自分でも、こんな気持ちなのは不思議だったわ。
だけどようやくわかった。今でもあなたは、私の全て!だから私の全てを賭けてあなたを殺す!
さあ、戦いましょう、アル=ヴァン!
概要
カルヴィナ・クーランジュとは、スーパーロボット大戦Jの女性主人公である。
男性主人公である紫雲統夜を選ぶと、本編中に一切出てこない。
専用BGMは初期機体時は「Revenger」、後継機時は「Guardian Angel」。
元連合宇宙軍少尉で22歳。軍人時代は訓練教官との模擬戦で全勝記録を打ち立て、
「ホワイト・リンクス(「白い山猫」の意)」の異名を持っていたほどの凄腕パイロットであった。
木星蜥蜴との戦闘時の負傷が元で軍を退役した後、アシュアリー・クロイツェル社の月支部で、
新型機のテストパイロット達を指導していたが、ある日何者かの襲撃によって同支部は壊滅してしまう。
彼女はただ一人生き残ったが、彼女自身もパイロットとしてはリハビリが必要となるほどの重症を負う。そして同僚達や恋人であるアル=ヴァン・ランクスまでも失った事で心に大きな傷を負う。
今作の物語は、腕を見込んだプロスペクターにパイロットとしてナデシコ乗船を打診されたところ、
IFSの導入を断ったカルヴィナが戦闘アドバイザーとしてナデシコに乗船する所から始まる。
ちなみに、現実の軍隊で言うところのアグレッサー部隊に所属していたという設定のためか、
最大でもLv.2までではあるが指揮技能を持っている、珍しい主人公である。
性格は冷静沈着だが、過去の記憶など、デリケートな部分に不用意に踏み込まれた時には、
情緒不安定な反応を見せることもある。
実は一人生き残ったのには理由があって・・・(以下ネタバレ、反転すると読めます)
死んだはずのアル=ヴァン・ランクスは生き残っているどころか、月支部襲撃の実行犯であった。そして一人カルヴィナが生き残ったのはアル=ヴァンの意志によるものだった。しかし、この行為は彼女の心に深い傷を負わせ、激しい恨みを買うことになる。しかし、カルヴィナはアル=ヴァンへの愛を捨てきれず、冒頭にあるような愛憎入り混じった台詞と共にかつての恋人に相対することになる。
選択可能機体はクストウェル、ベルゼルート、グランティードの3機(男女共通)。サブパイロットにカティア・グリニャール、フェステニア・ミューズ、メルア・メルナ・メイアの選択式で選べる。
但し、カルヴィナは性格が攻撃を受けると気力が下がる「冷静」に設定されているため、
回避に難のあるグランティードに向いているとは言い難い。
かと言って、今作の仕様はリアル系機体に辛いものとなっているのが悩ましい所である。
条件を満たすと、隠し主人公機としてヴォルレント(後継機はラフトクランズ)も選択できる。
今作の主人公機はMMIに「サイトロン・コントロール」という特殊なシステムが採用されており、
普通の人間は操縦できるはずが無いのだが、カルヴィナは何故か操縦できる(これは統夜も同様)。
前述の負傷により通常の機体の操縦が難しいカルヴィナが、戦いに参加できたのはこのためである。
また、主人公機にはさらなる秘密があるらしいが…?(以下ネタバレ、反転すると読めます)
フューリー(今作のオリジナル敵)の上位機体であるラフトクランズには、
「ラースエイレム」という指定した対象周辺の時間を停止するチート紛いの兵器が搭載されている。
主人公機には、このラースエイレムを無効化する「ラースエイレムキャンセラー」という装置が搭載されており、
主人公機の存在なしではフューリーとはまともな戦いにならない…という設定になっている。
今作の主人公機は、フューリーのトップであるグ=ランドン・ゴーツの暴走を見越したとある人物が、
フューリーへのカウンターとしてサブパイロット三人娘に託したものである。
OGシリーズ
OGムーン・デュエラーズにて参戦が決定。CVは浅野真澄。
スパロボJでの主人公機の1つ「グランティード」が紫雲統夜(トーヤ・シウン)の専用機になった為、こちらの専用機はベルゼルート。
元地球連邦軍のパイロットであり、DC戦争やL5戦役で活躍したエースパイロットという設定であるのだが、こちらの世界での標準的なPT(パーソナル・トルーバー)やAM(アーマード・モジュール)は搭乗不可。Jの時のAK社での負傷が無いため、ストーリーの序盤でベルゼルートの搭乗が禁じられた際に予備機としてPTもしくはAMを要求する場面がある。
(これは近作で登場した主人公でPT乗りであるヒューゴ・メディオ、アクセル・アルマー等と共通しており、それぞれには理由付けされている。)
サブパイロットも最初は紫雲統夜の方に2人加入するため、初期のサブパイロットはフェステニアが担当。合流後はJの時同様にサブパイロットの乗り換えも可能。
本作ではAK社襲撃の経緯が描かれるが・・・。(以下ネタバレ反転)
ヤンデレとまで疑われてしまったアル=ヴァン・ランクス関係が大幅に改編を受ける。具体的には「アル=ヴァンがAK社を襲撃した」という情報が、彼の登場があまりに間が悪かったための誤解になり、アル=ヴァンは統夜の父エ=セルダ・シューンを追走するのを目的として月支部に姿を見せていた。
和解するにあたっての最大の障害がなくなった上に、Jの頃とは違って壊滅から間もなく戦いに身を置いているため憎しみをドロドロになるまで抱えることもなかったからか、事実判明後はJより遥かにスムーズにアル=ヴァンとよりを戻した。また、仇であるソ=デス・ズォーは事実を明かした直後ラースエイレムの不発もあってあっさりカルヴィナに撃墜され死亡した。
そういった事情もあり、OGではJより「彼女の素・本音」が見える状態になっている。
余談
スパロボJにおいて、カルヴィナがアシュアリー・クロイツェル社に在籍していた時の同僚は、
何者かの襲撃により全員死亡しているわけであるが、
その死亡した同僚達は揃いも揃って、ベタ過ぎる死亡フラグを立てていた模様である。
具体的には、「子供が生まれるってはしゃいでた」ジャッキー、
「木星トカゲを倒す兵器をつくることで恋人の敵が討てると信じてた」アリス、
「ようやく休暇がとれたから家族に会いにいくと言っていた」マツザキ、
「外宇宙への探査船団に参加するのが夢だった」ヴォルグ、
「婚約したばかりだった」技術部のキャシーと医療班のレンと言った感じである。
どうでもいいが、今作には宇宙の騎士テッカマンブレードが参戦しているため、
ヴォルグは夢を叶えてもラダムに襲われて死ぬか、
良くてテッカマンにされて、ラダムの地球侵略の尖兵になっていそうである。
OGでは幾人か変更され、その中には「ゴードン」も存在する。単なる小ネタなのか、それとも・・・。
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関連項目
- スーパーロボット大戦J
- スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ
- 紫雲統夜
- 三人娘(スパロボJ)
- アル=ヴァン・ランクス
- ジュア=ム・ダルービ
- グランティード
- ベルゼルート
- クストウェル
- ラフトクランズ
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