地球連邦とは、架空の作品に登場する地球上の国家を統合する組織である。
地球を中心としたスペースコロニー、ステーションやその他恒星系などを含める場合もある。
概要
近未来から数世紀後の地球と言うイメージを作成するために使われることが多い名称であり、発祥は現在の国連が発展したとするものから、地球内で戦争の結果成立したもの、また外宇宙の脅威に対して統合したものまで様々であり、設定されていないものもある。地球という単位が用いられているため、それに対する別の概念(月や火星などの異星やスペースコロニーなどの宇宙居住地域など)が多くの場合存在する。
構成はその名の通りに基本的に地球人類で、同じ人類同士、また同じ連邦内でありながら生誕地で差別が横行するものもあれば、あっさり地球外生命体が普通に入っている場合もあり千差万別である。
作品的には差別的環境があったほうが話が大きくなるので、それを扱うものが基本。
また、何故か硬直化した全体主義的な政体が多い…が、有能だと話が始まらない。
初めての登場は小説『宇宙の戦士』か『スターシップ・トゥルーパーズ』。
アニメやSF作品では地球連邦軍や地球防衛軍等の軍事部門のみが登場することが多い。
類似する名称
「地球連邦」と同じような意味合いで様々な呼称が各種フィクションなどで設定されており、細かい単語の違いを含めるとその種類は非常に多い。
主な例として地球連合や地球政府などをはじめ、「統一」「統合」「平和」「連盟」「世界」などの単語が用いられる傾向にある。ちなみにトラベラーというボードゲームでは、地球人類がソロマニ人として扱われているため、ソロマニ連邦と言う呼称が使われている。
さらに、英語の名称も作品によってさまざまだったりする。
特に、ガンダムシリーズの宇宙世紀作品では略称がUnited Nation(U.N.)からEarth Fedration(E.F.)に変更されており、旧略称はOVA『ポケットの中の戦争』やプラモデル・マスターグレード(MG)の初期シリーズなどで見ることができる。
ガンダムシリーズにおける地球連邦
ガンダムシリーズにおいては地球全域をまとめる国家として地球連邦、あるいは地球連合など名前で組織が設定されることが多い。一般的にガンダムシリーズで単に「連邦」と言うと多くの場合で宇宙世紀を舞台とした作品に登場する地球連邦及び地球連邦軍の事を指す。
宇宙世紀における地球連邦
ほぼ全てのシリーズにおいて地球圏を治めている最大勢力で、ある意味宇宙世紀最大の嫌われ物組織である。
ジオンがコロニーを落としたり、全面戦争を起こしたりといった悪行に出てもなお、スペースノイドの間には反連邦の姿勢とそれらを行うジオン残党やその他反連邦組織への一定の支持が集まるのだから、一体どれだけの事をやっているのかと気になる所だが、多くの場合「腐敗している」とまとめられるのみで具体的な所行はさほど描かれていない。
『Zガンダム』ではティターンズによる非人道的行為が描かれ、その他に外伝作品などで多少の悪行が描写されることもあるが、判明している範囲では未だに釣り合いが取れていない状態である。・・・もしかしたら知らない過去に余程歴史的な悪事でもやらかしていたのかもしれない。
具体的な時期は明言されていないが、宇宙世紀以前に誕生したとされ、首相や議会があるなどの一応の民主的政体が存在しているが、多くの作品では軍の影響力が強く、連邦軍とも同一視されることが多い。またロボットアニメと言うこともあって政治的描写は少なめで官僚主義や日和見主義が蔓延っているとされ、連邦の行政や地方毎の状況などの具体的な部分も曖昧なまま具体的表現は避けられている。
宇宙世紀0079のジオン公国との一年戦争を機に何度も反連邦組織との紛争を繰り返しているが、宇宙世紀100年代以降にはそれまで強硬に認めなかったコロニーの自治すらなし崩し的に認める状態となり、結果コロニー同士が争う宇宙戦国時代を招いている。U.C.0153年の『Vガンダム』の時代になると全体的な軍備も旧式化が進むなど弱体化が著しい状態となっていた。その後の連邦について描かれたアニメは存在していないが、U.C.0203年を描いた『ガイア・ギア』では内部組織マハの反乱を招き、さらに未来の『G-SAVIOUR』では、コロニーとの全面戦争が起こり、U.C.0218年に崩壊したとされている。
その他に地球連邦が登場する作品
特撮作品
アニメ作品
- 宇宙戦艦ヤマト
- 宇宙海賊キャプテンハーロック
- 機動戦士ガンダムシリーズ
- 銀河漂流バイファム
- 太陽の牙ダグラム
- トランスフォーマー スーパーリンク
- ビデオ戦士レザリオン
- 21エモン
- 半熟英雄4 〜7人の半熟英雄〜
ゲーム作品
関連動画
関連商品
関連項目
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