グレープフルーツとは、亜熱帯原産の果物である。日本には1980年代ぐらいから出回るようになった。
概要
グレープフルーツとは亜熱帯に育つ柑橘類の一種で、ほろ苦い味が特徴である。よって、その苦味が癖になって生食する人もいれば、苦味が苦手なので砂糖をまぶして食べる人もいる。そのほか、ジュースで飲むことが多いだろう。また、ジャムやマーマレード、洋菓子などの加工品にすることも多い。また、炭酸飲料との相性がいいことから、キリンメッツ、ゲータレード、ウィダーインなどグレープフルーツ味の飲料水も多い。
数少ない日本では殆ど育てられない果物の一つであり、平均気温は20度以上求められるため、沖縄県ですらうまく育てられないらしい。全国の生産量は年間10トンほどで、自給率は0.01%あるかないかぐらいであり、バナナよりも低い。そのため、殆どをアメリカなどからの輸入に頼っているために、残留農薬、ポストハーベストが問題になることが多々ある。だいいち、収穫から船でゆっくり運ばれるため時間が経っているために、我々は味が大きく落ちているものしか知らないのである(高級品は空輸したりもしてるらしい)。ちなみに、本場カリフォルニアでオーガニックのグレープフルーツを食すると、口いっぱいに爽やかな旨味と香りが広がり、ここまで甘くて美味いものなのかと感動すること請け合いである。
近年は健康志向を受けてか、全国で唯一統計を出している静岡県を初め、愛知県の知多半島や熊本県、和歌山県など一部でハウス栽培によるグレープフルーツ栽培を行っているところもある。
最近は苦味を抑えたピンクグレープフルーツもよく見かけるようになった。
また、グレープフルーツの果肉・果汁に含まれているフラノクマリン類は、一部の高血圧症治療薬(カルシウム拮抗薬)との飲み合わせが悪く、薬効に影響を及ぼし過度の血圧低下といった副作用をきたすおそれがある。脂質異常症治療薬や抗不安薬などへの影響も報告されている。もちろん、個々の薬剤によって影響を受ける程度は異なり、個人差もあり、グレープフルーツの摂取量にもよる。グレープフルーツやその果汁を含むジュースを少しでも摂ると直ちに生命に危険が生じるものではないが、注意は必要。どうしても食べたい場合、可能であれば影響の少ない医薬品に切り替えたほうがよいと考えられるため、医師や薬剤師に相談すること。なお、フラノクマリン類はグレープフルーツだけでなくダイダイ、ボンタン、夏ミカンにも含まれているが、温州ミカン、レモン、カボスには含まれておらず、そちらを食べることは問題ない。
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関連項目
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