レナート兄弟とは、『ガンダムビルドファイターズ』に登場するキャラクター、マリオ・レナート、フリオ・レナート兄弟の事である。共にCVはうえだゆうじ。
概要
アルゼンチン代表としてガンプラ選手権世界大会に出場している双子で、兄マリオがガンプラ製作と戦術、弟フリオが操縦という分担。見分け方としては正面から見て髪が左分けなのが兄、右分けが弟。性格的にはよく喋り血の気が多いのが弟でクールに相槌打ってるのが兄である。兄がまともに喋ったのは14話以降。キェアアアアア
ガンプラバトルを「戦争」と称しており、勝つためには様々な策を講じる策士タイプのファイター。勝利至上主義の二代目メイジン・カワグチをリスペクトしている節があり、ガンプラの楽しさを広めたいと考える三代目メイジン・カワグチには反発している。
状況に応じて様々なガンプラを使い分ける。
初登場の8話ではジム・キャノン(Z版)で予選を通過、世界大会のバトルロワイアルでは緑に塗装しブレードアンテナを付けたハイゴッグでゾノをバラバラにして水中へ隠れ、ロワイアルを勝ち抜く。
14話のレースではこれまたグリーン基調のバクゥにクローラーを装備してサーベルにもなるビーム砲、ミサイルコンテナを搭載し陸戦強襲型ガンタンクの様な変形をかますバクゥタンクを使用、レースと言う特殊条件の試合とは言えスタービルドストライクに初黒星を付けた。この時、兄はスタービルドストライクの粒子システムのチャージ残量などを僅かな情報からピタリと的中させており、戦略眼に優れる事がわかる。
長らく使用者が明らかにされなかったジムスナイパーK9プラモのパッケージに「RENATO BROTHERS CUSTOM MADE MOBILE SUIT」の表記があったことからジムスナイパーK9の使用者と判明。(2クールOPで若干バレてた)17話にてタイ代表ルワン・ダラーラのアビゴルバインに勝利しドヤ顔ダブル拳銃でジムスナイパーK9の本編初お披露目となった。
続く18話の対戦相手は原作で(長年に渡るジムスナイパーⅡ低評価の)因縁のあるケンプファーアメイジング。
メイジン・カワグチを相手に移動砲台(ドッグパック)を用いた時間差射撃、ジオン兵による関節部への時限爆弾設置などの高等戦術を駆使した"戦争"を繰り広げ、派手で熱いバトルの多い本作においていぶし銀といえる名勝負を演じ、メイジン相手にあと一歩のところまで肉薄してみせた。
物語上は、周囲を「ごっこ遊び」と軽く嘲笑うヒール役であったが、量産型のみを愛用する姿やマニアックな作戦(ジオン兵ミニチュアを用意してタイムストップ(時間よ止まれ)作戦、ジムスナイパーIIにEXAMシステムを搭載)、プラモの運搬にゲイジングキャリーケースを使用する点など、各ガンダム作品に精通した様子も見受けられ、「三代目メイジンとタイプは違えど、(相当めんどくさい部類の)重度のガノタなのでは……?」という意見も少なくなかった。
※試合前後の毒づきから良識ある大人とは言いにくいものの、ガンプラバトルにおいては劇中における悪役『ガンプラマフィア』などが行うようなルール違反すれすれの"汚い手"等は全く取っておらず、どちらかと言えば泥臭い戦い方を好むというのに近い。
後の映像作品であるガンダムビルドファイターズ・バトローグでは、Episode.4で主役回を貰って登場。GN-Xシリーズを用いてソレスタルビーイングの調査、戦闘を行う……というシチュエーションながら、自分たちを模したパイロットフィギュアや野営道具のミニチュアを作成したり、プレイヤー自身もコスプレして参加するなどもう徹底的に彼らなりの「戦争」を楽しんでいる様子が描かれている。なお、年の離れた3男(セリオ・レナート)が登場しており、3兄弟であることが判明した。
制作ガンプラ
ジムキャノン
アルゼンチンエリア決勝の際にケースから取り出していたカットのみ。
