「シャーリー」とは、メイドへの有り余る愛で知られる森薫による森薫のための漫画作品である。元々は作者が「エマ」でデビューを果たす前に描かれた同人作品であり、作者の趣味と煩悩によって構築されたメイド漫画となっている。
あらすじ
メイド募集
・住み込みで働ける健康な若い女性
・委細面談:
レーベンス通り360
ベネット・クランリー
20世紀初頭のロンドン。
カフェ”モナ・リザ”を営む女店主、ベネット・クランリーのもとをハウスメイド(家政婦)の応募に訪れたのは、弱冠13歳の少女、シャーリー・メディスンであった。シャーリーの若さから雇うか断るか思案するベネットであったが、行く当てのなさそうな彼女の身を案じて(ついでにティプシーケーキの誘惑に負けて)雇うことに決める。
そんなふたりの日常。
登場人物
シャーリー・メディスン
クランリー邸の家事全般を一人でこなす13歳のメイド。
両親はおらず出自についても不明だが、以前にメイドの経験があったようで料理や掃除を完璧にこなし裁縫も得意。特に服飾についてはベネットに人形の服のデザインを褒められるなどセンスを持っているようだ。
口数が少なくおとなしい性格だが、メイド服のふわりとしたスカートに人知れずはしゃいだり、ハイヒールやコルセットに憧れるなど、年相応の少女らしい一面も覗かせる。寧ろそれが本作のメイン。
作者曰く、魔女の宅急便のキキで妙なスイッチ(13才少女メイド!!)が入り、そのスカートが回る勢いで描かれたとのこと。
ベネット・クランリー
カフェ”モナ・リザ”をひとりで営むシャーリーの女主人。器量よしでスタイルが良く、近所ではブロンドの美人と評判らしい。
当時のイギリスでは嫁ぎ遅れとされる28歳の独身で、親戚や古い知り合いからはそのことを言われることが多い。
元は家柄の良いお嬢様なためか、性格は明るく楽観的。それも相まってかシャーリーがやってくるまでは大きな邸宅に手入れが行き届かず、そればかりかカフェの開店時間さえも客に「気の向いたときに開けている」と思われるほどあやふやだったとか。その後も仕入れの約束を忘れる、財布を忘れる、また財布を忘れる、などうっかりが目立ち、ベネットにとってシャーリーは最早なくてはならない存在である。
マリー
べネットからシャーリーへプレゼントされた人形。気が付くと服が変わっているが、その服はシャーリーお手製のもの。ベネット曰く「うちで一番の衣装持ち」
じいさん
「モナ・リザ」の常連の一人。ひげの老人。森薫の他の漫画にもそっくりさんが登場する(同一人物の場合もある)。
コルビー
ベネットの叔母
たまに説教をしにくるらしい。ベネット曰く「あのかたが来ると家の中に雨が降る」とか。
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祝!11年ぶりで第2巻!
関連項目
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