1.弓とは、張力を利用し矢を飛ばす武器
2.弦楽器に使われる道具
ここでは1について解説しましょう
弓の歴史
石器時代から現代まで変わることなく使われてきた息の長いこの武器は時代や場所と共に大きくその姿を変えて
いきました。槍を投げるよりはるかに遠く矢を飛ばせるこの武器は石器時代の狩りを大きく変えるのにそれほど時間はかかりませんでした。しかしそれは同時に、人と人の争いも大きく変えることとなったのです。当初はしなりの強い
一本の木の板、または棒に弦を張っただけの弓、 いわゆる丸木弓が使われてきました。しかし、青銅や鉄器が
開発される頃には弓もまた新たな姿を見せました。草原では馬上でも射やすく威力もある複合弓や合成弓が、
森林では身近にあり、ある程度水気にも耐える長弓が、それぞれ進化していきました。
そして今でも、弓は様々な所で使われています。海外ではボウ・ハンティングが行われているのですが、
昔のように弓で獲物を狩り、皮や肉を頂戴するというよりはスポーツのようなもので、矢を当てたら同行している
猟銃持ちさんに止めを刺してもらい、自分の当てた矢の場所でスコアを決める、というようなものです。
もちろん矢だけで止めを刺すこともあります。なお日本国内では弓矢、またはクロスボウなどを使った狩猟は
法律で禁止されていますよ。 ダメ。ゼッタイ。
弓の種類
複合弓
ユーラシア中央部ではお馬さんに乗ってステップ地帯(草原)で家畜を養う遊牧民族がいたんだ。この人達は狩りを
したり家畜を追い立てたり捕まえたりするため馬と弓は必須アイテムなのさ。でも困ったなぁ、ここはあまり雨が
降らない土地なんだ、家畜に食べさせる草はたくさん生えてるんだけど、木が生えていないから弓に使う木材が
無いんだ。だから遊牧民族の人達は自分の周りにある物を使って新しい弓を完成させた、それが複合弓さ！
キューピッドの弓を思い出してほしいんだ、複合弓の形はキューピッドの弓とそっくりさん、小型サイズだから
馬上からでも簡単に射てるよ！やったね!素材は動物の骨や腱、角などを膠で接着して作るんだ、素材が
強力だからよほど筋力がないとマトモに扱えないけど威力は一品級さ！
長弓(ロングボウ)
複合弓が素材で勝負なら長弓は長さで勝負ですかね。初期の長弓はヨーロッパで広く使われていた形で、
一本まるごと木から削り出したモノなんで、弓の長さと木の強さで威力が決まるシロモノなんですよねコレ。
後期には面と裏で張力の異なる2本の木材を使用したロングボウが作られたみたいですねﾊｲ。
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