『マクロスF(小説版)』及び『劇場版マクロスF~サヨナラノツバサ~』にも登場している。
マクロスプラス
幼少より大空に魅せられており、ダルメシアンハイスクール時代のある事件をきっかけに惑星エデンを離れ、統合軍に入隊。本編での階級は中尉。
統合軍の優秀なパイロットに授与されるロイ・フォッカー勲章を3回も受けるほどの超一流のパイロットだが、自由奔放な性格で軍規違反を繰り返し、3回とも剥奪されるほどの超問題児。
隊長資格も剥奪されており、統合軍内をたらい回しにされた挙句に辺境警備隊の一隊員としてはぐれゼントラーディと戦っていた。
作中では統合軍の次期主力可変戦闘機の採用コンペティション「プロジェクト・スーパーノヴァ」において、新星インダストリー社の試作機「YF-19」のテストパイロットとして惑星エデンに配属された。それをきっかけに、かつての親友ガルド・ゴア・ボーマン、幼馴染で音楽プロデューサーのミュン・ファン・ローンと再会。
ハイスクール時代の事件でイサムを憎むガルドは「YF-19」の対抗馬、ゼネラル・ギャラクシー社「YF-21」の主任兼テストパイロットであった。イサムとガルドは意地と誇りとミュンを賭けて、トライアルで激しく競い合うこととなる。
しかし完全自立型の人工知能搭載戦闘機「ゴーストX-9」が統合軍の次期主力機に内定したことで事態は一転。「プロジェクト・スーパーノヴァ」は頓挫してしまう。
統合軍の第一次星間戦争終戦30周年記念式典で「ゴーストX-9」が正式に発表されることを知ったイサムと「YF-19」の設計者ヤンは、ゴーストに一泡吹かせるために、機体を無断で持ち出し地球に向かう。
これを追撃するために発進したガルドの「YF-21」と地球で壮絶なドックファイトを繰り広げたが(ある意味で銀河一無駄な戦闘)、戦闘中、ガルドが7年前の真実を思い出したことにより、両者は和解。痛み分けという形で決着がついた。
しかしこの時、ミュンがプロデュースするバーチャルアイドル「シャロン・アップル」が三角関係に悩む彼女の深層心理を取り込んで暴走(後に『シャロン・アップル事件』と呼ばれる)。SDF-1 マクロスの中枢コンピューターを乗っ取り、マクロスシティの人々はシャロンのマインドコントロール下に置かれることになる。そしてシャロンはイサムとガルドの元に「ゴーストX-9」を差し向ける。
ミュンに危険が迫っていることを察知したガルドは、イサムをマクロスシティに向かうように促し、ゴーストと対峙した。
イサムはマクロスシティでシャロンに惑わされるも、ミュンの歌により正気を取り戻し、単機でSDF-1 マクロスに特攻。中枢コンピュータを破壊して、事態を収拾すると同時に、ミュンの救出に成功した。
マクロスプラスのエンディングは昇る朝日を見つめながら、寄り添うイサムとミュンの姿で締めくくられている。
※なお死亡フラグを立ててしまったガルドはゴーストX-9と刺し違えて死亡。最後の言葉は「7年ぶりの再会を祝って、乾杯さ……! じゃあ先に逝ってるぜ……」
マクロスF(小説版)
小太刀右京の小説(テレビ版準拠)最終巻では少佐に昇進したイサム本人らしき人物が登場している。
マクロスF(2059年)の時期、イサムは予備役だが、グレイス・オコナーに操られたバジュラが惑星エデンに襲来した際、周囲の反対を押し切り「YF-24」で出撃。若き日と変わらぬ輝かしい実力を発揮している。
ちなみにVF-19とVF-22の後継機「YF-24 エボリューション」のテストパイロットであったイサムは、2057年のYF-24評価テストおいて単機で、VF-19とVF-22Sを合わせて24機撃墜している。
その後のテストでも500機を超える戦闘機編隊と60隻の宇宙艦隊を、やはり単機で突破して大型空母に模擬ミサイルを直撃させるという離れ業を成し遂げた。
イサムの腕が超一流であることは言うまでもないが、この時代、無人機の台頭でパイロットの標準技量が低下していたというのも要因の一つのようだ。
またS.M.Sに入隊したばかりの早乙女アルトが、シミュレーションで対戦して惨敗した「ロイ・フォッカー勲章を6回授与されたパイロット」はイサムの可能性が高い。そう仮定した場合、2059年時点でマクロスプラス本編後に3回授与されたことになる。
小説のアナザーストーリーでは若き日の早乙女アルトの父、嵐蔵とイサムの出会いを描いたエピソードも存在する。
劇場版マクロスF~サヨナラノツバサ~
搭乗機体は2059年の技術で強化されたVF-19 ADVANCE、通称「イサム・スペシャル」とのこと。
「いくぜカワイコちゃん! イヤッホー!」という声を発しながら突撃していく機体が描かれている。
劇場版ではこの1シーンのみの登場であったが、小説版のサヨナラノツバサではその活躍が描かれている。
最新のVF-25ですら苦戦するはずのゴーストV-9やバジュラを「瞬殺」、さらにサイボーグ兵士専用で一般のパイロットでは付いていけないと言われるVF-27と対峙した時にはエンジンの全エネルギーをピンポイントバリアの出力へ回した状態で特攻し、機体で敵機をぶった切るという破天荒極まりない技で撃破している(そんなことをしたので、無論機体はコントロールを失うが、地面へ衝突2秒前に神業レベルの操縦で持ち直し、そのまま戦闘続行というオマケつき)。
ちなみにVF-27を撃破した後の台詞は「アホが!ハイテクに頼りすぎなんだよっ!」、「ガルドのタコの動きとは段違いなんだよっ!生まれ変わって出直してこいや!!」である。
さらにこの戦場にはマックスことマクシミリアン・ジーナスとミリアの2人もVF-25(機体色はもちろん青&赤)で参戦しており、イサムがマックスとどちらが凄腕のパイロットか張り合おうとしているシーンもある。
人柄と伝説
自分の欲求に忠実で、協調性は皆無。作中では「ケダモノ」「ふざけた奴」呼ばわりされている。
しかし意外にも天才肌のパイロットで、その実力はマクロス歴代パイロットの中でもトップクラス。
- シャロン・アップルにコントロールされたSDF-1 マクロス(星間戦争で活躍した伝説の戦艦)に単機特攻し、押し寄せる火砲のすべてを回避。
見事中枢部を破壊して見せたが、この時YF-19の計器一部は壊れ、使用不能だった。
※イサムが頭突きで破壊した。
なお、マクロスシリーズで語られている歴史の中で、マクロス級・バトル級の艦船を単機で撃破したのは、後にも先にもイサム1人である。 - 前任者数人が死傷している「YF-19」に初搭乗した際、機体を手足のように操り、大空に竜鳥の絵を航跡雲で描き、自身の実力と機体の性能を示した。
※大佐から3日間の搭乗禁止をくらった。 - 生死をさまよう重症を負い目覚めた際、いきなりバイクで病院を抜け出し、散々走り回った後で、ゼントランの血を引くガルドと互角の殴り合いをしている。
本人曰く「俺の体は飛べば治るように出来てるんだよ!」
※……本当に治った。
関連動画
商品
関連項目
- マクロスシリーズ
- マクロスプラス
- マクロスF
- YF-19(愛機)
- ガルド・ゴア・ボーマン
- YF-29(一部ゲームにて特定条件を満たす事で搭乗。YF-19イメージの専用カラーリングとリデザインがされてる)
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