キャサリン・オヘア単語

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キャサリンオヘア

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キャサリン・オヘア（Katharine O`Hare）とは、「ワールドウィッチーズ」シリーズの登場人物である。

ノベル『スオムスいらん子中隊』シリーズの主要キャラクター。CV.井坂瞳。

プロフィール

姓名：キャサリン・オヘア
- 身長：167cm
- 年齢：17歳（スオムス義勇独立飛行中隊結成時）
- 生年月日：1922年 3月13日
出身：リベリオン合衆国
- 階級：少尉
- 原隊：レキシントン第3戦闘中隊（リベリオン合衆国海軍航空母艦レキシントン所属第3戦闘中隊）
  　　（『THE WORLD WITCHES 2018』では元リベリオン海軍航空隊第三戦闘機中隊）
- 所属：スオムス義勇独立飛行中隊
使い魔：アライグマ
- 搭乗機：ビヤスター F2A バッファローのちグラマー F4F ワイルドキャット
- 使用武器：M1919A6、M1917リボルバーほか
- 固有魔法：不明
通称：壊し屋（クラッシャー）・オヘア

モデル

モデルはアメリカ海軍航空隊のエース・パイロット、エドワード・H・オヘア。

太平洋戦争中、空母航空隊で戦闘機パイロットを務め、ジョン・サッチとともに「サッチ・ウィーブ」と呼ばれる相互支援戦闘機動を編み出した。ニューギニア沖海戦では空母＜レキシントン＞航空隊の一員として戦い、単機で＜レキシントン＞に迫る一式陸攻多数を撃墜する戦功を挙げている。1943年、夜間戦闘中に行方不明（撃墜されたものと思われる）。撃墜数12。

容姿・人物

水色の瞳で、腰までの長めの見事な金髪をポニーテールにまとめている。「いらん子中隊」でもピカイチのスタイルを有しており、リベリオンウィッチとしては陸軍航空隊のシャーロット・E・イェーガーと同等の”ばかでかい”バストサイズの持ち主。軍装はカーキ色。

一人称が「ミー」。ひたすらに明るく能天気、悩みなど一切ない陽気な田舎のリベリオン・ガール。飛行学校からスオムス着任までに総数63機に及ぶストライカーユニットを損壊させるなど“壊し屋”ぶりには定評があるが、多少どころかいかなる失敗だろうが悪名だろうがいっさい気にせず前向きに生きるおそるべき楽天家であり、「いらん子中隊」でもムードメーカー的立場に落ち着いた。

経歴

リベリオンのテキサス出身。故郷の青い空を愛し、海の青さへと思いを馳せ、空と海とを両立できる海軍ウィッチの道を選ぶ。入隊したリベリオン海軍航空隊ではジェーン・S・サッチ大尉の教導を受けた。配属先は空母＜レキシントン＞（CV-2）であったが、最新鋭機F4F ワイルドキャットへの機種転換による慣熟訓練中、乱暴な操縦によってしばしば事故を起こし多数の機体を破壊。1939年 10月の着艦失敗事故に至っては＜レキシントン＞航空隊ウィッチ9名中7名を負傷入院させた（残り2名はキャサリンとサッチ大尉）。

こうした事故の連続から、最終的にキャサリンひとりの手によって＜レキシントン＞配備のF4F32機が全損する惨事がもたらされることとなり、震撼したリベリオン海軍航空隊当局は義勇兵の派遣要請にこたえる形で極北スオムスへとキャサリンを左遷。キャサリンは「いらん子中隊」ことスオムス義勇独立飛行中隊へと所属することとなる。

以後、キャサリンは穴拭智子、エルマ・レイヴォネン、エリザベス・F・ビューリング、ウルスラ・ハルトマン、迫水ハルカ、ジュゼッピーナ・チュインニといった面々とともに「いらん子中隊」として、氷と湖の国スオムスで活躍を重ねた。派遣時には旧式のF2Aバッファローだった搭乗機はのちに改めてF4Fとなり、1942年 1月にはジュゼッピーナと共同でネウロイの拠点『ヒーシ』への不可能と言われた強行偵察を成功させている。

同年4月、スオムスを離任。リベリオン陸軍航空隊航空局への転属打診を断り、退役した。その後は故郷で牧場経営に精を出しているとか。

交友関係

「いらん子中隊」のほかでは、前述のようにのちの第508統合戦闘航空団＜マイティウィッチーズ＞司令、ジェーン・S・サッチがかつての教官。キャサリンの着艦失敗事故の原因究明にあたり、F4F初期型の構造上の欠点を明らかにするとともに空母でのウィッチ運用の問題点を調査してマニュアル確立に寄与した。事故原因の判明後はキャサリンの名誉回復にも尽力している。

しかしサッチの努力をよそに彼女の“壊し屋”伝説は語り継がれているらしく、セシリア・E・ハリスのような後進のリベリオン海軍ウィッチは、かつて着艦事故で一飛行隊を全滅させた伝説の厄介者がいたという逸話のかたちで彼女の存在を聞き知っている（ただし名前までは聞いておらず、新人に真面目に訓練を受けさせるための作り話と思われている）。

登場

ヤマグチノボルによるノベル『スオムスいらん子中隊』シリーズでメインキャラクターのひとりとして登場したキャラクター。『いらん子中隊』シリーズの続刊が途絶えたのちは、2013年にイラストコラム「ワールドウィッチーズ」で紹介された程度で登場がなくなった。

2017年、築地俊彦のノベル『ブレイブウィッチーズPreq uel』三巻において1944年のスオムス義勇独立飛行中隊が登場した際、巻末の登場ウィッチ設定に「いらん子中隊」初期の面々も収録され、その中で『いらん子中隊』シリーズ後のキャサリンの消息が明示された。この時の新設定は、『WORLD WITCHES 2018』での再録時にも反映されている。