SCP-2026-JPとは、創作サイト「SCP Foundation」に登場するオブジェクトである。
| SCP-2026-JP | |
| 基本情報 | |
|---|---|
| OC | Euclid |
| 収容場所 | ██県██町██番地 |
| 著者 | 0v0_0v0 |
| 作成日 | 2020年3月1日 |
| タグ | euclid scp-jp 建造物 食物 |
| リンク | SCP-2026-JP
|
| SCPテンプレート | |
メタタイトルがすでに出落ち感が半端ないのであえて解説から入る。
某県某町某番地に所在する畑に存在するオブジェクト。一般人の目が入らないよう封鎖されている。
で、何が存在するかと言うと全長30cm程度の小型のサグラダ・ファミリアである。なんとこれ、畑から生えてくるのである。中には管があり、常時水が流れている。また塔の頂点の4箇所に空気中の水素を水に変える細胞があり、通称「生命の木」と呼ばれるオブジェには葉緑体のような光合成を行う細胞が存在している。
内部には1~2cmの人のような生物(SCP-2026-JP-1)が存在しているが発話能力などは存在しない。
収容プロトコルではこの成長したSCP-2026-JPを収穫して手入れをした後に冷蔵保存し、「ミリア」と名乗る黒い肌の人型実体であるSCP-2026-JP-2に渡すように指定されている。渡せなかった場合は財団で調理して処分することになっている。…調理?
そう、これ可食なのである。もう一度いう、可食である。
通常の状態だといかなる方法でも破壊できないのだが、「摂食しようと意識したときに限り」破壊が可能となっている。当然のことながらメカニズムは一切不明。生でかじれば青臭くキュウリのような歯ごたえになり、茹でれば柔らかくうどんのような味になる。素揚げすればサクサクとした歯ごたえで甘くなり、焼けば炭も使ってないのに炭の香りが漂い酸っぱくなる。「食べるつもり」なら千切りなど手を入れることもできるようになる。SCP-2026-JP-1も摂食は可能だが、とても渋いらしい。
月に1度、先に述べたSCP-2026-JP-2が訪れ、SCP-2026-JPを受け取ると感謝の言葉を述べてどこかへ消えてしまう。
こいつの収容経緯は2019年の10月1日に町の住人から「空き家の畑にサグラダ・ファミリアの彫刻が増えた」という通報をエージェントが駆けつけた。後に交渉の結果、収容の条件としてSCP-2026-JP-2の代わりに財団が栽培を代行し、育ったサグラダ・ファミリアをSCP-2026-JP-2に渡すことと、SCP-2026-JP-2にGPSを常備させるという形で収容することとなった。ただ、対象はGPSを何かのバッジだと勘違いしている模様。
そして記事は「ミリア」とのインタビュー記録に続く。一部を抜粋する。
SCP-2026-JP-2: 私は、ただの食通ですよ。あ、長くなるならサグラダファミリアのねじり焼きでも食べませんか?おいしいですよ!
尾瀬研究員: ……ありがとうございます。[サグラダファミリアのねじり焼きを食べる。]食通、とは?
SCP-2026-JP-2: いろんな星の珍しい食事をするのが趣味ってだけですけどね!例えば[聴取不可能]のアルゥトとか、モルルニェのサイトウケンジの活け造りとか……。
尾瀬研究員: その、サイトウケンジの活け造りって、どんな料理なんですか?
SCP-2026-JP-2: あなた達、人間?のDNAを取って、それで作った疑似生命体を生きたまま食べるんですよ!内臓が瑞々しくて暖かいのがとてもよくてですねえ……あ、ちなみにサイトウケンジのところは変わりますよ。大体1ヶ月ぐらいで鮮度が落ちておいしくなくなるから、結構変わるんですよ。ユキムラユウナ?が一番おいしかったですよ!幼体だったから、もう骨が柔らかくて!暴れないから食べやすくて、ぶちぶちと食いちぎるのが……。
どうやら地球外生命体らしい。食通ではあるようなのだが、人間も食べたりもするらしい。何かと問題があるのか一応クローン培養しているらしいが… そして話題はあの小型のサグラダ・ファミリアに移る。
尾瀬研究員: ……このサグラダファミリアは、どうやって作られたのですか?
SCP-2026-JP-2: それは……いやあ、すみません。色々と品種改良を行ったので、簡潔にまとめるのは難しいといいますか……。
尾瀬研究員: 品種改良、ということは元となったものが存在するということですか?
SCP-2026-JP-2: はあ。それはもちろん。皆さん知ってると思いますが。
ん?品種改良?
SCP-2026-JP-2: あの、何でしたっけ、確か……そう、スペインという所にあるじゃないですか。見たことありません?
確かにサグラダ・ファミリアはスペインのバルセロナにある大聖堂である。今更言うのもアレな話だが。
あのサグラダ・ファミリアをベースに新しく作ったらしい。
尾瀬研究員: ……しかし、あのサグラダファミリアを建てたのはアントニ・ガウディという人間なのですが。SCP-2026-JP-2: ああ、それはうちのお爺さんですね。
…………は?
SCP-2026-JP-2: お爺さんも私と同じように食通でしてね。別の星から持ってきたあのサグラダファミリアとか色んな食べ物をうまい事育てるのに躍起になってたんですよ。そこでたまたま見つけた地球が結構育てる環境に適してたらしくて、人間に擬態していろいろ作ってたらたまたまサグラダファミリアが大きく成長したんですって!……でも育てる途中にお爺さん、段差でこけるっていうしょうもない理由で死んじゃって、育ててたサグラダファミリアも成長が止まっちゃって……そうだ!お礼を言わなきゃいけないのに私ったら……ありがとうございます!
SCP-2026-JP-2: お爺さんが死んじゃった後、サグラダファミリアをどう育てようか困ってたら、あなた達人間が育ててくれてたじゃないですか!私嬉しくって!……でも、結構時間かかりますよね、あれって。だから我慢できなくなって、サグラダファミリアをちょっとだけ削ってそのデータで遺伝子組み換えしたサグラダファミリアを作ったんですよ。この畑でひっそりと。ただなんでか人間さんみたいな寄生生物も湧いてたりして改善点はわんさかあるんですけどね……いやあ、人間さんには頼ってばっかりで……本当にありがとうございます!
…まさかのアントニ・ガウディ宇宙人説である。どういうことだってばよ…
更にインタビューを続けるとスペインのオリジナルも完成したら食べるつもりで回収するつもりらしく、のちの実験でスペインのサグラダ・ファミリアの壁材の一部を口に入れたところ食べることができる事が判明。財団は慌てて完成を先送りにしてどうやらごまかすつもりで居るようである。そりゃ世界遺産が可食だったなんて世間一般に言えるわけもない。
史実では建築資金の都合で完成は現在2026年頃の予定コロナ禍で更に伸びる見込みとなっている、となっているがもしかしたらこれもカバーストーリーだったりするのだろうか…
SCP-2026-JP
サグラダ・ファミリア(遺伝子組み換え)
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最終更新:2025/12/10(水) 14:00
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