特警ウインスペクターとは、
平和を愛し、友情を信じ、
人の命を守るため犯罪に立ち向かう、
警視庁・特別救急警察隊の事である!
by OPナレーション
概要
1990年2月4日から1991年1月13日までテレビ朝日系列で放送されたSF刑事ドラマ。
メタルヒーローシリーズの第9作目にあたり、高度化・凶悪化する犯罪を取り締まり、さらにそこから引き起こされた二次災害から人々を救助する目的で警視庁で組織された「特別救急警察隊」の戦いを描いた作品。
1980年代の刑事ドラマを髣髴とさせるシリアスかつ重厚なストーリーが大きなお友達を、
当時としては異例なほど武骨かつリアリティあふれるレスキューメカの数々がちびっ子を、
「敵を倒す」のではなく、「犯罪者を逮捕する」という斬新な番組コンセプトが(宮崎勤事件の影響でアニメや特撮自体を敵視していた)PTAのオクサマ(笑)をも魅了し、日曜朝としては高視聴率をマークした人気番組となった。
(ちなみに平均視聴率12.8%とのこと)
今作を含め、翌年以降に放送された『特救指令ソルブレイン』、『特捜エクシードラフト』の三作は、メタルヒーローの中でも「レスキューポリスシリーズ」と呼ばれ、数々の傑作エピソードを輩出した、1990年代初期を代表するヒーロー作品となった。
余談だが、警視庁には、1972年から、レスキュー活動のための訓練を積む部隊が実在しており、決して架空の組織を扱った物語というわけでもない。
主な登場人物
- 香川竜馬/ファイヤー
- 特警ウインスペクター隊長。23歳にして警視正、容姿端麗、スポーツ万能、五ヶ国語を自由に操る頭脳明晰な完璧超人。さらに一部では、オリンピック候補であるという設定もあった。どこまで凄いんだこの男・・・
有事の際にはクラステクターを「着化」し、ファイヤーとなって犯罪に立ち向かう。正義を愛し、隊長としての冷静さを併せ持っているが、一方熱血漢で向こう見ずな一面も持っている。
専用ツールとして、右腕に装備可能な、クリスタルバイオファイバー製の剣先とレーザーパルスガンを合体させた「マックスキャリバー」、ドリルとしても運用可能な開閉式の三又マニピュレーターと、マキシムモードと呼ばれるガトリング砲門で先端部を交換可能な「ギガストリーマー」を所持。 - バイクル
- ファイヤーを補佐する黄色のサポートドロイド(ロボット)。専用ツールは肩に装備されたバイスピアで、これを用いての荒地や難所での作業を得意とするパワータイプである。両腕をぐるぐる回す奇妙な歩き方と、名古屋弁が特徴。これは製作陣の一人である、メカニックの西田のおやじさんが話す名古屋弁を聞きながら組み立てられたためらしい。ただ、EDを見ると、標準語はこう話せと題されたCDを聞く描写もあり、意外と気にしている様子。
- ウォルター
- ファイヤーを補佐する緑のサポートドロイド。主に主翼兼防護盾のディスライダーを用いた空中からの捜査、救急活動を担当する。バイクルとは非常によいコンビで、冷静沈着かつ理論的な性格をしているが、盆踊りのような奇天烈な腕の動きを伴った歩き方や、女の子にキスされてはりきる等ロリコン疑惑があったりと、やっぱりどっか変なロボットである。
- 正木俊介
- 特警ウインスペクターの創設者にして本部長。仕事には厳しく、隊員想いな頼れるリーダーだが、自ら現場に出向くことも多い。というか、デスクワークをしてる姿をほとんど見かけない。中の人は改造人間だったり、さすらいの私立探偵だったり、何かと忙しい人生を送っている人である。
愛車は5代目マツダ・ルーチェ 4ドアハードトップ(HC型、車体色は初期型が上部ノーブルホワイト・下部ニュートラルグレーのツートン、後に乗り換える後期型は上部シャドウシルバー・下部グレーのツートン)。
ソルブレインでも本部長を務め、さらにエクシードラフトにも最終局面で登場したため、結果的にレスキューポリスでただ一人皆勤賞となった。
さらに、変身キャラでないにもかかわらず、ソルブレイン放送時にソフビ化された事があり、そういう意味でも伝説の人物である。 - 藤野純子
- 変身こそしないが、赤のRX-7 GT-X(FC3S、車体色ブレイズレッド)で捜査に出向く警部補。
女性が扱うにはかなりゴツい、スコープ付オートマグを携行しており、射撃の名手という設定に説得力を持たせている。
主なメカニック
- クラステクター
- あらゆる災害、事件に対応するため、竜馬用に作られた強化スーツ。生身の30倍のパワーを発揮することが出来るが、装着可能時間は最大で5分。隊長の体調(←シャレじゃないぞ!)が悪化したり、大きなダメージを受けたりするとその都度縮むため、常に5分間着続けていられるわけでもない。また着化時間の限界を越えると竜馬の命も危なくなってしまう。
「スパーク!」の掛け声で全身を発光させることで、一時的に生身の100倍のパワーを発揮できる上に超高速で活動できるが、装着時間を著しく縮めてしまう。このスーツの反省点が、次作ソルブレインに登場するソリッドスーツへ活かされることとなる。 - ウインスコード
- 竜馬が乗るスーパーパトカー。ベース車は3代目シボレー・カマロ(正規輸入車)。クラステクターの着化はこの車内で行う。一度は死神モス一味によって破壊されるが、後に、SPカードを装填する事で赤いパトカーファイヤースコードへの変形機能を付加された新型が登場。
なお、変形時には機械音声で「チャッカ!」という掛声が入るが、番組後半になるにつれてどんどんテンションが上がってるのは気のせいである。ちなみにファイヤースコード時の最高速度は時速850kmにも達する。 - ウインチェイサー
- バイクルの地上での機動性を改善するために開発された専用バイク。バイスピアをハンドル基部に差し込んで起動する。その名前と、警棒兼始動キーというハンドルの役割から、平成仮面ライダーシリーズの白バイ(トライチェイサー2000、ビートチェイサー2000、ガードチェイサー)との関連を指摘する意見がある。
- デイトリックM-2
- ファイヤー、バイクル、ウォルターが携行する拳銃。消火弾や信号弾の発射、また、銃形態から警棒形態への変形も可能。
- マドックス
- 本部に置かれている音声ガイド付スーパーコンピューター。捜査に有効なあらゆるデータが詰まっている。
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関連項目
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