そうだ、シンクロモンスターを使うのはお前だけではない!
現れろ、ダーク・ダイブ・ボンバー!
ダーク・ダイブ・ボンバーとは、アニメ「遊☆戯☆王ファイブディーズ」に登場したカードである。
古参決闘者の方には「キチガイ染みた強さのキャノン・ソルジャー」と言えばおわかりいただけるだろうか。
概要
デュエル・オブ・フォーチュンカップ編で登場したデュエリスト、ボマーの切り札の1つ。
通称はDark Dive Bomberの頭文字をとって、DDB(ディーディービー)。もしくは「佐々木」と。
(ちなみに海外版では「Dark Strike Fighter」という呼称に変更されている)
自分の場のモンスター1体をリリースし、そのレベル×200のダメージを相手に与える強力な効果を持つ。
遊星vsボマーのクライマックスで、ジャイアント・ボマー・エアレイドを倒されたボマーが召喚。
ボマーはさらにレベル10のトークンモンスターを召喚する「アルティメット・マイン」を使用し遊星を追い詰めるが、
次のターン、アームズ・エイドを装備したジャンク・ウォリアーに倒される。
ボマーは召喚ターンにマイントークンはもちろん、DDB自身をリリースすれば勝利できる状況だったが、
それをしなかったことから、アニメ版ではシンクロ召喚されたターンは効果を発動出来なかったのではないか、と推察されている。
だが・・・
遊戯王OCG第6期最大の問題児
2008年11月15日発売のパック「CRIMSON CRISIS」において、ダーク・ダイブ・ボンバーもOCG化された。
種類 | シンクロ・効果モンスター |
基本情報 | 星7/闇属性/機械族/攻2600/守1800 |
素材 | チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上 |
効果 | 自分フィールド上に存在するモンスター1体をリリースして発動する。 リリースしたモンスターのレベル×200ポイントダメージを相手ライフに与える。 |
攻撃を加えた後にバーン効果を使用できる上、その回数は無制限。
相手の場がガラ空きなら、ダイレクトアタックし、自身を射出すればなんと4000ダメージ。アニメなら即試合終了である。
ただし相手に奪われればたちまち大惨事となってしまう為、洗脳や死者蘇生は天敵であったが、大抵の場合そのターン中に勝利が確定するため、殆どの状況で対策がとれなかった。
第5期後半より効果モンスターのインフレ化によるデュエルの高速化を完全に助長し、メインデッキを圧迫しないシンクロモンスター、それも発売当時の素材指定がないレベル7シンクロモンスターの中では最高攻撃力を誇っていた背景からあらゆるデッキからフィニッシャーとしてDDBが採用されるようになり、後攻はもちろん先攻1ターン目からでも1ターンキルを可能とするデッキも登場した。
この事から、第6期に入り登場した新システム「シンクロ召喚」がいかに環境に多大な影響を与えたのかを物語っている。
国内ならず海外でも環境を荒らしつくし、多くのデュエリストに愛され、嫌われたであろうこのカードも、2009年9月1日の制限改定で無制限カードから禁止カードに指定されることが決まった。
その速さたるや290日。
あの「混沌帝龍 -終焉の使者-」ですら禁止指定されるのに496日を要したところを、このカードは登場から1年足らずで禁止となり、DDBは10年以上の歴史を持つ遊戯王OCG史上、発売から最速で禁止カードに指定されたカードとなっていた。
その後、このカードの反省もあってか、発売から約1年で禁止・制限・準制限になるカードはあれど、この1年足らずの最速禁止記録を塗り替えるカードは現れなかった。
・・・が、2013年9月1日の制限改定にて、登場から約半年(170~199日)で無制限から禁止カードに指定されるカードが5枚も登場。
このカードの最速禁止記録は大幅に塗り替えられることとなった。まるで成長していない・・・(コンマイが)
どうしてこうなった
このカードが登場した時には、既に初期時代に登場していた「ゴヨウ・ガーディアン」や「氷結界の龍 ブリューナク」などの、素材無しシンクロモンスターの強さを制作側も把握しており、多くのシンクロモンスターが素材指定になっていた。
そうなっていたにも関わらず、このカードは素材指定無しとしてOCG化された。
こうなってしまったのは、収録されている「CRIMSON CRISIS」が微妙なパックと判断されたためではないだろうか。
このパックはウルトラレアの4/5を強力な効果を持つものの、専用デッキを必要とする「/バスター」モンスターが
占めており、後に猛威を振るう事になる「BF」もこの時点ではわずか4体しかいなかった。
これでは制作側(KONAMI)からも華がないと判断されてしまい、さらに当時は「シンクロ」が今よりも暴れていたため、アニメ販促も兼ねてそれらを助長する壊れカードを入れることで購買意欲を煽る狙いがあったのだと思われる。
それが成功してか、シンクロ召喚の強力さを改めて世に広めてしまったカードである。
なお、現在のCRMSはBFや魔力カウンターの強化により、買う価値が十分にあるパックとなっている。
エラッタ?禁止解除?無制限?どういう・・・ことだ・・・
そんな中、同カードの効果テキストがエラッタされる事となり、禁止カードから解除されることとなった。告知されるされるやいなや歴代元禁止カードの例に漏れず店頭から消える事態となった。
また、4月4日発売の「パーフェクトルールブック」にてエラッタ版のカードが再録。
・エラッタ後のテキスト。
「ダーク・ダイブ・ボンバー」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分メインフェイズ1に自分フィールドのモンスター1体をリリースして発動できる。
リリースしたモンスターのレベル×200ダメージを相手に与える。
効果に回数制限とメインフェイズ1のみでしか発動できない効果となった為弱体化。一部では5D's本編を再現OCG化したとも囁かれている。それでも自身をリリースする事で1400ダメージ与えられるのは強力。
ちなみにほぼ同時期に射出で有名なカタパルト・タートルも地味にエラッタされている。
なおこれにより禁止カードを経験してから無制限に戻った経験のあるカードはお注射天使リリー・魔導戦士 ブレイカー・団結の力・カオス・ソーサラー・リビングデッドの呼び声・スポーアに続いて7例目、禁止カードから一気に無制限カードになったのは15年以上続いている遊戯王OCGでも初の出来事である。今後はエラッタにより過去の禁止カードが許される可能性を示したということだろうか。
関連動画
2009年9月制限の意味が分かる動画。ちなみにこの後の改訂でイレカエル、フィッシュボーグ-ガンナーも禁止になっている。
関連静画
関連コミュニティ
関連項目
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