ゲルマニウム(Germanium)とは、初期の半導体材料となった元素である。
概要
- 原子番号は32、元素記号は“Ge”、半導体・レアメタル。
- 発見者の母国、ドイツのラテン名「Germania」に由来する。
- 発見:1886年、銀鉱石アルジロダイトから単離した。
- 利用例:トランジスタ、光ダイオード、赤外線レンズ、健康食品など。
健康食品・器具としてのゲルマニウム
このテの商品全てに言える事だが、薬事法とかそこらへんどうなんよ?
サプリメントとして
ゲルマニウムでググるとサプリメントとしてのゲルマニウム商品が大量にヒットする。曰く、
- 無機ゲルマニウムは危険だが有機ゲルマニウムは水溶性であるため安全である
- 必須元素である
- インターフェロン生産を補助し免疫力を高め、癌、アトピー、ウイルス感染、肝炎etc.に効果がある
- 抗酸化作用がある
- 鎮痛作用がある
などの効能が書かれているが、正直かなり胡散臭い。サイト内の情報だけでもツッコミどころ満載である。
(水溶性だから安全という謎理論・インターフェロンは扱いが難しいのにγ型だけを生産していいの?など)
なお、無機ゲルマニウム(二酸化ゲルマニウム)には毒性があり、有機ゲルマニウムにもサプリメントとして摂取し死亡したケースが報告されている。
健康器具として
ブレスレットやネックレスとして売られているもの。おのおののサイトによって主張は幾分違うものの、
などの特徴があるようである。おなじみマイナスイオンに加え、ひとりでに謎エネルギーを放出したり、一般には使われない謎単語(電子浸透圧・プラスの磁気など)と、こちらも胡散臭さ全開である。
また、ゲルマニウムは超高価な金属ということもあり、ゲルマニウムをごく微量しか含まない・検出されない製品も複数あるとの調査結果が、国民生活センターより報告されている。また、同センターは「ゲルマニウムによる健康への効果は科学的な根拠が確認できなかった」としている。
関連項目
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