シボ(Cibo)とは、弐瓶勉『BLAME!』のヒロインである。名前の由来はグレゴリイ・ベンフォード『大いなる天上の河』の登場人物から[1]
概要よ、霧亥。
人格を量子化し、基底現実に義体を延長させる女性科学者。『BLAME!』において、主人公・霧亥に次いで登場頻度が高く、様々な局面で彼をサポートする。本編では、彼女の説明や洞察によって初めて明らかになる事実も多く、読み手にとっても非常に重要な人物。
元々は、廃棄階層の一つにある都市「塊都(かいと)」に存在する生電社という会社の主任科学者だったが、非人道的な生体工学を繰り返す生電社頭取に反旗を翻し失敗、本社の地下に腐乱死体のような状態で幽閉されていた。そこを霧亥に助けられ、以来、生電社壊滅後も霧亥に付いてネット端末遺伝子を探索するようになる。
外見
上述のように、彼女という存在は、データ化された人格が本質であり、一定した身体(及び脳)を持たない。本編では何度か身体を換装しているが、「見た目の年齢は20歳前後、青白髪のセミロングヘアーに青白い肌をした、長身痩躯の美女」で描かれる事が比較的多く、「シボ」と呼ばれる人格に属するサイボーグのイメージは一般的にはこれである。
彼女の自我がインストールされる義体は、多くの場合、電脳への入出力デバイスが実装され、通常の人間のそれを遥かに超えた、あるいは人間には無い身体能力も備わっている。「言語基体」を電脳に入力することで異言語にも対応可能。異種族(珪素生物)の脳をハッキングする事の出来る義体に入った事もある。
性格
非常に知的好奇心が旺盛で、取り分けネットスフィアには異常な関心を見せる。垂直に連続するハードウェアたる都市階層群、重力子放射線射出装置、ネット端末遺伝子、超構造体(メガストラクチャ-)など、『BLAME!』の世界の核心に迫る様々な事実を自力で調べ上げた。ネット端末遺伝子に至っては、自らそれを合成、ネットスフィアへの接続を試みたことがある。
また、利他的な一面も持ち、自分を犠牲にして他人の命を守ろうとする事もある。霧亥に対しても非常に献身的で、彼を助けるためなら時間や危険は厭わない。ただ、彼女が霧亥に対して、協力関係以上の、何らかの特別な感情を抱いている描写は無い。
グロテスクな装置に表情を歪める、悔しさに涙を流す等、重金属のペーストと建設機械の群れが支配するこの無機質な物語において、彼女は比較的人間味の豊かな女性である。
こんにちは、私はシボ。あなたとは別の世界線から来たの。
パラレルワールドのシボ
本来分岐してあるべき世界同士が物理的に絡まった結果現れた、別世界の別の「シボ」。
第五巻には、「霧亥と出会っておらず、且つ何らかの方法で超構造体を抜けて東亜重工に辿りついたシボのいる世界」からやって来たシボが登場する。外見は本編のシボと酷似しているが、空を自在に飛べるスーツと、大型の銃を装備している。
本編の世界のシボと霧亥と協力し、ねじれた世界線の一時正常化に成功するが、二人と別れる間際に珪素生物の攻撃を受けて死亡。肉体のみが本編の世界へ流れ着いた。
『ブラム学園!』におけるシボ
『BLAME!』のパロディ漫画『ブラム学園!』では、テスト前の問題用紙を求めて階層校舎をさまよう霧亥を付け回す、ちょっとストーカー体質の女の子になっている。セーラー服着用。
俺達の学校は戦場だ!がコンセプトのブラム学園。
出てくるのは、萌えとパンチラ。
てっとう徹尾、萌えとパンチラ、そして女子着衣分解光。
この世界線では、シボのバストトップを拝むことが可能である。
なんと言っても、それが全てであると言っても過言ではない。
いうまでもなく、全国10^10人のシボファン大狂喜だと言えるだろう。
余談だが、アフタヌーン本誌掲載時と単行本掲載時では、二話のラストの二人のはだけ具合が違う。
関連動画よ、霧亥。
関連静画よ、霧亥。
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関連項目よ、霧亥。
脚注
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