モンスターファーム〜円盤石の秘密〜とは、モンスター育成ゲーム「モンスターファーム」のアニメ版タイトルである。
本記事では続編の~伝説への道~も解説する。また月刊少年ガンガンにおいて漫画化(全2巻)しており、作者は「ドラゴンクエスト天空物語」で有名な漫画家の幸宮チノ。
概要
原作は「モンスターファーム」「モンスターファーム2」の2つで、2までのモンスターが登場する。
よって、1のみ、2のみだったモンスターが同じ世界観で登場しているというある意味貴重な作品。
ただし、一部最後まで登場しなかった種族のモンスターも多くいる。
原作を元にしていながら、円盤石からモンスターが誕生するという基本設定を除き、ほとんどがオリジナル。
当時放映していたポケットモンスターやデジタルモンスターと比べると、性質はデジモンに近い。
ただし世界観の基本法則である「世界が一つの大陸だったころ~」のくだりが入るなど、意識はされている。
モンスターファームというタイトルでありながら、物語の本筋は育成ではなく、世界を救うための冒険ストーリー。
その育成も、時折特訓回こそあるものの、基本は戦いの中で強くなっていくという少年漫画風味である。
全体的に声優が豪華で、特にメインの7名の声優は当時としても非常に豪華な布陣。
その他、ゲストモンスターや敵軍団ワルモンの幹部衆も大物揃いである。
特に四天王の一人、ガリ役の塩沢兼人にとって本作は晩年の作の一つで、塩沢は続編開始までの間に死去した。
原作と異なる世界観やコンセプトなどで、原作ファンからは当初反感を買いがちであった。
しかしストーリー自体の評価は高く、かつてたのみこむでDVD化上位として長らく君臨し続けるなど、人気はあった(そのため、続編である伝説への道も作られた)。
シナリオ的にも泣けるストーリーが多いと評判で、特に最終回周辺は評価が高い。
要望も多かったことから、2008年5月より「円盤石の秘密」がDVD-BOX化され、話題を呼んだ。
そして約1年半後の2009年、当時ソフト化すらされなかった幻の続編、「伝説への道」もDVD-BOX化した。
2018年1月2日よりテレビ埼玉で再放送され、同年12月21日には「円盤石の秘密」「伝説への道」が共にBD-BOX化された。
ストーリー
モンスターファームの大会で優勝した佐倉ゲンキは、その賞品として新作「モンスターファーム200X」を先行入手する。
喜び勇んでゲンキは早速ゲームを起動。
ところが、ゲームのストーリーをじっくり辿っていると、ゲンキはいきなりテレビ画面の中に吸い込まれてしまった!
そしてゲンキは、ゲームの世界にある召喚の神殿の中に落下。
なんと、本物のモンスターファームの世界へとやってきてしまうのであった。
キャラクター
- 佐倉ゲンキ(声・横山智佐)
本作の主人公。モンスターファームが大好きな少年。大会で優勝するほどのゲーマーだがアウトドア系でもある。
大好きなモンスターが悪用されているということを知り、それに憤慨してムー打倒を目指す。
モンスターを倒すことは出来ないが、運動神経の良さとローラーシューズのローラーで蹴りをかますことで敵と渡り合う。
「ハートバクバク、元気ガンガンでいくぜ!」 - モッチー(声・白鳥由里)
モンスターファームの世界に持ち込まれた「モンスターファーム200X」から誕生したモンスター。
桜餅に似てるという理由でゲンキがモッチーと名付けたという設定であり、実質彼のパートナー。
……だが、後に無関係のヨロイモッチーが登場する。(つまりは矛盾)
生まれたばかりで甘えん坊でやんちゃだが、やる時はやる。決め技はモッチ砲。 - ホリィ(声・國府田マリ子)
本作のヒロイン。原作ではモンスターファーム1の調教助手だが本作では無関係。(ゲンキも知らなかった)
村をワルモン軍団(ナーガ)に滅ぼされ、村人達の仇をとり、そして仲間のモンスターを蘇らせるため旅立つ。
元が元だけに戦力でこそないものの、本作では通して重要なポジションにいるキャラクター。 - スエゾー(声・高木渉)
関西弁でしゃべるモンスター。ムードメーカー兼トラブルメーカー。ホリィの自称保護者で、近づく者は許さない。
下品でバカなことばかりやっているうえ、基本仲間内では戦力外な駄目モンスター。だが、マジな時は人一倍やる漢。
ボケもこなすがある意味一番の常識人でもあるため、鋭い突っ込みを決めることもしばしば。
得意技はテレポートだが、行きたいところへちゃんといけるほうが少ないくらい成功率が低い。 - ゴーレム(声・内田直哉)
廃墟の城にいたモンスター。噂では化け物と言われており、実際力は強いが心は優しい。
言葉がカタコトであり、シリアスに見えておっとりとボケもこなす、一行におけるある意味での癒し。
岩で出来ているため海や湖などが大の苦手で、基本水上では戦力外と化す。「ゴーレム、水、嫌い!」
食事はその辺の岩や砂で構わないので食事には困らないが、仲間が食べ物に困窮してる場合は自粛する。(半強制) - ライガー(声・矢尾一樹)
またの名を疾風のライガー。ムーに付けられた額の傷がトレードマーク。ノラモングループの元リーダー。
クールな性格で、一行の中ではもっとも戦い慣れしており、非常に強い。
だが本来シリアスなキャラだけあってか、度々ギャグシーンに利用されてしまう二枚目半。
次に仲間になったハムとは犬猿の仲で、「喰ってやる!」といつも脅している。 - ハム(声・佐々木望)
元詐欺師。ゲンキ達も巧みな話術と手法で騙すが、紆余曲折あって仲間となる。
戦闘力も高いはずなのだが、口八丁手八丁で勝利をもぎ取ろうとすることがよくある。
しかしそれは頭の良さの裏返しであり、作戦立案は基本彼の役目。「ムハッ」と笑うのが口癖。
ライガーに文字通り食ってかかられると「なんですとっ?!」と返すのがお決まりパターン。
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関連項目
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