えろえろクイーン おっぱいの章とは、高橋邦子制作の痛いRPGゲームである。
前作『ストリップコマンダー』から約1ヶ月後の2010年9月29日に投稿された41作品目の作品で、制作ツールは『えろえろスク水ダンジョン』から13作連続でRPGツクールVXを用いている。
タイトルは“おっぱいの章”となっているが、現在のところ他のえろえろクイーンシリーズの章は発表されていない。
前作同様に高橋の発想力の独創性が光る一作となっており、前作がパソコンと人間との戦争をコンピューター画面で表現したのとは打って変わって、今回はチェス盤ほかのテーブルゲームを題材としている。
題材としているだけでなく、中盤以降に登場するオセロ、囲碁、将棋らのルールが物語の設定に大きく関わる展開となっており、高橋邦子が豊富なテーブルゲームの知識を持ち合わせていることを伺わせる一面もある。
バトルシーンが多いことから、いつものBATTLE3こと邦子のテーマも流れる頻度が高めである。
高橋邦子作品では珍しく、終盤までほぼ川越、アメリカといった要素が皆無で、ストーリー性が比較的高い部類に入るのが他のRPG作品とは一線を画している。
なお、YouTubeなどでは、他者によって英訳されたものが公開されており、海外でも恐らく世界初であろうチェス駒が主役のRPGということでその発想の豊かさを驚きと笑いをもって歓迎されているようである。
基本的なストーリーとしては、ごく平和に対局の行われていたチェス盤の白サイドから始まり、ナイト昇格を逃したポーンが親のコネで昇格したナイトをけしかけたことで、黒クイーンによって倒されたことから、白クイーンは激怒、味方の駒すらも破壊しつくした後にやがて赤の国との近代チェス、さらにオセロ、囲碁、将棋を巻き込んだテーブルゲーム戦争に発展する、というもの。
チェス最強の駒であるクイーンの能力、オセロの表裏裏返し、囲碁の端取り、将棋の奪った駒の使い道などが大きくストーリーに影響しており、途中からは『ルールを守ること』ということが作品テーマとして据えられているが、ランボーよろしく最初にルールを破ったのは紛れもない白クイーン本人であることに突っ込んではいけない。
前作同様にRPGパート以上に弾幕系シューティングゲームとしてのパート比重が大きくなっており、近代チェスのパートはRPGというよりはもはや完全にシューティングゲームと化している。
なお、ラストはこの映像が投稿される22日前に起きた『尖閣諸島中国漁船衝突事件』に関するストーリーが唐突に展開され、元々高橋作品では珍しくは無いものの、それまでの作品展開がほぼ無視されていることや中国が核ミサイルによって日本に勝利してしまうものの、日本はまだ白ポーン(“ニホン”の暗喩と思われる)の昇格前という希望を描く、という当時の世相を反映したともとれる描写から、投稿前になり急遽付け加えられたであろうことが伺えるものとなっている。(この当時は、官房長官の仙石由人を筆頭とした民主党政権の対応があまりに日本軽視の中国寄りだと批判された時期であり、2ヵ月後の11月4日にYouTubeに事件の真相が鮮明に映し出された記録映像がインターネットを通じて世界中に流出するまで国際的にも日本の対応が「甘すぎる」と批難されていた。高橋邦子流の民主党批判だった、ともとれなくはない)
掲示板
急上昇ワード改
最終更新:2024/04/25(木) 18:00
最終更新:2024/04/25(木) 18:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。