アメリカン・サイコ単語

14件
アメリカンサイコ
1.8千文字の記事
  • 2
  • 0pt
掲示板へ

There is an idea of a Patrick Bateman; some kind of abstraction. But there is no real me: only an entity, something illusory. And though I can hide my cold gaze, and you can shake my hand and feel flesh gripping yours and maybe you can even sense our lifestyles are probably comparable...
パトリック・ベイトマン” ある徴としての人物像 でも現実自身ではない だけの存在
君が握手をめれば 冷淡さを隠し君の手を握り返すだろうし ライフスタイルも君と似ている

I simply am not there.
でもは”そこにいない”のだ

アメリカン・サイコ(American Psycho)とは、ブレットイーストン・エリスによる小説を元にしたメアリーハロン監督クリスチャン・ベール演による2000年映画である。

概要

原作小説1991年出版。1985年ベストセラー「レス・ザン・ゼロ」でデビューし時代の寵児となったブレットイーストン・エリスだったが、この問題作を世に放ったことでアメリカ社会を大きな議論に巻き込むことになる。
その内容は1980年代後半、ニューヨークのウォールに勤めるエリート青年(ヤッピーexit)が、優で自堕落な生活を送りながら女性を惨殺していくというもの。そのショッキングで物質的な欲望虚さに満ちた内容、女性蔑視的とも取れる描き方などからフェミニストなどを中心に批判を浴び社会問題となった。

映画化は一時期レオナルド・ディカプリオ演、オリバー・ストーン監督企画されていた事もあったが、結局はそれ以前に企画されていたメアリーハロン監督クリスチャン・ベール演で落ち着いた。
映画はスプラッター描写やサスペンスとしての見せ場は抑えめで、当時のアメリカ社会、ウォール尽きる事のない欲望や他人への関心さへの風刺、そこから生まれるダークユーモアといった部分をとして描かれている。特に徴的な名刺バトルシーンは本作をるには欠かせない。

主な登場人物

パトリック・ベイトマン(クリスチャン・ベール)
この作品の主人公で、27歳の投資会社P&P社長。そして他者への共感を欠いたサイコパス殺人鬼
症で自身の容姿や所持品のブランド、そして高級レストラン「ドーシア」の予約などの消費活動に執着している。音楽に関して異様な造詣の深さを見せ、犠牲者の前で音楽を流しそれを披露する。
ドラッグの使用などによって幻覚現実の区別か曖昧になっているとみられる描写もある。そしてさらにコントロール不能に落ちいったその精は……
ジーン(クロエ・セヴィニー)
ベイトマンの秘書。彼に好意を抱いているが、当人の彼女への興味といえば、せいぜい後ろからこっそりネイルガンを向ける程度である。
ポール・アレン(ジャレッド・レト)
ヘイ! ポール! 
ベイトマンの同僚(友人?)でによる殺人の、映画中では最初の犠牲者。
ベイトマンの多くの同僚たちと同様、彼も周りの同じような人間たちと見分けがつかず、彼自身もベイトマンをマーカスという別の友人と間違えていた。
演じたジャレッド・レトはベールバットマンを演じたダークナイト・トリロジーとは別シリーズスーサイド・スクワッド(DCEU)でジョーカーを演じるという、奇妙な巡り合わせとなっている。
イヴリンウィリアムズ(リース・ウィザースプーン)
ベイトマンの婚約者。だが当のパトリックは別に愛人がいたり、婦を連れ込んでどうにかしたりと、浮気どころではない状態になっていた。
ルイス・カルザース(マットロス)
ベイトマンの同僚の一人だが、個性的なファッションスタイルの持ち
そのセンスから繰り出される名刺にやはり嫉妬したパトリックに殺されそうになるが実は彼は……
ドナルドキンボール(ウィレムデフォー)
ポール・アレン失踪事件を追う私立探偵。ベイトマンに何度も事情聴取を行い、あたかも相に気づいているかのように見えるが、奇妙なアリバイによって捜は思わぬ方向へ。

関連動画

 

関連商品

  

関連項目

 


ビデオテープを返しに行ってくる

【スポンサーリンク】

  • 2
  • 0pt
記事編集 編集履歴を閲覧

ニコニ広告で宣伝された記事

天外魔境II (単) 記事と一緒に動画もおすすめ!
提供: ディーヴァ
もっと見る

この記事の掲示板に最近描かれたお絵カキコ

お絵カキコがありません

この記事の掲示板に最近投稿されたピコカキコ

ピコカキコがありません

アメリカン・サイコ

1 ななしのよっしん
2018/12/12(水) 02:58:28 ID: O8k4zlO4h1
主人公父親が隠蔽したとか色々と意見別れるみたいだけど

正直スムースすぎておしゃれじゃなく個性になったジャズフュージョン聞いた気分になった
👍
高評価
0
👎
低評価
0
2 ななしのよっしん
2019/07/29(月) 04:03:30 ID: uw5Zy5/fum
実は殺人主人公妄想だったとか、父親のコネでどうにかしたとか、そういう感想を見ると分かってないなぁと思う。
最後のシーン、同僚が一緒に食事したと発言して主人公アリバイが成立し、殺人かった事になった。でも、主人公は実際に同僚と食事には行ってない。
ではなぜ同僚は食事に行ったなんて言ったのか?それは、同僚が主人公と別の同僚と勘違いしてたからだ。名刺バトルの前にも同僚に名前を間違えられるシーンがある。その勘違いによって主人公は助けられた。
友人名前すら分からないほどの個人感の喪失。この映画人間の個性について書いた映画なんだよ(マジレス
👍
高評価
1
👎
低評価
0
3 ななしのよっしん
2019/11/21(木) 07:09:47 ID: 8DIbz1Nmo5
個人のサイコパスの話じゃなくて
主人公サイコパス殺人鬼を取り巻く関心アメリカ社会サイコだったって話だよな
そういう解釈で見ると全然難解な話じゃない
👍
高評価
1
👎
低評価
0
4 ななしのよっしん
2020/03/09(月) 17:38:06 ID: BLJAf0bl5c
その辺のややこしい所は2010年よろしくあんまり存在を知られてない続編で普通ネタバレされてるんだけどね
👍
高評価
0
👎
低評価
0
5 ななしのよっしん
2022/07/16(土) 21:23:09 ID: m+sFr3T2uD
現代アメリカエリート社会の窮屈でみみっちい病巣風刺と同時に、サイコパスカッケーみたいなタイプ厨二病っぽさも感じた
アキジョーカーの参考になるとか聞いて昔観たときの感想
👍
高評価
0
👎
低評価
0
6 ななしのよっしん
2023/03/25(土) 00:03:59 ID: xN7BKmLFsx
サイコパスの特徴は他人への共感や関心の欠如と言われてるが
それってアメリカ現代社会そのものじゃんというテーマ
一人の自己顕示欲の強いサイコパスにもそうと認めてもらえないという
不条理劇によって描いた映画、だよね
👍
高評価
0
👎
低評価
0