ちいかわ お友だちとのつき合いかたとは、ちいかわのイラストを使った人間関係の作り方の解説本である。
概要
2024年3月発売、KADOKAWAが出版。各所にナガノ氏が描いたちいかわのイラストが使用されているほか、大妻女子大学家政学部児童学科助教、学校心理士の加藤裕美子氏が監修を務める。
小学校中学年~高学年を主なターゲットとしているが、発売後に「大人が読んでも参考になるのでは?」などの書評が投稿されており、SNSの一部でも話題に挙げられた。実際、公式の紹介でも「大人になっても役に立つ考え方」とされている。また、ちいかわの知識がなくても理解できる内容となっている。
「こういう状況のとき、あなたならどうする?」という質問から始まるが、答えは1つに限定されていない。考え方や行動のパターンによって4つの選択肢が示され、それぞれに対して「~してみよう」「~したらどうかな」「いいことだね」といったアドバイスが示される。
もっとなかよくなりたい
最近知り合ったお友だちと、もっとなかよくなりたいとき、あなたならどうするかな?
次の4つからいちばん近いものを選んでね。
- 遊びにさそう
学校の休み時間か、下校後にいっしょに遊ぼうと言ってさそう。自分が好きな遊びにもさそう。(2・3・4は略)
1のあなたは…
遊びにさそうのは、いいアイデアだね。相手の好きな遊びも聞いて、いっしょに遊ぶのもいいね。そばにほかのお友だちもいたら、さそうといいかも。
p.22-23より一部抜粋
そのあと、「相手の話をきこう」「いっしょに何かしよう」など、具体的な行動の例が示され、次のページに進む。
「あせらなくてもだいじょうぶ」と急かさず、「一人でさびしいと思っている人には…」とともに「一人でいたいと思っている人もいるよ」という内容も掲載されているなど、なるべく断定を避けて具体的に書かれている。
否定も極力使われていないが、
など避けるべき行動も示されている。
ちいかわのイラストが添えられており、主役3人のほかモモンガ、ラッコ、シーサー、ポシェットの鎧さん、くりまんじゅう、カブトムシなどが登場する。基本的には「一緒にご飯を食べる」「鎧さんに手紙をあげる」などほのぼのとした日常的な場面の絵やシチュエーションを多く使っており、終始安心感のある内容となっている。
ただ、原作漫画を読んでいると「この場面の絵をここで使うのか…」とたまに思ってしまうかもしれない。
関連リンク
関連項目
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兄弟記事
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