サメさんチームとは (サメサンチームとは) [単語記事]

この項目は、ガールズ＆パンツァー最終章のネタバレを含みます。
未見の方には戦略的撤退をお勧めいたします。

サメさんチームは、アニメ「ガールズ＆パンツァー」に登場する戦車チームの一つである。
使用戦車はMk.Ⅳ 戦車。

概要

最終章第1話で初登場した、大洗女子学園船舶科の不良5人組。「大洗のヨハネスブルグ」と呼ばれる学園艦下層部の無法地帯、そのさらに奥底にある「BAR どん底」を根城としている。

新たな戦車の捜索、および不良生徒に連れ去られた園みどり子救出のためどん底にやって来たあんこうチームと対峙。戦車の情報とそど子の身柄を賭けて勝負を行うことになるが、戦車道によって鍛えられた（？）あんこうチームの実力の前に敗北し、そど子を解放する。

さらに河嶋桃が留年の危機に瀕しているという情報を聞いた5人は、桃を助けるべく立ち上がることを決意。実はかつて退学のピンチに陥った彼女らを桃が庇ったことがあり、そのため全員が桃のことを恩人として慕っていたのである。かくして桃の留年阻止大学合格のため、5人はバーの奥で燻製器になっていたMk.Ⅳ 戦車を引っ張り出し、「サメさんチーム」の名を受けて大洗戦車道チームの一員となり無限軌道杯に参戦するのであった。

チーム名の由来だが(サメの飼育数日本一の)「アクアワールド茨城県大洗水族館」が有力と思われるが、東映「トラック野郎　度胸一番星(シリーズ第5作)」に登場するタンクローリー乗りの荒くれ5人組「ジョーズ軍団(リーダーは故・千葉真一さんas 新村譲治)」も意識しているのかも…

編成

リーダー：お銀
使用戦車：Mk.Ⅳ戦車
- 車長：お銀
- 左舷砲手：カトラス
- 右舷砲手：ムラカミ
- 通信手：フリント
- 左舷操縦手：ラム
- 右舷操縦手：フリント
標章：サメさん

「菱形戦車」ことMk.Ⅳ 戦車に搭乗。これはイギリスが史上初めて実用化したMk.Ⅰ 戦車の改良型であり、本作に登場する戦車としては最も古い車輌である。本来は運用に8人を要する戦車であるが、改造が施されているため5人で動かせるようになっている。

標章は海賊風のデザインが施されたサメさんマーク。またドクロ模様の海賊旗が車上に掲げられており、戦車自体の形状も相まって大洗チームでも特に異質な外観をしている。

彼女達が乗り組むMk.Ⅳに立てられているマスト状の物だが、史実では菱形戦車の最終型・Mk.Ⅴ(左右の副変速手が不用になった)でテストされた「無線機のアンテナ」である。

では、何故「Mk.Ⅳに無線機のアンテナ」なのか？そこで「トラック野郎　度胸一番星」がカギとなる。作品の始めで、ドライブインにジョーズ軍団の5台のタンクローリー(それぞれジョーズⅠ〜Ⅴと名付けられている…菱形戦車もMk.Ⅰ〜Ⅴが存在した！)が現れ、子分達はタンクローリーから降りるや否や停車中のトラックの無線機アンテナ等を片っ端から壊し始め、更に新村譲治はジョーズⅠの車上から「4チャンネルは我がジョーズ軍団のものだ！」と宣言する。

戦歴

最終章第1話/第2話：無限軌道杯1回戦/BC自由学園戦

初参戦となる試合だが整備に時間がかかったため練習には間に合わず、試合当日になってようやく他のチームと合流した。元々船を操るのが本業であるため戦車の扱いは素人同然であったが、それでも試合では最低限の動きをこなし他のチームに追従している。

途中川渡りの際に座礁して動けなくなってしまう場面はあったものの、ウサギさんチームの助力により事なきを得た。その後BC自由の策略により大洗が橋の上に追い詰められた際には、Mk.Ⅳの車体を足場として他の戦車を地上に下ろす「因幡の白兎作戦」の核となる活躍をした。

ボカージュの戦いではウサギさん・レオポンさんチームと共に前線に配置され、敵戦力の偵察を担当。お銀の「船乗りの勘」で隊長車のおおよその位置を推測する。

そして試合終盤、残り1輌となったマリー車がフラッグ車であるカメさんチームに狙いを定め接近したところで、ボカージュの出口を塞ぐように現れ進行をブロック。逃げ場を失ったマリー車をあんこう・レオポンさんチームが撃破し、初参戦ながら勝利に大きく貢献する結果となった。

最終章第2話/第3話：無限軌道杯2回戦/知波単学園戦

ジャングル戦ということで海賊旗が木に引っかかって四苦八苦していたところ、知波単の主力部隊が襲来し機銃攻撃で旗を折られてしまう。これに逆上したお銀は桃の静止も振り切り単騎での突撃を決行するが、8輌による集中砲火の前には為す術もなく、左履帯が剥がれるほどの損傷を受けあえなく撃沈。第1話とは打って変わり、変革を遂げた知波単と対比される形で真っ先に退場することとなった。