ガンダムアストレイ ゴールドフレーム天とは、外伝『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY』シリーズに登場するモビルスーツである。
本記事では改修機「ゴールドフレーム天ミナ」、「ゴールドフレーム天ハナ」、再製造機「ゴールドフレーム天ミナC」も解説する。
ガンダムアストレイ ゴールドフレーム天(未完成)
ASTRAY GOLD FRAME AMATU アストレイ ゴールドフレーム天(未完成) |
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型番 | MBF-P01 |
全高 | 17.53m |
重量 | 49.8t |
搭乗者 | ロンド・ギナ・サハク |
装甲 | 発泡金属装甲 |
特殊 | ミラージュコロイド・システム |
武装 |
オーブ帰還後、レッドフレームとの激戦で中破したゴールドフレームを改修した機体。 天は“アマツ”と読む。
改修担当者はアストレイの開発者であり、オーブ・モルゲンレーテ社の技術主任エリカ・シモンズ。
宇宙でのレッドフレームとの戦闘で損失したヘッドを新規のヘッドに変更しており、カラーも黒に変わっている。
また、ガンダムタイプのツインアイに加えて額にモノアイセンサーを追加し、さらにヘッドガードを装備する。
このように頭部ですら大幅な改造が施されており、原型が残らないほどベース機とは大分かけ離れた機体となった。
オーブ近海で破壊されたブリッツガンダムの右腕と、攻盾システム「トリケロス」を移植。また、同機の「ミラージュコロイド・システム」をエリカが解析・再現して改修中のゴールドフレームに組み込んでいる。
未完成というのはギナの独断で、完成度70%のまま出撃した状態を指している。
ギガ・フロート攻防戦ではこの状態で出撃し、新規に搭載したミラージュコロイドを駆使してロウとレッドフレームを追い詰めている。だが、ロウの援軍として駆け付けたスケイルシステム装備のブルーフレームによって撤退してしまう。
第三次ビクトリア攻防戦でも『切り裂きエド』のソードカラミティ2号機や、ロングダガーを率いている姿が確認できる。
ガンダムアストレイ ゴールドフレーム天(完成機)
形式番号:MBF-P01-Re<AMATU> 全高:17.99m 重量:73.2t
度重なる改修を経て完成したゴールドフレーム天。
機体背部の新装備「マガノイクタチ」により形状も大幅に変化している。
- 「マガノイクタチ」
ミラージュコロイド・システムを応用した非殺特殊兵器。
コロイド粒子を展開して自機に接触した者のエネルギーを強制的に放電させ、エネルギーを吸収する機能である。
当初は触れずとも発動可能な物として織り込まれていたが、技術不足により断念。「DESTINY ASTRAY」では技術の発展と共に改良され、初期案通り稼動させる事が出来るようになった。
改良仕様のマガノイクタチは「ゴールドフレーム天ミナ」、「レッドフレーム改」、「ネブラブリッツガンダム」、「ヴァンセイバーガンダム」に搭載されている。 - 「マガノシラホコ」
マガノイクタチに内蔵されたワイヤー式射出武器。
フェイズシフト装甲材を使用しており、攻撃時に先端部の槍がエネルギー供給を受けて硬質化する。 - 「トリケロス改」
ブリッツガンダムの攻防一体の複合兵装「トリケロス」を改良した物。 先端が鋭角な刃物(実体剣)になっている。
元々の内蔵武器、レーザーライフルとランサーダートはそのままだがビームサーベルは通常の使用法ではなく、レーザーライフルの砲口からビーム刃を形成して機能させる。
レッドフレームとの再戦に敗れた後、ブルーフレームセカンドLに隙を突かれてコックピットへの攻撃を受ける。
ギナはこの戦闘で死亡し、ゴールドフレームは姉・ミナが受け継いだ。
ゴールドフレーム天(完全体)
型番はMBF-01。プロトシリーズを示す「P」が外されている。
ブリッツガンダムのミラージュコロイドやフェイズシフト装甲など、ブラックボックス化されていた技術を解析。これらの技術を取り入れて1からから開発が進められていたのが真の「天(アマツ)」である。
天はギナが完成を待たずして早期出撃を望んだため、ブリッツのパーツをそのまま流用する形を取った。故に本機は設計データのみの存在であり、本編での登場はない。
作中の「ゴールドフレーム天」とは、言ってしまえば即興の機体なのである。
ガンダムアストレイ ゴールドフレーム天ミナ
