編によりNTT コミュニケーションズがNTTドコモと合併した後は個人向けサービスはgooを運営するNTTレゾナントによる提供となったが、そのNTTレゾナントがNTTドコモに吸収されたことでNTTドコモからの提供へと変更されている。

2015年サービス開始。総務相による光コラボ解禁に伴って新たに作られたOCN独自の光回線。東西問わず月額が戸建て用プランで5,100円（税別）、集合住宅用プランが3,600円（税別）と光コラボの中ではかなり安い部類に入る。フレッツ光を使っていて且つOCNプロバイダを利用している場合は無料で切り替えられ、他のプロバイダ使用者でもプロバイダの違約金の問題さえクリアできれば転用可能。

ただし、NTT西日本で光プレミアムを使っている人や、光回線そのものを契約していない人は別途初期費用がかかる。その場合はフレッツに新規申し込みで特典を受けられるところ（例:家電量販店のキャッシュバックやポイント付与など）からフレッツに加入し、その後転用するほうがお得になる。

また、OCNモバイルONEなどのサービスを使っている場合、料金の割引等のサービスも受けられる。

グループ再編で個人向けのNTTレゾナントへの提供元変更があったが、NTTレゾナント・NTT コミュニケーションズのNTTドコモへの吸収合併により2023年 6月に下記のOCNモバイルONEと同時に新規受付が終了。7月以降はドコモ光のプロバイダ「OCNインターネット」が提供されており、10Gプランは「OCNインターネット」のみの提供となっている。ちなみに、ドコモ光におけるプロバイダ分類はOCNインターネットの提供に伴いタイプBからタイプAとなり少し安くなった。
なお、OCN光の既存契約者はそのまま継続して利用可能である。

このサービスの新規契約は既に終了しています。

2012年にサービス開始した「OCNモバイルエントリーd」がそのルーツ。dの名前から分かるとおり、NTTドコモの通信網を利用したMVNOである。その翌年、現在でもサービス提供している「OCNモバイルONE」としてリニューアルし今に至る。

OCNではAmazonおよびNTT グループの「gooストア」「ひかり TV ショッピング」にてOCNモバイルONEの契約を条件にSIMフリースマートフォンの割引販売を行っており、年に何回か開催されるセールは各種IT系ニュースサイトでも恒例行事として取り上げられている。

2021年にはNTTドコモの経営戦略の一環で、「ドコモのエコノミー MVNO」と称して全国のドコモショップで契約業務を受け付けるようになった。

グループ再編に伴い2023年 6月をもって新規受付を終了。既存契約者は引き続き利用可能であるが、SIMカードの追加やMNP転入は既存契約者も出来なくなっている。
なお、エコノミー MVNO化した際にOCNのCM キャラクターとなった石原さとみが2023年 7月以降（irumoなど）ドコモのCM キャラクターに就任している。