No.100 ヌメロン・ドラゴンとは (ナンバーズヒャクヌメロンドラゴンとは) [単語記事]

No.100 ヌメロン・ドラゴンとは、アニメ「遊☆戯☆王ゼアル Ⅱ」に登場するカードである。

概要

世界を作った1匹のドラゴンが自らの存在をナンバーズに秘めたものであり、銀河眼の真の姿。

世界を作ったというドラゴンは、元々1匹だけで存在したが、ほかのものが存在しない孤独から世界を作り上げた、しかし、それによって力を使い果たし、命を終えようとしていた。ドラゴンは、自らが創造した世界を見守れないことを憂えて一粒の涙を流した。

その涙は長い間宇宙をさまよった末に、はるか昔の地球へと衝突、それによって地球は青の星となり、また、月が生まれた。そして、このときにヌメロン・コードは地球へ、そのカギは月へ置き、将来ヌメロン・コードが悪用されることを見越し、ドラゴンはナンバーズを利用して自らを秘めたるものにした。

月の誕生から遥か未来。銀河眼使いの1人であるカイトは、ヌメロン・コードの伝説を調べ、月に秘密があることを突き止めた。彼は月へ向かい、同じく銀河眼を持つミザエルと決戦を行う。

互いの信じるドラゴンの対決の末、カイトが銀河決戦に勝利。デュエルが終結した瞬間、2体の銀河眼と「No.46 神影龍ドラッグルーオン」の3体のドラゴンが真の姿を表し、月の中からこのカードが現れる。
このカードは銀河決戦に勝利したカイトの手に渡ったが、度重なる戦いですでに満身創痍であったカイトは力尽きてしまい、最期に、ミザエルにこのカードを託した。

ドン・サウザンドの陰謀を知ったミザエルは、このカードを手に地球へと帰還する。
その最中、ドン・サウザンドによるバリアン世界と人間世界の融合が完了し、ドラゴンの憂慮の通り、ヌメロン・コードの力がドン・サウザンドの手に握られてしまう。バリアン世界と融合した地球へ降り立ったミザエルは、このカードを遊馬に託し、自らはドン・サウザンドと刺し違えようとするも、あえなく倒されてしまった。

遊馬＆アストラル、ナッシュとドン・サウザンドの決戦が始まる。
アストラルやエリファスの活躍もあってドン・サウザンドのヌメロンの力にどうにか対抗していた3人であったが、「CNo.1000 夢幻虚神ヌメロニアス」のダイレクトアタックを前に敗北しようとしていた。

あきらめかけた遊馬であったが、突如フィールドが光に包まれ、光の中からカイトが現れ、あきらめる遊馬を激励する。そして、このカードが覚醒、テキストがはっきりと浮かび上がり、白紙であったイラストが現れる。
その効果によって、このカードが特殊召喚された。

宇宙創造の鍵、今こそ闇の扉を開き、未来を、その咆哮とともに導け！
降臨せよ、No.100 ヌメロン・ドラゴン！

エクシーズ・効果モンスター
 ランク1/光属性/ドラゴン族/ATK 0/DEF 0
レベル1モンスター×2
このカードは「No.」と名のつくモンスター以外との戦闘では破壊されない。
自分の手札が0枚で自分フィールド上にカードが存在しない場合、
相手モンスターエクシーズの直接攻撃宣言時、
このカードはエクストラデッキから特殊召喚する事ができる。
このカードと戦闘を行うモンスターの攻撃力はバトルフェイズの間だけ0になる。
このカードが破壊された時、フィールド上に存在するモンスターを全て破壊し、
このターンにフィールド上で破壊された全ての魔法・罠カードを破壊された前の状態に戻す。
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材1つを取り除いて発動する事ができる。
このカードの攻撃力はバトルフェイズの間だけ、
フィールド上に存在するモンスターエクシーズのランクの合計×1000 ポイントアップする。
※アニメ「遊☆戯☆王ゼアル Ⅱ」第140話、及び公式サイト「必勝！モンスターアカデミー」第42回による。一部推測

CNo.1000の攻撃に対してこのカードの効果を発動し、攻撃力を0にすることでその攻撃を防ぐ。直後にCNo.1000の効果を受けてこのカードは破壊されてしまったが、それによってこのカードの効果を発動してドン・サウザンドのフィールドの5枚のモンスターを全て破壊し、「ヌメロン・ストーム」で破壊されていた4枚の伏せカードを復活させた。

しかし、これでもまだドン・サウザンドの力は全てでなく、「CiNo.1000 夢幻虚光神ヌメロニアス・ヌメロニア」が降臨する。

しかし、遊馬たちはあきらめず、「No.73 激瀧神アビス・スプラッシュ」と「No.39 希望皇ホープ」をそろえ、さらにナッシュは（セットしたのは遊馬だが、発動宣言したのはナッシュ）「希望の絆」でこのカードを復活させ、「ライジング・ホープ」でホープはこのカードとNo.73の効果を得る。

そして、No.73とこのカード、さらに「ダブル・アップ・チャンス」でホープの攻撃力は204000となり、遊馬、ナッシュ（シャーク）、カイトの三勇士の最後の希望でドン・サウザンドを倒した。

雑記

月面でカイトがこのカードを手にしたシーンでは、ランクが表記されず、イラストは白紙、テキストも白抜き文字で表記されてほぼ読み取れないようになっていた。これはネタバレ防止も一つかもしれないが、この時点では覚醒していなかったというのが理由だと思われる。
また、遊馬が手にし覚醒した際には全てのテキストが黒文字で書かれていたが、遊馬の親指で一部が隠れているため、テキストの全文は読めず、その回の放送後に公開された公式サイト「必勝！モンスターアカデミー」のテキストは意図的に最後の効果を隠している。

アニメ ZEXAL Ⅱの作中で語られる月の誕生の話は、原始地球に大きな天体（この話では涙）が衝突することで月が形成されたとするジャイアント・インパクト説（衝突起源説）を下敷きにしていると思われる。

OCG版

「コレクターズパック−閃光の決闘者編−」でOCGに登場。

エクシーズ・効果モンスター
 ランク1/光属性/ドラゴン族/ATK 0/DEF 0
同じランクの同名「No.」Ｘモンスター×2
(1)：1ターンに1度、このカードのＸ素材を1つ取り除いて発動できる。
このカードの攻撃力は相手ターン終了時まで、
フィールドのＸモンスターのランクの合計×1000 アップする。
(2)：このカードが効果で破壊された時に発動できる。
フィールドのモンスターを全て破壊する。
その後、お互いは自身の墓地の魔法・罠カードを1枚選んでフィールドにセットする。
(3)：このカードが墓地に存在し、自分の手札・フィールドにカードが無い場合、
相手の直接攻撃宣言時に発動できる。
このカードを特殊召喚する。
※コレクターズパック−閃光の決闘者編−収録カードによる。

OCG化した際に、ランク1で高打点が出せてしまうことを警戒してか、エクシーズモンスターを介し、同じランクで揃えるという《未来皇ホープ》を彷彿とさせる召喚条件となっている。ただし、こちらは「No.」モンスターである必要がある。また、ランク合計による攻撃力アップも高ランクの方が活かしやすいからというのもあるだろうか。