RAS-96 アンクシャとは、小説/アニメ『機動戦士ガンダムUC』に登場する可変モビルスーツである。
概要
ANKSHA アンクシャ |
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型番 | RAS-96 |
全高 | 22.3m |
重量 | 28.3t / 48.9t |
出力 | 2,200kw |
推力 | 79,600kg |
装甲 | ガンダリウム合金 |
兵装 | 60mmバルカン砲×2 |
ビーム・ライフル×2 | |
ビーム・サーベル×2 |
地球連邦軍がAE社に開発を委託した量産型TMS(Transformable Mobile Suit)。
グリプス戦役で活躍した「アッシマー」の設計データを基にして開発された可変機であり、形状や変形機構、リフティングボディなどの基本的な設計はアッシマーを踏襲している。しかし、連邦上層部の意向から頭部のモノアイセンサーは連邦系のゴーグル型カメラアイに変更された(頭部の意匠もリゼルと同じ)。
総合的な性能の向上のほか部品の共通化・規格化による“整備性・生産性の両立”と、MSを載せる“SFS(サブ・フライト・システム)としての役割”を見直している。
漫画『星月の欠片』ではガルダ級配備機の搭乗者のエピソードが描かれている。
護衛随伴機という役割
アンクシャの防空圏での使用にあたって、アッシマー系の持つ純粋なTMA的要素のみに期待が集まった。高高度迎撃任務ならともかく単純にガルダ級の護衛随伴機とした場合、リゼル(ゼータ系)に比べて低速で飛行可能な本機の方が向いていた為、ガルダ級で特に重宝されたのはアンクシャであった。
なお、アッシマーの後継機には他にティターンズが機種統合計画で開発したガンダムTR-6[キハールⅡ]という機体も存在する。キハールⅡは決戦兵器・ガンダムTR-6[インレ]への搭載と護衛を目的にした小型可変機として開発を受けているのだが、実はアッシマー系の最適な役割を早くから見出していた機体だったのかもしれない。
ちなみに設定されたのはキハールⅡの方が先だったりする。
武装
連邦系への共通化で頭部には60mmバルカン砲を採用。
このほか両腕部ムーバブル・シールド・バインダーはギャプラン系から継承した装備であり、武装もバインダー搭載型のジェネレーター直結式ビームライフルなどギャプランの設計も反映されている。
また、両脚のスタピライザー(ニークラッシャー)にビーム・サーベル・ラックを組み込んでいる。劇中でアンクシャはビーム・サーベルをここから取り出して一気に2刀扱っていた。
モビルアーマー形態
アンクシャに限らずTR-3やキハールⅡ、ダンダチャクラなどのアッシマー系列機はボディその物に揚力が発生する円盤状のリフティング・ボディを採用している。アンクシャでは両側の整流板を兼ねたムーバブル・シールド・バインダーの追加により、空力面にも配慮が見られる。
グリプス戦役時、既にアッシマー系のサブ・フライト・システム機能強化プランが企図されていた。TR-3では飛行能力と運搬能力の強化、若干不足した幅の延長などによって搭載能力の向上を図ったがペーパープランで終わり、SFS化構想は実現しなかった。
こうした試みは後継機(キハールⅡとアンクシャ)で実現した。
その実「踏み台」も同然であった。
空力特性・揚力獲得に優れるアンクシャは、ベース機同様に優秀な機体と断言出来るのだが……。
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