XCOM2とは、2016年発売のターン制ストラテジーゲームである。
1995年発売の旧シリーズ2作目(通称X-COM2)の記事は『X-COM: Terror from the Deep』へ。
ゲーム情報 | |
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ジャンル | ターン制ストラテジー |
開発元 | Firaxis Games |
販売元 | 2K Games |
機種 | PC PS4 Xbox One Nintendo Switch |
発売日 | 2016年2月5日~ |
対象年齢 | CERO:C |
その他 | ダウンロード販売対応 |
ゲームソフトテンプレート |
概要
1994年~2001年に展開されていたストラテジーゲーム『X-COM』シリーズを2012年にリブートし好評を博した『XCOM: Enemy Unknown』の直接の続編。
旧シリーズ2作目の『Terror from the Deep』と違い、XCOMがエイリアンに敗北した20年後の世界を描き、新シリーズが旧シリーズの単なる焼き直しではないことを示した作品である。
ゲーム性そのものは大きく変わらないものの、ミッションの大半に制限時間を導入することで牛歩戦術を封じ、代わりに潜伏というステルス要素を導入することで接敵の管理がしやすくなったり、メイン武器とサブ武器の切り替えをプレイヤーがしなくてよくなったり、ターゲットプレビュー機能(拡張パック導入が必要)によって何処から撃てるかがわかるようになったりするなど、難易度こそ高いが理不尽で大味な部分もあった前作を洗練して完成度を高めた改良がなされている。
ストーリー
異星人の侵略が始まった地球。国家評議会と呼ばれる国際機関は、対異星人特務部隊XCOMを創設し、これに対抗しようとするも敗北。司令官は異星人に拉致され、国家評議会を構成する国々は無条件降伏。XCOM幹部はそれぞれ地に潜った。
それから20年……。
旧国家は解体され、世界はエイリアンによって建てられた傀儡政府アドヴェントによって統治されていた。
アドヴェントは歪んだプロパガンダで歴史を書き換え、真実を隠蔽している。
曰く、「エルダーは劣った地球人類を助け、地球文明を引き上げるために平和的にやって来たが、旧国家の指導者たちによって侵略者と決めつけられ攻撃された。見よ、現在の平和な発展した世界を。これはエルダーのおかげである。にもかかわらずエルダーに歯向かう者どもは忘恩の徒であり、テロリストである」と。
2035年3月、エルダーの到来を祝う記念式典が近づく中、とある都市部でアドヴェントの小部隊が襲撃されモニュメント等が爆破される。だがそれは遺伝子クリニックに見せかけた極秘施設からある人物を救う作戦の陽動であったのだ。
その人物こそ、20年前にエイリアンに拉致されたXCOMのコマンダー、つまりあなた自身である。
こうして“テロリスト”となったXCOMの戦いが再び始まった。
登場人物
- コマンダー
- XCOMの司令官にしてプレイヤーの分身。
20年前にエイリアンに拉致され、それ以降は謎のインプラントを埋め込まれた上で特殊なスーツを着せられ、チャンバー内でサイキック・ネットワークに接続した状態で前作戦闘シミュレートを繰り返しやらされていた。
エルダーにとってコマンダーは非常に有用な存在らしく、直属の部下に最優先確保を命じていた。XCOM本部攻撃時も兵士を派遣しての攻撃だったのは、コマンダーの存在あってのことである。 - ジョン・ブラッドフォード(セントラル)
- XCOMのセントラルオフィサー。通称の緑セーターは、前作で着用していたコマンドセーターから。
30代半ばで人類の命運を賭けた精鋭部隊のセントラルオフィサーに抜擢され、敗北後は寄せ集めの戦力でアドヴェントの追撃をかわしつつ放浪。20年後もXCOM大佐兵レベルの戦闘能力を保ちつつなんとかゲリラ戦を戦えるレベルまでXCOMを再建したという凄まじい経歴を誇る。コマンダーが覚醒してすぐにアドヴェントの支配をひっくり返すレベルの戦いができたのも、彼の働きあってのことである。
なおXCOMの移動秘密基地たるアヴェンジャーの操縦も彼の担当だが、その腕前は不評。しかし彼に言わせると「みんな自分の操縦に文句をつけるが、誰も自分ではやろうとしない」そうである。 - リリー・シェン
- XCOMのチーフエンジニア。前作で同じポジションだったレイモンド・シェンの娘。
父の仕事を引き継ぎ墜落したエイリアンの輸送船をXCOMの移動する基地として運用できるレベルに稼働させたり、技術兵が運用する小型ドローン「グレムリン」などの装備品の製作をしたりするなど、XCOMがハイレベルな装備を持てるのは彼女によるところが大きい。
しかも、彼女自身がXCOM兵と同等以上の戦闘能力を持つという、まさに女傑と呼ぶにふさわしい人物である。プレイ動画には顔の造形に文句をつけるコメントがちらほら見えるが、これで女優並の美貌だったら鼻についたこと請け合いだろう。 - リチャード・タイガン
- XCOMのチーフサイエンティスト。前作のバーレン枠であり本作の解剖おじさん。もっとも、彼本人はあそこまでノリノリではないが。
20年前は製薬業界で働いていたが、アドヴェントにその才能を買われてスカウトされるほど優秀だった。しかし遺伝子クリニックで働くうちにその裏側を覗いた彼は離反し、レジスタンスにその身を投じる。彼の後頭部にある傷は、その時にアドヴェントに埋め込まれていたインプラントを自ら摘出した跡である。……ブラッドフォードやシェンと違う意味で恐ろしい男である。
余談だが、前任者に比べて地味だったせいかアドヴェント・バーガーに異常に執着を示すキャラ付けがされている。XCOM2世界はエイリアンの防疫上の観点から牛などの家畜飼育が禁止されており、何の肉だかわからないパティを使うファストフードなのだが。
関連動画
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[価格は変動します。マーケットは開店中です。]
2022年現在、Steamの他にPS4・Xbox One・Nintendo Switchのダウンロードストアにて『XCOM 2 COLLECTION』として各種DLCが入った版が購入可能。
Switch北米版ゲームカードも日本で利用可能。ただしゲームカードであっても20GB近くダウンロードすることになるのでSDカード必須。
関連リンク
関連項目
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