しかし、主役機(ガンダム)やライバル機揃いのガンダムビルドファイターズにおいて、量産型といわれる脇役機体でもって勝ち進むキャラクターの存在は文字通り原作の機体スペックがガンプラの性能の決定的な差ではないことの説得力にもなった。
ハイゴッグ
総参加者の2/3が撃破されるまで終わらないバトルロイヤルにおいて、水中に隠れ、水辺に近寄った敵を闇討ちする戦法で突破。
バクゥタンク
機動戦士ガンダムSEEDに登場した犬型陸戦MS、バクゥをベースにしたガンプラ。
後ろ足が完全に無限軌道と化している他、翼といった揚力系のユニットをオミット。
ウェポンパックは肩部に長砲身のビーム砲(兼ビームサーベル)、尾部にミサイルポッドを備えている。
重量級かと思いきやその機動力は可変機などのスピード自慢ぞろいのレースにおいてトップを走り、ディスチャージ抜きのスタービルドストライクよりもトップスピードで上回った。
ジムスナイパーK9
レナート兄弟が決勝トーナメントまで温存していたジムスナイパーⅡの改造ガンプラ。K9の由来はアメリカでの警察犬の呼称からと思われる。
ベース機はポケットの中の戦争で登場した「HGUC ジム・スナイパーⅡ」と思われる。
が、複数のユニットから構成されており、兄弟の「戦争」という理念を体現した多角的な攻撃を可能とする。
機体色がオリーブ系の渋めのカラーリングとなっており、胸部やスカート部など各所に箱型の装甲が増設され、正面からの見た目はより装甲車両めいたミリタリーな印象を濃くしている。
バットストックが折り畳み可能な大型ビームスナイパーライフルと小型ビームガンが二挺、ヒートナイフが武装として追加。従来のビームサーベルや75mm狙撃銃(劇中では実弾からビームに変更されているが)を使用する。
背部のバックパックは「ドッグパック」という呼称の独自設計。分離するとホバーで移動し、大型ビームスナイパーライフルと四脚で安定した高威力射撃を可能とする「ハウンド」という自走砲となる。
尾部に兵員輸送装甲車が装備されており、1/144ジオン歩兵フィギュア部隊「ブラッド・ハウンド隊」の輸送にも使われる。
このブラッド・ハウンド隊により、本体に寄らないトラップ等の陣地設営や破壊工作が可能で、地の利を自ら作る能力は他のガンプラとはひと味違う。
以上の装備により「狙撃もできる万能機」と言われるジムスナイパーⅡを更に隙のない機体へと高めている。
奥の手としてブルーディスティニー1号機譲りのEXAMシステムにより機体の出力を強化することが可能であるなど第一世代型GM系機体の集大成と言える代物であるといえよう。
なお、緑を基調としたミリタリーカラー・ジオン兵・EXAMと言った要素からジオンに鹵獲されたという設定なのではないか?という予想がされている。
本編登場メイン回でポケットの中の戦争でのスカーレット隊の醜態恨みを晴らすようにケンプファーとメイジンカワグチを追い込んでいくその姿は多くのジムファンを歓喜させ、視聴者を「もしやメイジンに勝ってしまうのでは…!?」とすら思わせた。
結局ポケットの中の戦争の意趣返しと言わんばかりにガトリングで蜂の巣にされてしまったのだが、その戦いはAmazonで予約多すぎて締め切られるというジム界前代未聞の事実をもって讃えられた。
ちなみに、市販されるキットにはブルパップ・マシンガンやシールドも付属する他、ドッグパックやジオン兵フィギュア6体もついているので簡単にジオラマを作る事が出来る。また、EXAMシステム発動中もステッカーで再現できる。
ストライカージンクス
機動戦士ガンダム00Vに登場したアドヴァンスドジンクスをカスタマイズしたガンプラ。長男マリオが使用した。
ジンクスIV
機動戦士ガンダム00に登場したガンプラ。次男のフリオ、三男のセリオが使用した。次男と三男で武装が異なる。
関連静画
関連項目
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