ガルド・ゴア・ボーマンとは、アニメ『マクロスプラス』のもう一人の主人公である。
概要
25歳。地球人とゼントラーディとのハーフ。屈強な肉体と優秀な頭脳を遺伝で受け継いでいるが、ゼントラーディの戦闘種族故の破壊衝動まで受け継いでしまっており、密かに薬を服用し、これを抑制している様子が作中でもみられる。これが後々テストにおいて重大な事件を起こす。
沈着冷静だが、イサムとは意地を張りあうライバル同士である。ことイサムが関わると激昂しやすい。主人公イサム・ダイソンとヒロインのミュン・ファン・ ローンとは幼なじみの関係。幼少の頃から高校『ダルメシアン・ハイスクール』まで3人で仲良くやっていたのだが、7年前のある事件を機に絶縁状態になって いた。
ゼネラル・ギャラクシー社の開発主任兼テストパイロットであり新型可変戦闘機YF-21を担当する。劇中でのコールサインはΩ1
ニューエドワーズ基地で次期主力可変戦闘機採用コンペティション【スーパー・ノヴァ計画】に参加していたのだが、たまたまYF-19のテストパイロットとして赴任してきたイサムと再会する。意地と誇りとミュンを賭けて、トライアルで激しく競い合うこととなる。
YF-21はB.D.I.システムという特殊なシステムによって制御される故に彼自身の腕は不明であるがドローン20機が発射した大量の新型ハイ・マニューバ・ミサイルの間を縫うように避け、ミサイルを機体に巻き付けつつ触れさせないといった超高等技術を見せているあたり、完全にシステムを使いこなしている彼の腕前は相当なものであることが分かる。またシステムの仕様上、精神統一が必須のためコックピット内で座禅を組んでいる。
B.D.I.システムは思考をダイレクトに機体に反映する操作系であり、そのせいでテスト飛行中抱いた瞬間的な殺意によってイサムを殺しかける(システムの特性上、具体的に墜とし方を考えると機体が実行しようとする)。
しかし完全自立型の人工知能搭載戦闘機「ゴーストX-9」が統合軍の次期主力機に内定したことで事態は一転。「プロジェクト・スーパーノヴァ」は頓挫してしまう。プロジェクトの中止が通達されると、憤りを覚えながらも事実を受け止めるという大人な対応を見せる。
納得いかないイサムはお偉方に目にモノ見せてやるため無断で出撃をする。【スーパー・ノヴァ計画】の主任ミラード大佐の要請を受け、イサムを連れ戻すため地球へフォールドする。だが、実際は連れ戻すどころかイサムを墜とそうとする。過去の因縁もあり、ハイレベルなドッグファイトでありながら低レベルな内容の喧嘩に発展。互いの不満をぶちまけ合いながら壮絶な大喧嘩を繰り広げ、最後に7年前の事件の本当の記憶を取り戻す。
そして仲直りして2人で竜鳥飛びをしている最中、シャロンに乗っ取られたゴーストX-9が襲来。戦おうとするイサムを『どんな時でもミュンを守る。それが俺達の誓いだろう、イサム!』と諭してミュンの救出へ向かわせ、自分はゴーストとの一騎打ちに挑む。
しかしゴーストを迎撃しようにもイサムとの喧嘩でミサイルを撃ち尽くしてしまった上、ゴーストが速すぎるため防御に徹することしかできない。だが、しかしゴーストを撃墜する手がたったひとつ、たったひとつだけある。覚悟を決めたガルドは、イサムに通信で別れを告げる。
そしてここから始まるのがアニメ史上におけるセル画の極限であろう伝説の5秒である。
ファイター時のデッドウェイトになる四肢をパージし、エンジンリミッターを解除。超高速機動形態『ハイ・マニューバ・モード』に移行する。襲い来るゴーストの大量のミサイルを超機動で全弾回避、異次元機動で壮絶なドッグファイトを繰り広げる。空気摩擦による耐熱限界で塗装が焼け落ちてもまだ止まらず、端からは光にしか見えない状態になっても戦い続け、遂にはゴーストの方がガルドの執念に恐怖し、逃げに徹するまでに追い詰める。
そしてガルドはゴーストを視界に捉え、雄叫びを上げながら特攻。見事撃破した。ゼントラーディとのハーフで屈強な肉体を持っているガルドであっても『ハイ・マニューバ・モード』による強力過ぎるGフォースに耐えきれず、眼球は潰れ、内臓破裂。それにより絶命。機体はガルドの亡骸を乗せたまま大気圏を突破、そして彼は永遠に何時までも、どこまでも飛び続けるのであった。
余談ではあるがマクロスFに、マクロス・ギャラクシー船団内にガルドの名を冠した機体開発廠『ガルド・ワークス』が存在する。
7年前の事件の真相(ネタバレ故に要反転)
ミュンの父親がフォールド事故で行方不明(彼女の母は幼い頃に病死)
イサムが一足先に彼女の様子を見に行く
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遅れてきたガルドは(間が悪く)イサムが彼女を慰めているところを目撃
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(ミュンの歌のテープで抑制してた)ガルドの破壊衝動が爆発
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強姦する云々関係なしに暴れてしまう
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イサムに椅子で頭をぶん殴られ気絶
(以上小説版マクロスプラスより)
ガルド自身は白昼夢のようにぼやけた記憶しか残っておらず、イサムが消えミュンが地球へ去ったことから彼を逆恨みするようになってしまう
関連動画
関連項目
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