ASTRAY GOLD FRAME AMATU MINA アストレイ ゴールドフレーム天ミナ |
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型番 | MBF-P01-Re2<AMATU> |
搭乗者 | ロンド・ミナ・サハク カイト・マディガン ユン・セファン リリー・ザヴァリー |
装甲 | 発泡金属装甲 フェイズシフト装甲(※マガノシラホコのみ) |
特殊 | ミラージュコロイド・システム |
武装 |
中破した「ガンダムアストレイ ゴールドフレーム天」に武装の追加と装甲強化を施した改修機。
『ASTRAY R』におけるリジェネレイトガンダムとの衝突で破壊された脚部にブリッツガンダムと酷似した装甲を追加。
ソール部はハイヒール状、爪先部分は先端部が尖った独特のパーツとなり、搭乗者がギナからミナ(女性)に変わったためか若干女性を意識したデザインに変更された(背部マガノイクタチが巨大なツインテールに見えない事もない)。
また、マガノイクタチは核エンジンで駆動する機体をフェイズシフト・ダウンさせるほどに吸収力が跳ね上がっている。そしてコロイド粒子展開エリア内の敵には、接触せずとも吸収出来るという若干反則的な機能となった。設計段階では未接触でも可能なのだから、完成すればこれまでの仕様が若干迂遠に思えるのは仕方ない。
レッドフレーム改などにも搭載されているが、これがマガノイクタチの本来の構想であり、技術の発展でようやく実現した。
本機は「アメノミハシラ」に座して『天空の宣言』に賛同した者を守る力である。ミナの意向により、殺傷に好んで使われる事はない。マガノイクタチやトツカノツルギの性質も破壊、殺傷以外の方法での無力化を行うというものである事から、それが見て取れるだろう。
- 「トツカノツルギ」
両腰部ラックにマウントしている細身の剣。破壊力は小さいもののピンポイントで各部位を攻撃できる。
『天空の宣言』のミナにとっては、敵を無力化するにあたり有意な兵装である。
接近戦装備としては既にビームサーベルを備える攻盾システム「トリケロス改」を装備しているが、これの取り回しがあまり良くなかったために装備された武装である。 - 「ツムハノタチ」
トツカノツルギと共に追加された格闘用クローアーム。
通常は左腕部に装着されており、先端部の形状は鍵爪に酷似している。 - 「オキツノカガミ」
ビームシールドとビーム刃の複合兵装。ビーム発生機構の部分は射出する事で鞭として機能する。
左腕部への換装武器であるため、ツムハノタチとオキツノカガミの二択。
他はゴールドフレーム天と同様の装備となっており、それらには手は加えられていない。
ミラージュコロイドによるステルスも問題無く使用できる。
余談だが、やたらと他人(ミナ様以外)の搭乗を許している機体である。そして最終的に後継者となった風花・アジャーに譲渡されている。
「DESTINY ASTRAY」・・・ミナ様はカイト・マディガンがお気に召したのか、天ミナを貸し出した。ジオラマ小説ではユン・セファンがセトナ・ウィンタース(アウトフレームD)との「かくれんぼ」で、本機を使用している。
「VS ASTRAY」・・・ジャンク屋に保護されていたリリー・ザヴァリーが勝手に搭乗。ミナ様はリリーの搭乗には関せず(というか知らない)。リリーは仲間を説得する為、リ・ホーム格納庫にあったゴールドフレーム天ミナで出撃、敵側のリリー・ザヴァリーが乗るネブラブリッツ3機と対峙した。
ガンダムアストレイ ゴールドフレーム天ハナ
ミナが後継者に選定した風花・アジャーに合わせて「ガンダムアストレイ ゴールドフレーム天ミナ」の装甲を白色の物に交換した改修機。武装などの変更点は特にない。
ガンダムアストレイ ゴールドフレーム天ミナC
風花・アジャーに愛機を譲ると同時に開発していた「ガンダムアストレイ ゴールドフレーム天ミナ」の再製造機。こちらは右腕がブリッツガンダムの物から本来のアストレイタイプの仕様に変更されている。
関連動画
関連商品
関連項目
プロトアストレイ単記事リンク
- ガンダムアストレイ ゴールドフレーム
- ゴールドフレーム天
- ガンダムアストレイ レッドフレーム
- ガンダムアストレイ ブルーフレーム
- ガンダムアストレイ グリーンフレーム
- ガンダムアストレイ ミラージュフレーム
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