
アンクとは、特撮ドラマ『仮面ライダーOOO』に登場するアイスが大好物のグリードである。
概要は気にするな!
古来の封印から目覚めた怪人集団「グリード」の1体で、鳥類の怪人。
グリードの中でも欲深く計算高い性格で、セルメダルとコアメダルを集めるためなら手段を選ばない。命令されたりアイスを取り上げられると激情する。
コアメダルの色は赤、体を構成しているコアメダルはタカ・クジャク・コンドル。
現代に復活し、オーメダルを集めさせる手段として火野映司を仮面ライダーオーズに変身させる。
800年前も同じくオーズに味方していたが、オーズの暴走に巻き込まれ右腕のみ封印、後に登場するアンク(ロスト)と分離されることになった。
復活したグリードはいずれもメダルが足りない状態での復活だったが、その中でも圧倒的にメダルが少ない上に右腕のみしか復活できなかったので不自由な動きしかとれず、ヤミーに襲われ瀕死の重傷を負った泉信吾の体に取りつき、その縁で映司や信吾の妹である泉比奈と行動を共にすることになる。
また、他のグリードとは違って最初はヤミーを生成することができなかった。
グリードとしての欲望は「命を得る」こと。
性格はとにかく捻くれており、他のグリードからも一貫して好まれていない。そのためクスクシエに住まう時も家主である知世子にはその性格の悪さの理由を
「酷い環境下で育ったため引き篭ってしまった、汚い日本語しか話せない可哀想な外国の人」
と吹きこんでいる。(しかも知世子は信じてしまっている)
アイスが大好きで寒い季節でも構わず口にする。アンクは「この体(信吾)に栄養を与えてる」というがもちろんアイスだけでは栄養不足なので比奈は他の物も食べさせようと日々努力している。
映司や比奈たち人間に振り回され、他のグリードとは能力的にハンデを背負っているため不利と、何かと可哀想な立ち位置にいる。
一時アンク(ロスト)に吸収されて意識を消されかけるも、プトティラコンボの奮闘によってアンク(ロスト)が消滅したことで意識が復活。
しかしその後は、プトティラコンボとの戦闘で自分のコアメダルが三枚失われたことで焦りを覚え、泉信吾の身体を使って足りないコアを補うという強行手段に出る。
このことから映司との対立が決定的なものになり、最終話直前まで映司とは敵対関係にある真木の陣営に身を寄せていた。
だがこの時既に、長らく人間に取り憑いていたことで本来グリードが持ち合わせない味覚などを味わいすぎてしまい、その結果人間に近づきすぎたことで言動や感情に他のグリードと大きな差が生まれてしまう。
そして映司がトドメを刺される寸前で真木の行動を阻止。そのことで真木の失望を買い、与えられたメダルを奪い取られるだけでなく、意識の内包されたタカのコアにヒビを入れられてしまう。
だが、本来グリードに存在するはずのない「満足」を得たアンクは欲望に固執する人生から解放され、グリード化が進む映司を止めるために、その身を半ば犠牲にする形で映司に最後の力を与える。
最期は、ギガスキャンによって発生したブラックホールに巻き込まれかけたことでメダルが限界を迎え、真っ二つに割れてしまう。つまり意識の消滅を迎えてしまった。
しかし映司の見た幻想の中でのアンクはそれでもなお満足し、「映司を選んだことは得だった」と、映司にとっての本当の欲望を伝えて消えていった。
他のメダルは前述のブラックホールによって全て消滅したが、アンクの意識メダルは真っ二つに割れたとはいえメダル自体が現存している。世界に旅立った映司はこの割れたメダルを持ち歩いている。
アンク(ロスト)
詳細はアンク(ロスト)にて。
右腕しか復活できなかったアンクに対して、右腕以外のボディを有した「もう一人のアンク」とも言うべき存在。
またの名を「真アンク」とも。(誤記の可能性あり)
800年前にオーズによって封印される時に本体と分離していたが、「自我を持ちたい」という欲望とグリードについて調べていた鴻上光生の手により復活。幼い少年のような人格が生まれ、本体のアンクを求めてさ迷っていた。本体とは比べ物にならないほどのパワーを持ち、本体ができないヤミーを生み出す事もできる。
最初は左腕に装飾があったが、いつの間にか消滅してしまった。
アンクの隙を突き本体を一時は吸収するも、オーズの手によりコアメダルが破壊され消滅した。
完全体
800年前のアンクの姿、あるいはアンクが他のコアを取り込むことで一応の完全体としての姿を得た状態。
セルメン部は人間体時を彷彿するものになっている。羽は普段は展開しない。
本編で正式に登場したものは以前とは微妙に容姿が異なるとも言われているようだが、そもそも800年前のシーンでアンクの本体を念入りに隠す演出をしていたので詳しいことはわかっていない。
最終回の二話前にて満を持して登場するも、諸々の理由でかなりあっという間のうちに姿を保てなくなる羽目に……
と思いきや最終回でも登場を果たした。何故メダルを奪われてもなお完全体に近い姿を保っていたのかは不明。
(「欲望を満たしていたから」という説がある)
泉信吾
事故で重症を負った刑事。ヒロインである泉比奈の兄。泉と言っても泉京水とは関係ない。
1話でカマキリヤミーに襲われ死にかけているところをアンクに憑依され、以後彼の体として使われている。比奈曰く好物は鶏肉。
憑依前は黒髪だったがアンクに憑依され金髪のガラの悪そうな青年に変化した。
アンク曰く自分が生命維持装置を兼ねているので分離すると10分と持たず死ぬらしい。(ただし意識の回復は進んでいるらしく、時たま意識が戻るようになった)
比奈に黙ってiPhoneなどを持っていたことからデジタル家電マニアである事が伺える。
ちょっといい話
アンク役の三浦がロケ中、オーズファンの子供が寄ってきて「アンクが消えたら嫌だから」という理由で当時入手するのが大変だったコアメダルを三浦にくれたことがある。
捻くれた性格を演じなくてはいけないはずの三浦だが、こればかりは役を演じるのも忘れてぼろぼろと泣いてしまったらしい。
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